長崎大学/2024年度/前期

6長崎大学 2024年 数学 第6問解答・解説

極限微分・積分の考え数列

難易度勝負 レベル 4/10 目安 20分編集部の評価

対象教育・薬・歯・工など医学科は解かない

1問題

長崎大学2024年度第6問
xyxy 座標平面上において、xx 軸上に点 P1(a1, 0)\mathrm{P}_{1}(a_{1},\,0)(ただし、a1>2a_{1}>2)がある。関数 f(x)f(x) を f(x)=x3−8f(x)=x^{3}-8 とするとき、x=a1x=a_{1} における曲線 C:y=f(x)C:y=f(x) 上の点を Q1(a1, f(a1))\mathrm{Q}_{1}(a_{1},\,f(a_{1})) とする。また、Q1\mathrm{Q}_{1} における CC の接線 l1l_{1} が xx 軸と交わる点を P2(a2, 0)\mathrm{P}_{2}(a_{2},\,0) とする。さらに、x=a2x=a_{2} における CC 上の点を Q2(a2, f(a2))\mathrm{Q}_{2}(a_{2},\,f(a_{2})) とし、Q2\mathrm{Q}_{2} における CC の接線 l2l_{2} が xx 軸と交わる点を P3(a3, 0)\mathrm{P}_{3}(a_{3},\,0) とする。このような操作を繰り返して得られる数列 {an}\{a_{n}\} を考える。以下の問いに答えよ。

(1) 点 Qn(an, f(an))\mathrm{Q}_{n}(a_{n},\,f(a_{n})) における曲線 CC の接線 lnl_{n} の方程式を ana_{n} を用いて表せ。

(2) an+1a_{n+1} を ana_{n} を用いて表せ。

(3) すべての自然数 nn に対して、an>2a_{n}>2 が成り立つことを数学的帰納法を用いて証明せよ。

(4) すべての自然数 nn に対して、an>an+1a_{n}>a_{n+1} を示せ。

(5) すべての自然数 nn に対して、an+1−2<23(an−2)a_{n+1}-2<\dfrac{2}{3}(a_{n}-2) を示し、lim⁡n→∞an\displaystyle\lim_{n\to\infty}a_{n} を求めよ。

出典:長崎大学 2024年度 前期 数学 第6問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    y=3an2x−2an3−8y=3a_{n}^{2}x-2a_{n}^{3}-8
  • (2)
    an+1=2an3+83an2a_{n+1}=\dfrac{2a_{n}^{3}+8}{3a_{n}^{2}}
  • (3)
    an+1−2=2(an−2)2(an+1)3an2a_{n+1}-2=\dfrac{2(a_{n}-2)^{2}(a_{n}+1)}{3a_{n}^{2}} から示せる(証明は解答を参照)。
  • (4)
    an+1−an=8−an33an2<0a_{n+1}-a_{n}=\dfrac{8-a_{n}^{3}}{3a_{n}^{2}}<0 から示せる(証明は解答を参照)。
  • (5)
    lim⁡n→∞an=2\displaystyle\lim_{n\to\infty}a_{n}=2(不等式の証明は解答を参照)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

ニュートン法で x3=8x^{3}=8 の解 x=2x=2 に近づいていく数列である。an+1−2a_{n+1}-2 を計算すると (an−2)2(a_{n}-2)^{2} を因数にもつので、(3) と (5) はこの式から示せる。(5) ははさみうちの原理で極限を求める。

解答

(1)

f′(x)=3x2f'(x)=3x^{2} より
ln:y=3an2(x−an)+an3−8=3an2x−2an3−8. l_{n}:y=3a_{n}^{2}(x-a_{n})+a_{n}^{3}-8=3a_{n}^{2}x-2a_{n}^{3}-8.

(2)

y=0y=0 として an+1=2an3+83an2a_{n+1}=\dfrac{2a_{n}^{3}+8}{3a_{n}^{2}}((3) より an≠0a_{n}\neq0)。

(3)

an+1−2=2an3−6an2+83an2=2(an−2)2(an+1)3an2. a_{n+1}-2=\dfrac{2a_{n}^{3}-6a_{n}^{2}+8}{3a_{n}^{2}}=\dfrac{2(a_{n}-2)^{2}(a_{n}+1)}{3a_{n}^{2}}.
a1>2a_{1}>2 である。ak>2a_{k}>2 と仮定すると、上の式で (ak−2)2>0(a_{k}-2)^{2}>0、ak+1>0a_{k}+1>0 だから ak+1>2a_{k+1}>2。数学的帰納法により、すべての自然数 nn で an>2a_{n}>2。

(4)

an+1−an=2an3+8−3an33an2=8−an33an2 a_{n+1}-a_{n}=\dfrac{2a_{n}^{3}+8-3a_{n}^{3}}{3a_{n}^{2}}=\dfrac{8-a_{n}^{3}}{3a_{n}^{2}}
で、(3) より an3>8a_{n}^{3}>8 だから an>an+1a_{n}>a_{n+1}。

(5)

an+1−2=(an−2)⋅2(an−2)(an+1)3an2 a_{n+1}-2=(a_{n}-2)\cdot\dfrac{2(a_{n}-2)(a_{n}+1)}{3a_{n}^{2}}
で、(an−2)(an+1)=an2−an−2<an2(a_{n}-2)(a_{n}+1)=a_{n}^{2}-a_{n}-2<a_{n}^{2} だから 2(an−2)(an+1)3an2<23\dfrac{2(a_{n}-2)(a_{n}+1)}{3a_{n}^{2}}<\dfrac{2}{3}。an−2>0a_{n}-2>0 より
an+1−2<23(an−2). a_{n+1}-2<\dfrac{2}{3}(a_{n}-2).
これをくり返し使うと 0<an−2≦(23)n−1(a1−2)0<a_{n}-2\leqq\left(\dfrac{2}{3}\right)^{n-1}(a_{1}-2) で、右辺は n→∞n\to\infty で 00 に収束するから、はさみうちの原理より lim⁡n→∞an=2\displaystyle\lim_{n\to\infty}a_{n}=2。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 接線の方程式
  • 数学的帰納法
  • はさみうちの原理
  • 漸化式と不等式

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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