長崎大学/2024年度/前期

1長崎大学 2024年 数学 第1問解答・解説

微分・積分の考え図形と計量数列

難易度必答 レベル 3/10 目安 20分編集部の評価

対象教育・経済・水産など医学科は解かない

1問題

長崎大学2024年度第1問
以下はそれぞれ個別の問題である。各問いに答えよ。

(1) 3 次方程式 x3−3x2−9x+a=0x^{3}-3x^{2}-9x+a=0 が異なる 3 つの実数解をもつような定数 aa の値の範囲を求めよ。

(2) 等式 f(x)=−x2+4x∫01f(t) dt+∫02f(t) dtf(x)=-x^{2}+4x\displaystyle\int_{0}^{1}f(t)\,dt+\displaystyle\int_{0}^{2}f(t)\,dt を満たす関数 f(x)f(x) を求めよ。

(3) 円に内接する四角形 ABCD\mathrm{ABCD} があり、AB=4, BC=3, CD=1, DA=4\mathrm{AB}=4,\ \mathrm{BC}=3,\ \mathrm{CD}=1,\ \mathrm{DA}=4 である。∠ABC=θ\angle\mathrm{ABC}=\theta とするとき、cos⁡θ\cos\theta の値および線分 AC\mathrm{AC} の長さを、それぞれ求めよ。また、線分 AC\mathrm{AC} と線分 BD\mathrm{BD} の交点を P\mathrm{P} とするとき、線分 AP\mathrm{AP} の長さを求めよ。

(4) 数列 {an}\{a_{n}\} の初項から第 nn 項までの和を SnS_{n} とする。数列 {an}\{a_{n}\} の初項は 13\dfrac{1}{3} で、すべての自然数 nn に対して an+1=r(1−Sn)a_{n+1}=r(1-S_{n}) が成り立つ。ただし、rr は 0<r<10<r<1 を満たす定数である。a2, a3a_{2},\,a_{3} を rr を用いてそれぞれ表せ。また、n≧2n\geqq2 のとき、an+1a_{n+1} を r, anr,\,a_{n} を用いて表し、数列 {an}\{a_{n}\} が等比数列になるように rr の値を定めよ。

出典:長崎大学 2024年度 前期 数学 第1問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    −5<a<27-5<a<27
  • (2)
    f(x)=−x2+43xf(x)=-x^{2}+\dfrac{4}{3}x
  • (3)
    cos⁡θ=14\cos\theta=\dfrac{1}{4}、AC=19\mathrm{AC}=\sqrt{19}、AP=161919\mathrm{AP}=\dfrac{16\sqrt{19}}{19}
  • (4)
    a2=23ra_{2}=\dfrac{2}{3}r、a3=23r(1−r)a_{3}=\dfrac{2}{3}r(1-r)、an+1=(1−r)an (n≧2)a_{n+1}=(1-r)a_{n}\ (n\geqq2)、r=13r=\dfrac{1}{3}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は a=−x3+3x2+9xa=-x^{3}+3x^{2}+9x と定数を分離する。(2) は 2 つの定積分を定数 A, BA,\,B とおく。(3) は対角 ∠ADC=180∘−θ\angle\mathrm{ADC}=180^{\circ}-\theta を使い、AC2\mathrm{AC}^{2} を 2 通りに余弦定理で表す。AP:PC\mathrm{AP}:\mathrm{PC} は △ABD\triangle\mathrm{ABD} と △CBD\triangle\mathrm{CBD} の面積比に等しい。(4) は an+1a_{n+1} と ana_{n} の式の差をとる。

解答

(1)

a=−x3+3x2+9xa=-x^{3}+3x^{2}+9x と変形し、右辺を g(x)g(x) とおく。g′(x)=−3(x+1)(x−3)g'(x)=-3(x+1)(x-3) より、g(x)g(x) は x=−1x=-1 で極小値 −5-5、x=3x=3 で極大値 2727 をとる。直線 y=ay=a と y=g(x)y=g(x) が異なる 3 点で交わる条件は −5<a<27-5<a<27。

(2)

A=∫01f(t) dtA=\displaystyle\int_{0}^{1}f(t)\,dt、B=∫02f(t) dtB=\displaystyle\int_{0}^{2}f(t)\,dt とおくと f(x)=−x2+4Ax+Bf(x)=-x^{2}+4Ax+B。
A=−13+2A+B,B=−83+8A+2B. A=-\dfrac{1}{3}+2A+B,\qquad B=-\dfrac{8}{3}+8A+2B.
これを解いて A=13A=\dfrac{1}{3}、B=0B=0。よって f(x)=−x2+43xf(x)=-x^{2}+\dfrac{4}{3}x。

(3)

∠ADC=180∘−θ\angle\mathrm{ADC}=180^{\circ}-\theta だから、余弦定理より
AC2=16+9−24cos⁡θ=16+1+8cos⁡θ. \mathrm{AC}^{2}=16+9-24\cos\theta=16+1+8\cos\theta.
よって cos⁡θ=14\cos\theta=\dfrac{1}{4}、AC2=25−6=19\mathrm{AC}^{2}=25-6=19、AC=19\mathrm{AC}=\sqrt{19}。

AP:PC=△ABD:△CBD\mathrm{AP}:\mathrm{PC}=\triangle\mathrm{ABD}:\triangle\mathrm{CBD} で、sin⁡∠BAD=sin⁡∠BCD\sin\angle\mathrm{BAD}=\sin\angle\mathrm{BCD} だから
AP:PC=AB⋅AD:CB⋅CD=16:3. \mathrm{AP}:\mathrm{PC}=\mathrm{AB}\cdot\mathrm{AD}:\mathrm{CB}\cdot\mathrm{CD}=16:3.
よって AP=161919=161919\mathrm{AP}=\dfrac{16}{19}\sqrt{19}=\dfrac{16\sqrt{19}}{19}。

(4)

a2=r(1−a1)=23ra_{2}=r(1-a_{1})=\dfrac{2}{3}r、a3=r(1−a1−a2)=r(23−23r)=23r(1−r)a_{3}=r(1-a_{1}-a_{2})=r\left(\dfrac{2}{3}-\dfrac{2}{3}r\right)=\dfrac{2}{3}r(1-r)。

n≧2n\geqq2 のとき、an+1=r(1−Sn)a_{n+1}=r(1-S_{n}) と an=r(1−Sn−1)a_{n}=r(1-S_{n-1}) の差をとると an+1−an=−rana_{n+1}-a_{n}=-ra_{n}、よって
an+1=(1−r)an(n≧2). a_{n+1}=(1-r)a_{n}\quad(n\geqq2).
{an}\{a_{n}\} が等比数列になるには、a2=(1−r)a1a_{2}=(1-r)a_{1} も成り立てばよい。23r=1−r3\dfrac{2}{3}r=\dfrac{1-r}{3} より r=13r=\dfrac{1}{3}(0<r<10<r<1 を満たす)。このとき {an}\{a_{n}\} は初項 13\dfrac{1}{3}、公比 23\dfrac{2}{3} の等比数列である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 定数分離
  • 定積分を定数とおく
  • 余弦定理
  • 面積比
  • 和と一般項の関係

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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