長崎大学/2024年度/前期

3長崎大学 2024年 数学 第3問解答・解説

ベクトル数列数学と人間の活動(整数)

難易度勝負 レベル 4/10 目安 20分編集部の評価

対象教育・薬・歯・工など医学科は解かない

1問題

長崎大学2024年度第3問
以下はそれぞれ個別の問題である。各問いに答えよ。

(1) p, qp,\,q を実数とし、互いに異なるベクトル a⃗, b⃗, c⃗\vec{a},\,\vec{b},\,\vec{c} を、
a⃗=(1, p),b⃗=(q, −1),c⃗=(−1, 1) \vec{a}=(1,\,p),\quad\vec{b}=(q,\,-1),\quad\vec{c}=(-1,\,1)
とする。a⃗−b⃗\vec{a}-\vec{b} と c⃗\vec{c} は垂直であり、b⃗−c⃗\vec{b}-\vec{c} と a⃗\vec{a} は平行であるとき、p, qp,\,q の値をそれぞれ求めよ。

(2) 数列 {an}\{a_{n}\} の初項から第 nn 項までの和を SnS_{n} とする。数列 {an}\{a_{n}\} の初項は 13\dfrac{1}{3} で、すべての自然数 nn に対して an+1=r(1−Sn)a_{n+1}=r(1-S_{n}) が成り立つ。ただし、rr は 0<r<10<r<1 を満たす定数である。a2, a3a_{2},\,a_{3} を rr を用いてそれぞれ表せ。また、n≧2n\geqq2 のとき、an+1a_{n+1} を r, anr,\,a_{n} を用いて表し、数列 {an}\{a_{n}\} が等比数列になるように rr の値を定めよ。

(3) nn を整数とするとき、n2n^{2} を 3 で割った余りは 2 にならないことを、n=3k, n=3k+1, n=3k+2n=3k,\ n=3k+1,\ n=3k+2(kk は整数)のそれぞれの場合について示せ。

また、l, m, nl,\,m,\,n を整数とするとき、l2+m2=n2l^{2}+m^{2}=n^{2} ならば、ll または mm は 3 の倍数となることを、背理法を用いて証明せよ。

出典:長崎大学 2024年度 前期 数学 第3問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    p=2, q=−2p=2,\ q=-2
  • (2)
    a2=23ra_{2}=\dfrac{2}{3}r、a3=23r(1−r)a_{3}=\dfrac{2}{3}r(1-r)、an+1=(1−r)an (n≧2)a_{n+1}=(1-r)a_{n}\ (n\geqq2)、r=13r=\dfrac{1}{3}
  • (3)
    n2n^{2} を 3 で割った余りは 0 か 1 であることと、背理法で示せる(証明は解答を参照)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は垂直を内積 00、平行を成分の比(x1y2−x2y1=0x_{1}y_{2}-x_{2}y_{1}=0)で表す。「互いに異なる」の条件で解を 1 つにしぼる。(3) は l, ml,\,m がともに 3 の倍数でないと仮定すると、l2+m2l^{2}+m^{2} を 3 で割った余りが 2 になる。

解答

(1)

(a⃗−b⃗)⋅c⃗=(1−q, p+1)⋅(−1, 1)=p+q=0(\vec{a}-\vec{b})\cdot\vec{c}=(1-q,\,p+1)\cdot(-1,\,1)=p+q=0。b⃗−c⃗=(q+1, −2)\vec{b}-\vec{c}=(q+1,\,-2) と a⃗=(1, p)\vec{a}=(1,\,p) が平行だから p(q+1)+2=0p(q+1)+2=0。q=−pq=-p を代入して p2−p−2=0p^{2}-p-2=0、p=2, −1p=2,\,-1。

p=−1p=-1 のとき q=1q=1 で a⃗=b⃗=(1, −1)\vec{a}=\vec{b}=(1,\,-1) となり、互いに異なるという条件に反する。p=2, q=−2p=2,\ q=-2 のとき a⃗=(1, 2)\vec{a}=(1,\,2)、b⃗=(−2, −1)\vec{b}=(-2,\,-1)、c⃗=(−1, 1)\vec{c}=(-1,\,1) で条件を満たす。よって p=2, q=−2p=2,\ q=-2。

(2)

a2=r(1−a1)=23ra_{2}=r(1-a_{1})=\dfrac{2}{3}r、a3=r(1−a1−a2)=r(23−23r)=23r(1−r)a_{3}=r(1-a_{1}-a_{2})=r\left(\dfrac{2}{3}-\dfrac{2}{3}r\right)=\dfrac{2}{3}r(1-r)。

n≧2n\geqq2 のとき、an+1=r(1−Sn)a_{n+1}=r(1-S_{n}) と an=r(1−Sn−1)a_{n}=r(1-S_{n-1}) の差をとると an+1−an=−rana_{n+1}-a_{n}=-ra_{n}、よって
an+1=(1−r)an(n≧2). a_{n+1}=(1-r)a_{n}\quad(n\geqq2).
{an}\{a_{n}\} が等比数列になるには、a2=(1−r)a1a_{2}=(1-r)a_{1} も成り立てばよい。23r=1−r3\dfrac{2}{3}r=\dfrac{1-r}{3} より r=13r=\dfrac{1}{3}(0<r<10<r<1 を満たす)。このとき {an}\{a_{n}\} は初項 13\dfrac{1}{3}、公比 23\dfrac{2}{3} の等比数列である。

(3)

n=3kn=3k のとき n2=3⋅3k2n^{2}=3\cdot3k^{2}、n=3k+1n=3k+1 のとき n2=3(3k2+2k)+1n^{2}=3(3k^{2}+2k)+1、n=3k+2n=3k+2 のとき n2=3(3k2+4k+1)+1n^{2}=3(3k^{2}+4k+1)+1。よって n2n^{2} を 3 で割った余りは 0 か 1 で、2 にはならない。

次に、l2+m2=n2l^{2}+m^{2}=n^{2} で、ll も mm も 3 の倍数でないと仮定する。前半より l2, m2l^{2},\,m^{2} を 3 で割った余りはともに 1 だから、n2=l2+m2n^{2}=l^{2}+m^{2} を 3 で割った余りは 2 となり、前半の結果に矛盾する。よって ll または mm は 3 の倍数である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 垂直条件と内積
  • 平行条件
  • 和と一般項の関係
  • 余りによる場合分け
  • 背理法

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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