佐賀大学/2025年度/前期

3佐賀大学 2025年 数学 第3問解答・解説

極限微分法積分法数列

1問題

佐賀大学2025年度第3問
nn を0以上の整数とする。次の問に答えよ。

(1) 関数 y=(log⁡x)n+1xy=\dfrac{(\log x)^{n+1}}{x} (x>1)(x>1) の極値を nn を用いて表せ。

(2) (1)の結果を用いて、lim⁡x→∞(log⁡x)nx=0\displaystyle \lim_{x\to\infty}\dfrac{(\log x)^n}{x}=0 を示せ。

(3) 極限 In=lim⁡x→∞∫1x(log⁡t)nt2 dt\displaystyle I_n=\lim_{x\to\infty}\int_1^x\dfrac{(\log t)^n}{t^2}\,dt について、InI_n の漸化式を求め、InI_n を nn を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x=en+1x=e^{n+1} で最大値 (n+1)n+1en+1\frac{(n+1)^{n+1}}{e^{n+1}}、極小値なし
  • (2)
    00
  • (3)
    I0=1I_0=1、In=nIn−1(n≧1)I_n=nI_{n-1}\quad(n\geqq1)、In=n!I_n=n!

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) x>1x>1 では log⁡x>0\log x>0 である。商の微分法と合成関数の微分法により、
y′=x⋅n+1x(log⁡x)n−(log⁡x)n+1x2=(log⁡x)n(n+1−log⁡x)x2. y'=\frac{x\cdot \dfrac{n+1}{x}(\log x)^n-(\log x)^{n+1}}{x^2}=\frac{(\log x)^n(n+1-\log x)}{x^2}.
ここで (log⁡x)n>0(\log x)^n>0(n=0n=0 のときも (log⁡x)0=1(\log x)^0=1)であり、x2>0x^2>0 だから、y′y' の符号は n+1−log⁡xn+1-\log x の符号と一致する。したがって 1<x<en+11<x<e^{n+1} で増加し、x>en+1x>e^{n+1} で減少する。よって x=en+1x=e^{n+1} で最大値
y=(n+1)n+1en+1 y=\frac{(n+1)^{n+1}}{e^{n+1}}
をとる。導関数の符号はこの点の前後で正から負に変わるため、極小値はない。また y>0y>0 なので最小値もない。

(2) (1)より、すべての x>1x>1 について
0≦(log⁡x)n+1x≦Cn,Cn=(n+1)n+1en+1. 0\leqq \frac{(\log x)^{n+1}}{x}\leqq C_n,\qquad C_n=\frac{(n+1)^{n+1}}{e^{n+1}}.
したがって log⁡x>0\log x>0 を用いると
0≦(log⁡x)nx=1log⁡x(log⁡x)n+1x≦Cnlog⁡x. 0\leqq \frac{(\log x)^n}{x}=\frac{1}{\log x}\frac{(\log x)^{n+1}}{x}\leqq \frac{C_n}{\log x}.
x→∞x\to\infty のとき log⁡x→∞\log x\to\infty だから、はさみうちの原理より lim⁡x→∞(log⁡x)nx=0\displaystyle\lim_{x\to\infty}\frac{(\log x)^n}{x}=0。

(3) In(x)=∫1x(log⁡t)nt2 dtI_n(x)=\displaystyle\int_1^x\frac{(\log t)^n}{t^2}\,dt とおく。まず
I0=lim⁡x→∞∫1x1t2 dt=lim⁡x→∞(1−1x)=1. I_0=\lim_{x\to\infty}\int_1^x\frac{1}{t^2}\,dt=\lim_{x\to\infty}\left(1-\frac1x\right)=1.
n≧1n\geqq1 のとき、有限区間で部分積分すると
In(x)=[−(log⁡t)nt]1x+n∫1x(log⁡t)n−1t2 dt=−(log⁡x)nx+nIn−1(x). I_n(x)=\left[-\frac{(\log t)^n}{t}\right]_1^x+n\int_1^x\frac{(\log t)^{n-1}}{t^2}\,dt=-\frac{(\log x)^n}{x}+nI_{n-1}(x).
(2)より第1項は x→∞x\to\infty で 00 に収束する。I0=1I_0=1 を出発点とする帰納法で各 InI_n の極限が存在し、
In=nIn−1(n≧1). I_n=nI_{n-1}\qquad(n\geqq1).
よって In=n(n−1)⋯1I0=n!I_n=n(n-1)\cdots1 I_0=n! である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 増減
  • はさみうち
  • 部分積分
  • 帰納法

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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