長崎大学/2024年度/前期

4長崎大学 2024年 数学 第4問解答・解説

三角関数微分法積分法

難易度勝負 レベル 4/10 目安 20分編集部の評価

対象教育・薬・歯・工など医学科は解かない

1問題

長崎大学2024年度第4問
以下はそれぞれ個別の問題である。各問いに答えよ。

(1) t=cos⁡xt=\cos x とおくとき、cos⁡2x\cos2x および cos⁡3x\cos3x を tt の式でそれぞれ表せ。また、0≦x≦π0\leqq x\leqq\pi のとき、cos⁡x+cos⁡2x+cos⁡3x>0\cos x+\cos2x+\cos3x>0 となるような xx の値の範囲を求めよ。

(2) 微分可能な関数 f(x)f(x) が、すべての実数 x, yx,\,y に対して
f(x+y)=f(x)+f(y) f(x+y)=f(x)+f(y)
を満たしている。このとき、f(0)f(0) の値を求めよ。また、lim⁡h→0f(h)h=2\displaystyle\lim_{h\to0}\dfrac{f(h)}{h}=2 のとき、f′(x)f'(x) および f(x)f(x) をそれぞれ求めよ。

(3) ∫−10x2−x41+ex dx=∫01ex(x2−x4)1+ex dx\displaystyle\int_{-1}^{0}\dfrac{x^{2}-x^{4}}{1+e^{x}}\,dx=\int_{0}^{1}\dfrac{e^{x}(x^{2}-x^{4})}{1+e^{x}}\,dx が成り立つことを示し、定積分 ∫−11x2−x41+ex dx\displaystyle\int_{-1}^{1}\dfrac{x^{2}-x^{4}}{1+e^{x}}\,dx を求めよ。

出典:長崎大学 2024年度 前期 数学 第4問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    cos⁡2x=2t2−1\cos2x=2t^{2}-1、cos⁡3x=4t3−3t\cos3x=4t^{3}-3t。0≦x<π4, 23π<x<34π0\leqq x<\dfrac{\pi}{4},\ \dfrac{2}{3}\pi<x<\dfrac{3}{4}\pi
  • (2)
    f(0)=0f(0)=0、f′(x)=2f'(x)=2、f(x)=2xf(x)=2x
  • (3)
    215\dfrac{2}{15}(等式の証明は解答を参照)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は和が (2t+1)(2t2−1)(2t+1)(2t^{2}-1) と因数分解できる。(2) は導関数の定義に f(x+h)−f(x)=f(h)f(x+h)-f(x)=f(h) を使う。(3) は x=−ux=-u と置換すると、11+e−u=eu1+eu\dfrac{1}{1+e^{-u}}=\dfrac{e^{u}}{1+e^{u}} になる。2 つを足すと分母が消える。

解答

(1)

cos⁡2x=2t2−1\cos2x=2t^{2}-1、cos⁡3x=4t3−3t\cos3x=4t^{3}-3t だから
cos⁡x+cos⁡2x+cos⁡3x=4t3+2t2−2t−1=(2t+1)(2t2−1). \cos x+\cos2x+\cos3x=4t^{3}+2t^{2}-2t-1=(2t+1)(2t^{2}-1).
−1≦t≦1-1\leqq t\leqq1 で、これが正となるのは t>22t>\dfrac{\sqrt{2}}{2} または −22<t<−12-\dfrac{\sqrt{2}}{2}<t<-\dfrac{1}{2} のときである。0≦x≦π0\leqq x\leqq\pi では cos⁡x\cos x は減少するから
0≦x<π4,23π<x<34π. 0\leqq x<\dfrac{\pi}{4},\quad\dfrac{2}{3}\pi<x<\dfrac{3}{4}\pi.

(2)

x=y=0x=y=0 とおくと f(0)=2f(0)f(0)=2f(0) より f(0)=0f(0)=0。
f′(x)=lim⁡h→0f(x+h)−f(x)h=lim⁡h→0f(h)h=2. f'(x)=\lim_{h\to0}\dfrac{f(x+h)-f(x)}{h}=\lim_{h\to0}\dfrac{f(h)}{h}=2.
よって f(x)=2x+Cf(x)=2x+C で、f(0)=0f(0)=0 より f(x)=2xf(x)=2x。

(3)

左辺で x=−ux=-u とおくと
∫−10x2−x41+ex dx=∫01u2−u41+e−u du=∫01eu(u2−u4)eu+1 du \int_{-1}^{0}\dfrac{x^{2}-x^{4}}{1+e^{x}}\,dx=\int_{0}^{1}\dfrac{u^{2}-u^{4}}{1+e^{-u}}\,du=\int_{0}^{1}\dfrac{e^{u}(u^{2}-u^{4})}{e^{u}+1}\,du
で、等式が成り立つ。よって
∫−11x2−x41+ex dx=∫01(1+ex)(x2−x4)1+ex dx=∫01(x2−x4) dx=13−15=215. \int_{-1}^{1}\dfrac{x^{2}-x^{4}}{1+e^{x}}\,dx=\int_{0}^{1}\dfrac{(1+e^{x})(x^{2}-x^{4})}{1+e^{x}}\,dx=\int_{0}^{1}(x^{2}-x^{4})\,dx=\dfrac{1}{3}-\dfrac{1}{5}=\dfrac{2}{15}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 3倍角の公式
  • 導関数の定義
  • 置換積分
  • 対称性を利用した定積分

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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