長崎大学/2024年度/前期

11長崎大学 2024年 数学 第11問解答・解説

統計的な推測データの分析

難易度勝負 レベル 4/10 目安 20分編集部の評価

対象情報データ科学医学科は解かない

1問題

長崎大学2024年度第11問
ある町の中学校 1 年生の 50 メートル走における所要時間(単位は秒)は、母平均 mm、母分散 1 の正規分布に従うものとする。

高校生の花子さんと太郎さんは、この母集団から無作為に何人かを抽出して、母集団の調査をそれぞれ行った。

表 1 は、花子さんが 10 人の生徒(A, B, C, ⋯\cdots, J)を無作為に抽出したときの各自の所要時間(測定値)を示している。以下の問いに答えよ。必要に応じて、正規分布表を用いてもよい。

表 1
生徒ABCDEFGHIJ測定値 (秒)9.09.08.08.09.09.010.09.010.0x \begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|c|c|c|c|}\hline \text{生徒} & \text{A} & \text{B} & \text{C} & \text{D} & \text{E} & \text{F} & \text{G} & \text{H} & \text{I} & \text{J}\\ \hline \text{測定値 (秒)} & 9.0 & 9.0 & 8.0 & 8.0 & 9.0 & 9.0 & 10.0 & 9.0 & 10.0 & x\\ \hline \end{array}
(xx は正の実数)

(1) 花子さんが選んだ 10 人の生徒のうち、J を除いた 9 人の標本の平均 m1m_{1} と分散 S12{S_{1}}^{2} を、それぞれ求めよ。

(2) 花子さんが選んだ (1) の 9 人の測定値の標本を用いて、母平均 mm に対する信頼度 95% の信頼区間を、小数第 3 位を四捨五入して求めよ。

(3) 花子さんが選んだ 10 人の標本の平均 m2m_{2} と分散 S22{S_{2}}^{2} を、xx を用いてそれぞれ表せ。また、8≦x≦108\leqq x\leqq10 のとき、平均 m2m_{2} と分散 S22{S_{2}}^{2} の取り得る値の範囲を、それぞれ求めよ。

(4) 太郎さんは、花子さんとは別に 4 人の生徒を無作為に抽出して調べることとした。母平均 m=8m=8 のとき、4 人の標本の平均が 9 秒以上となる確率を、小数第 3 位を四捨五入して求めよ。

出典:長崎大学 2024年度 前期 数学 第11問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    m1=9m_{1}=9、S12=49{S_{1}}^{2}=\dfrac{4}{9}
  • (2)
    8.35≦m≦9.658.35\leqq m\leqq9.65
  • (3)
    m2=81+x10m_{2}=\dfrac{81+x}{10}、S22=9x2−162x+769100{S_{2}}^{2}=\dfrac{9x^{2}-162x+769}{100}。8.9≦m2≦9.18.9\leqq m_{2}\leqq9.1、0.4≦S22≦0.490.4\leqq{S_{2}}^{2}\leqq0.49
  • (4)
    0.020.02

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

母分散 1 が分かっているので、信頼区間は X‾±1.96⋅1n\overline{X}\pm1.96\cdot\dfrac{1}{\sqrt{n}}。(3) の分散は「2 乗の平均 − 平均の 2 乗」で計算し、xx の 2 次式を平方完成する。(4) は標本平均が正規分布 N(8, 14)N\left(8,\,\dfrac{1}{4}\right) に従うことを使う。

解答

(1)

9 人の測定値の和は 8181 だから m1=9m_{1}=9。偏差は 0, 0, −1, −1, 0, 0, 1, 0, 10,\,0,\,-1,\,-1,\,0,\,0,\,1,\,0,\,1 で、2 乗の和は 44 だから S12=49{S_{1}}^{2}=\dfrac{4}{9}。

(2)

母標準偏差は 1、標本の大きさは 9 だから 1.96⋅13=0.653⋯1.96\cdot\dfrac{1}{3}=0.653\cdots。信頼区間は
9−0.653⋯≦m≦9+0.653⋯ ,すなわち8.35≦m≦9.65. 9-0.653\cdots\leqq m\leqq9+0.653\cdots,\quad\text{すなわち}\quad 8.35\leqq m\leqq9.65.

(3)

m2=81+x10m_{2}=\dfrac{81+x}{10}。9 人の測定値の 2 乗の和は 5⋅81+2⋅64+2⋅100=7335\cdot81+2\cdot64+2\cdot100=733 だから
S22=733+x210−(81+x10)2=9x2−162x+769100=9(x−9)2+40100. {S_{2}}^{2}=\dfrac{733+x^{2}}{10}-\left(\dfrac{81+x}{10}\right)^{2}=\dfrac{9x^{2}-162x+769}{100}=\dfrac{9(x-9)^{2}+40}{100}.
8≦x≦108\leqq x\leqq10 のとき、8.9≦m2≦9.18.9\leqq m_{2}\leqq9.1。S22{S_{2}}^{2} は x=9x=9 で最小値 0.40.4、x=8, 10x=8,\,10 で最大値 0.490.49 をとるから 0.4≦S22≦0.490.4\leqq{S_{2}}^{2}\leqq0.49。

(4)

4 人の標本平均 X‾\overline{X} は正規分布 N(8, 14)N\left(8,\,\dfrac{1}{4}\right) に従う。Z=X‾−812Z=\dfrac{\overline{X}-8}{\frac{1}{2}} は標準正規分布に従うから
P(X‾≧9)=P(Z≧2)=0.5−0.4772=0.0228. P(\overline{X}\geqq9)=P(Z\geqq2)=0.5-0.4772=0.0228.
小数第 3 位を四捨五入して 0.020.02。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 母平均の推定
  • 標本平均の分布
  • 分散の公式
  • 正規分布の標準化

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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