長崎大学/2024年度/前期

8長崎大学 2024年 数学 第8問解答・解説

図形と計量

1問題

長崎大学2024年度第8問
下図のように、一辺の長さが1の正方形 OABCOABC がある。辺 OAOA 上に点 P1P_{1} をとり、AP1=a1AP_{1}=a_{1} とする。ただし、0<a1<10<a_{1}<1 とする。
∠AP1Q1=∠BQ1R1=∠CR1S1=θ(0<θ<π4) \angle AP_{1}Q_{1}=\angle BQ_{1}R_{1}=\angle CR_{1}S_{1}=\theta\quad\left(0<\theta<\dfrac{\pi}{4}\right)
となるように点 Q1Q_{1}、R1R_{1}、S1S_{1} を、それぞれ辺 ABAB、BCBC、COCO 上にとる。
さらに、
∠OS1P2=∠AP2Q2=∠BQ2R2=∠CR2S2=θ \angle OS_{1}P_{2}=\angle AP_{2}Q_{2}=\angle BQ_{2}R_{2}=\angle CR_{2}S_{2}=\theta
となるように点 P2P_{2}、Q2Q_{2}、R2R_{2}、S2S_{2} を、それぞれ辺 OAOA、ABAB、BCBC、COCO 上にとる。
このような操作を繰り返し、点 PnP_{n}、QnQ_{n}、RnR_{n}、SnS_{n} を、それぞれ辺 OAOA、ABAB、BCBC、COCO 上にとる。APn=anAP_{n}=a_{n} とするとき、以下の問いに答えよ。

(1) 線分 AQnAQ_{n}、BRnBR_{n}、CSnCS_{n} の長さを、ana_{n}、θ\theta を用いてそれぞれ表せ。

(2) an+1a_{n+1} を ana_{n}、θ\theta を用いて表せ。

(3) ana_{n} を a1a_{1}、nn、θ\theta を用いて表せ。

(4) P1P_{1} と P2P_{2} が同じ点のとき、a1a_{1} を θ\theta を用いて表せ。また、P1P_{1} と P2P_{2} が異なる点のとき、この操作を繰り返すと、PnP_{n} は線分 OAOA をどのような比に内分する点に限りなく近づくか説明せよ。
正方形OABCの図で、Oは左下、Aは右下、Bは右上、Cは左上にある。辺OA上には左からP₂、P₁、辺AB上にはQ₁、辺BC上にはR₁、辺CO上にはS₁があり、線分P₁Q₁、Q₁R₁、R₁S₁、S₁P₂が実線で描かれている。辺ABの右側に点線の弧と「1」、線分P₁Aの下に点線の弧と「a₁」があり、さらに下に「図」と書かれている。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    AQn=antan⁡θAQ_n=a_n\tan\theta、BRn=(1−antan⁡θ)tan⁡θBR_n=(1-a_n\tan\theta)\tan\theta、CSn=(1−tan⁡θ+antan⁡2θ)tan⁡θCS_n=(1-\tan\theta+a_n\tan^2\theta)\tan\theta
  • (2)
    an+1=1−tan⁡θ+tan⁡2θ−tan⁡3θ+antan⁡4θa_{n+1}=1-\tan\theta+\tan^2\theta-\tan^3\theta+a_n\tan^4\theta
  • (3)
    an=11+tan⁡θ+(a1−11+tan⁡θ)tan⁡4(n−1)θa_n=\dfrac{1}{1+\tan\theta}+\left(a_1-\dfrac{1}{1+\tan\theta}\right)\tan^{4(n-1)}\theta
  • (4)
    P1=P2P_1=P_2 のとき a1=11+tan⁡θa_1=\dfrac{1}{1+\tan\theta}。P1≠P2P_1\neq P_2 のとき、PnP_n は OAOA 上の点 PP で OP:PA=tan⁡θ:1OP:PA=\tan\theta:1 を満たす点に限りなく近づく。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

正方形の一辺は 11 である。t=tan⁡θt=\tan\theta とおくと、0<θ<π/40<\theta<\pi/4 より 0<t<10<t<1 である。
(1) 三角形 APnQnAP_nQ_n は AA を直角とするので、tan⁡θ=AQn/APn=AQn/an\tan\theta=AQ_n/AP_n=AQ_n/a_n である。したがって AQn=antAQ_n=a_nt。また、BQn=1−AQn=1−antBQ_n=1-AQ_n=1-a_nt であり、三角形 BQnRnBQ_nR_n で tan⁡θ=BRn/BQn\tan\theta=BR_n/BQ_n だから、BRn=(1−ant)tBR_n=(1-a_nt)t。さらに CRn=1−BRnCR_n=1-BR_n であり、三角形 CRnSnCR_nS_n で tan⁡θ=CSn/CRn\tan\theta=CS_n/CR_n だから、CSn=(1−BRn)t={1−(1−ant)t}t=(1−t+ant2)t. CS_n=(1-BR_n)t=\{1-(1-a_nt)t\}t=(1-t+a_nt^2)t.
(2) 三角形 OSnPn+1OS_nP_{n+1} は OO を直角とするので、OPn+1=OSnt=(1−CSn)tOP_{n+1}=OS_n t=(1-CS_n)t である。OPn+1=1−an+1OP_{n+1}=1-a_{n+1} より、an+1=1−(1−CSn)t=1−t+tCSn=1−t+t2−t3+ant4. a_{n+1}=1-(1-CS_n)t=1-t+tCS_n=1-t+t^2-t^3+a_nt^4.
(3) an+1=b+t4ana_{n+1}=b+t^4a_n とおく。ただし b=1−t+t2−t3=(1−t)(1+t2)b=1-t+t^2-t^3=(1-t)(1+t^2) である。この漸化式の定数解を aa とすると、a=b+t4aa=b+t^4a だから、a=b1−t4=(1−t)(1+t2)(1−t)(1+t)(1+t2)=11+t. a=\frac{b}{1-t^4}=\frac{(1-t)(1+t^2)}{(1-t)(1+t)(1+t^2)}=\frac{1}{1+t}.
そこで an+1−a=t4(an−a)a_{n+1}-a=t^4(a_n-a) となるから、an=a+t4(n−1)(a1−a)=11+t+(a1−11+t)t4(n−1). a_n=a+t^{4(n-1)}(a_1-a)=\frac{1}{1+t}+\left(a_1-\frac{1}{1+t}\right)t^{4(n-1)}.
(4) (2)より a2−a1=(1−t4)(11+t−a1)a_2-a_1=(1-t^4)\left(\frac{1}{1+t}-a_1\right) であり、0<t<10<t<1 だから、P1=P2P_1=P_2 となるのは a1=1/(1+t)=1/(1+tan⁡θ)a_1=1/(1+t)=1/(1+\tan\theta) のときである。P1≠P2P_1\ne P_2 のときも (3) と 0<t4<10<t^4<1 から an→1/(1+t)a_n\to 1/(1+t) である。したがって OPn=1−an→t/(1+t)OP_n=1-a_n\to t/(1+t)、PnA=an→1/(1+t)P_nA=a_n\to 1/(1+t) となるので、PnP_n は、OAOA 上の点 PP で OP:PA=t:1OP:PA=t:1、すなわち OP:PA=tan⁡θ:1OP:PA=\tan\theta:1 を満たす点に限りなく近づく。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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