東京大学/2026年度

1東京大学 2026年 数学 第1問解答・解説

三角関数積分法微分法

1問題

東京大学2026年度第1問
(1) 関数 f(θ)=sin⁡θ−θ+θ36\displaystyle f(\theta)=\sin\theta-\theta+\dfrac{\theta^3}{6} の区間 −1≦θ≦1\displaystyle -1\leqq\theta\leqq1 における最大値 M\displaystyle M および最小値 m\displaystyle m を求めよ。

(2) (1)で定めた M\displaystyle M に対し、次の不等式を示せ。

78π≦∫02πsin⁡(cos⁡x−x) dx≦78π+4M\displaystyle \frac{7}{8}\pi\leqq\int_0^{2\pi}\sin(\cos x-x)\,dx\leqq\frac{7}{8}\pi+4M

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) M=sin⁡1−56M=\sin 1-\dfrac{5}{6}、m=56−sin⁡1m=\dfrac{5}{6}-\sin 1。
    (2) 次の不等式が成り立つ。
    78π≦∫02πsin⁡(cos⁡x−x) dx≦78π+4M\dfrac{7}{8}\pi\leqq\displaystyle\int_{0}^{2\pi}\sin(\cos x-x)\,dx\leqq\dfrac{7}{8}\pi+4M

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

f(θ)=sin⁡θ−θ+θ36f(\theta)=\sin\theta-\theta+\dfrac{\theta^{3}}{6}とおく。∣u∣≦12|u|\leqq\dfrac{1}{2}では∣sin⁡u∣≦∣u∣|\sin u|\leqq|u|だから
1−cos⁡θ=2sin⁡2(θ2)≦θ22.1-\cos\theta=2\sin^{2}\left(\dfrac{\theta}{2}\right)\leqq\dfrac{\theta^{2}}{2}.
したがってf′(θ)=cos⁡θ−1+θ22≧0f'(\theta)=\cos\theta-1+\dfrac{\theta^{2}}{2}\geqq0であり、等号はθ=0\theta=0のときのみ成り立つ。よってffは−1≦θ≦1-1\leqq\theta\leqq1の範囲で増加し、端点の値から
M=f(1)=sin⁡1−56,m=f(−1)=56−sin⁡1=−M.M=f(1)=\sin1-\dfrac{5}{6},\qquad m=f(-1)=\dfrac{5}{6}-\sin 1=-M.

(2)

加法定理と合成関数の微分から
sin⁡(cos⁡x−x)=cos⁡xsin⁡(cos⁡x)+ddxsin⁡(cos⁡x).\sin(\cos x-x)=\cos x\sin(\cos x)+\dfrac{d}{dx}\sin(\cos x).
導関数の項は、00から2π2\piまで積分すると0である。f(t)=sin⁡t−t+t36f(t)=\sin t-t+\dfrac{t^{3}}{6}を使うと
I=∫02π(cos⁡2x−cos⁡4x6)dx+∫02πcos⁡x f(cos⁡x) dx=78π+R,I=\displaystyle\int_{0}^{2\pi}\left(\cos^{2}x-\dfrac{\cos^{4}x}{6}\right)dx+\displaystyle\int_{0}^{2\pi}\cos x\,f(\cos x)\,dx =\dfrac{7}{8}\pi+R,
ここで∫02πcos⁡2x dx=π\displaystyle\int_{0}^{2\pi}\cos^{2}x\,dx=\pi、∫02πcos⁡4x dx=3π4\displaystyle\int_{0}^{2\pi}\cos^{4}x\,dx=\dfrac{3\pi}{4}である。ffは奇関数で増加し、f(0)=0f(0)=0、∣f(t)∣≦M|f(t)|\leqq M(∣t∣≦1|t|\leqq1)なので
0≦cos⁡x f(cos⁡x)≦M∣cos⁡x∣.0\leqq\cos x\,f(\cos x)\leqq M|\cos x|.
したがって0≦R≦M∫02π∣cos⁡x∣ dx=4M0\leqq R\leqq M\displaystyle\int_{0}^{2\pi}|\cos x|\,dx=4Mとなり、所要の不等式を得る。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の基本不等式
  • 導関数と単調性
  • 加法定理
  • 偶奇性と評価

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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