香川大学/2026年度/前期

4香川大学 2026年 数学 第4問解答・解説

三角関数微分・積分の考え微分法積分法

1問題

香川大学2026年度第4問
関数 F(x)=∫0x2(sin⁡t)n dtF(x)=\int_0^{x^2}(\sin t)^n\,dt(ただし nn は自然数)について、次の問に答えよ。

(1) F(x)F(x) の導関数 F′(x)F\prime(x) を求めよ。

(2) nn が偶数のとき、−π≦x≦π-\pi\leqq x\leqq\pi における F(x)F(x) の極値を求めよ。

(3) n=5n=5 のとき、−π≦x≦π-\pi\leqq x\leqq\pi における F(x)F(x) の極値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら、または詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) G(u)=∫0u(sin⁡t)n dtG(u)=\displaystyle\int_0^u(\sin t)^n\,dt とおくと、微積分の基本定理より G′(u)=(sin⁡u)nG'(u)=(\sin u)^n である。F(x)=G(x2)F(x)=G(x^2) だから、合成関数の微分法より
F′(x)=2x(sin⁡x2)n. F'(x)=2x(\sin x^2)^n.

(2) nn が偶数なら (sin⁡t)n≧0(\sin t)^n\geqq 0 であり、これは t=kπt=k\pi 以外では正である。したがって G(u)=∫0u(sin⁡t)n dtG(u)=\int_0^u(\sin t)^n\,dt は 0≦u≦π20\leqq u\leqq\pi^2 で増加し、異なる uu に対して同じ値をとらない。F(x)=G(x2)F(x)=G(x^2) なので、−π≦x≦π-\pi\leqq x\leqq\pi では x2x^2 が最小となる x=0x=0 で最小値 F(0)=0F(0)=0 をとり、x2x^2 が最大となる x=±πx=\pm\pi で最大値
F(±π)=∫0π2(sin⁡t)n dt F(\pm\pi)=\int_0^{\pi^2}(\sin t)^n\,dt
をとる。内部では F′(x)=0F'(x)=0 となる x=±π, ±2π, ±3πx=\pm\sqrt{\pi},\ \pm\sqrt{2\pi},\ \pm\sqrt{3\pi} もあるが、x>0x>0 では F′(x)≧0F'(x)\geqq0、x<0x<0 では F′(x)≦0F'(x)\leqq0 で、これらの点の前後で符号は変わらない。よって内部の極値は x=0x=0 での極小のみである。

(3) n=5n=5 とする。u=cos⁡tu=\cos t と置けば
∫sin⁡5t dt=−cos⁡t+23cos⁡3t−15cos⁡5t+C, \int\sin^5t\,dt=-\cos t+\frac23\cos^3t-\frac15\cos^5t+C,
したがって
F(x)=815−cos⁡(x2)+23cos⁡3(x2)−15cos⁡5(x2). F(x)=\frac8{15}-\cos(x^2)+\frac23\cos^3(x^2)-\frac15\cos^5(x^2).
また F′(x)=2xsin⁡5(x2)F'(x)=2x\sin^5(x^2) である。x>0x>0 では F′(x)F'(x) の符号は sin⁡(x2)\sin(x^2) の符号と一致する。3<π<43<\pi<4 より 3π<π2<4π3\pi<\pi^2<4\pi だから、0<x<π0<x<\pi において、FF は 0<x<π0<x<\sqrt\pi で増加、π<x<2π\sqrt\pi<x<\sqrt{2\pi} で減少、2π<x<3π\sqrt{2\pi}<x<\sqrt{3\pi} で増加、3π<x<π\sqrt{3\pi}<x<\pi で減少する。FF は偶関数なので、負の範囲の増減はこれを左右反転したものとなる。
F(0)=F(±2π)=0,F(±π)=F(±3π)=1615. F(0)=F(\pm\sqrt{2\pi})=0,\qquad F(\pm\sqrt\pi)=F(\pm\sqrt{3\pi})=\frac{16}{15}.
従って極大値は 16/1516/15(x=±π, ±3πx=\pm\sqrt\pi,\ \pm\sqrt{3\pi})、極小値は 00(x=0, ±2πx=0,\ \pm\sqrt{2\pi})である。端点について、δ=π2−3π\delta=\pi^2-3\pi とおくと 0<δ<π0<\delta<\pi であり、周期性から
F(±π)=1615−∫0δsin⁡5u du. F(\pm\pi)=\frac{16}{15}-\int_0^\delta\sin^5u\,du.
ここで 0<∫0δsin⁡5u du<∫0πsin⁡5u du=16/150<\int_0^\delta\sin^5u\,du<\int_0^\pi\sin^5u\,du=16/15 なので、0<F(±π)<16/150<F(\pm\pi)<16/15。よって閉区間での最大値・最小値もそれぞれ 16/15,016/15,0 である。端点を片側極値として数える場合、x=±πx=\pm\pi も極小値 F(±π)F(\pm\pi) をとる。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 三角関数の相互関係
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 定積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 合成関数の微分
  • 置換積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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