琉球大学/2025年度/前期

1琉球大学 2025年 数学 第1問解答・解説

微分・積分の考え微分法積分法数列

1問題

琉球大学2025年度第1問
nn を自然数、
fn(x)=1+∑k=1nxkk!f_n(x)=1+\sum_{k=1}^{n}\frac{x^k}{k!}
とする。次の問いに答えよ。(50点)
問1 f2(x)f_2(x) の導関数を求めよ。
問2 x≧0x\geqq0 のとき、不等式 ex≧f1(x)e^x\geqq f_1(x) を示せ。
問3 x≧0x\geqq0 のとき、すべての自然数 n≧1n\geqq1 に対して不等式 ex≧fn(x)e^x\geqq f_n(x) を示せ。
問4 0≦x≦10\leqq x\leqq1 のとき、すべての自然数 n≧1n\geqq1 に対して不等式
ex≦fn(x)+xnn!e^x\leqq f_n(x)+\frac{x^n}{n!}
を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    f2′(x)=1+x.f_2'(x)=1+x.
  • (2)
    ex≧f1(x)=1+x(x≧0).e^x\geqq f_1(x)=1+x (x\geqq 0).
  • (3)
    ex≧fn(x)(x≧0,n≧1).e^x\geqq f_n(x) (x\geqq 0,n\geqq 1).
  • (4)
    ex≦fn(x)+xn/n!(0≦x≦1,n≧1).e^x\leqq f_n(x)+x^n/n! (0\leqq x\leqq 1,n\geqq 1).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) f2(x)=1+x+x22f_2(x)=1+x+\frac{x^2}{2} なので f2′(x)=1+xf_2'(x)=1+x。

(2) u(x)=ex−1−xu(x)=e^x-1-x とおく。u(0)=0u(0)=0、u′(x)=ex−1≧0 (x≧0)u'(x)=e^x-1\geqq0\ (x\geqq0) だから u(x)≧0u(x)\geqq0。従って ex≧f1(x)e^x\geqq f_1(x)。

定義から fn+1′=fnf_{n+1}'=f_n。実際、
fn+1′(x)=∑k=1n+1xk−1(k−1)!=∑j=0nxjj!=fn(x). f_{n+1}'(x)=\sum_{k=1}^{n+1}\frac{x^{k-1}}{(k-1)!} =\sum_{j=0}^{n}\frac{x^j}{j!}=f_n(x).

(3) Dn(x)=ex−fn(x)D_n(x)=e^x-f_n(x) とおく。(2)より D1≧0D_1\geqq0。さらに Dn+1′=ex−fn=DnD_{n+1}'=e^x-f_n=D_n、Dn+1(0)=0D_{n+1}(0)=0 だから
Dn+1(x)=∫0xDn(t) dt≧0(x≧0) D_{n+1}(x)=\int_0^xD_n(t)\,dt\geqq0\quad(x\geqq0)
が帰納的に成り立つ。

(4) まず e<3e<3 を確かめる。exe^x の二階導関数は正なので、そのグラフは下に凸で、0<x<10<x<1 では両端を結ぶ線分より下にある。したがって、0≦x≦10\leqq x\leqq1 ではex≦1+(e−1)xe^x\leqq1+(e-1)x。積分すると
e−1=∫01ex dx<∫01{1+(e−1)x} dx=e+12, e-1=\int_0^1e^x\,dx <\int_0^1\{1+(e-1)x\}\,dx=\frac{e+1}{2},
従って e<3e<3。よって ex≦1+(e−1)x≦1+2xe^x\leqq1+(e-1)x\leqq1+2x であり、G1(x)=f1(x)+x−ex≧0G_1(x)=f_1(x)+x-e^x\geqq0。

Gn(x)=fn(x)+xnn!−exG_n(x)=f_n(x)+\frac{x^n}{n!}-e^x とおくと Gn+1′=GnG_{n+1}'=G_n、Gn+1(0)=0G_{n+1}(0)=0。従って Gn+1(x)=∫0xGn(t) dtG_{n+1}(x)=\int_0^xG_n(t)\,dt。基底 G1≧0G_1\geqq0 と帰納法から全ての n≧1n\geqq1 で Gn≧0G_n\geqq0 が 0≦x≦10\leqq x\leqq1 の範囲で成り立つ。

指数関数の単調性、微分と二階微分による凸性、定積分、数学的帰納法を使う。

答

(1) f2′(x)=1+xf_2'(x)=1+x。

(2) ex≧f1(x)(x≧0)e^x\geqq f_1(x)\quad(x\geqq0)。

(3) ex≧fn(x)(x≧0, n≧1)e^x\geqq f_n(x)\quad(x\geqq0,\ n\geqq1)。

(4) ex≦fn(x)+xnn!(0≦x≦1, n≧1)e^x\leqq f_n(x)+\frac{x^n}{n!}\quad(0\leqq x\leqq1,\ n\geqq1)。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 関数の微分
  • 積分による帰納法
  • 凸関数の弦評価

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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