長崎大学/2026年度/前期

5長崎大学 2026年 数学 第5問解答・解説

微分法積分法

難易度勝負 レベル 4/10 目安 20分編集部の評価

対象教育・薬・歯・工など医学科は解かない

1問題

長崎大学2026年度第5問
以下はそれぞれ個別の問題である。各問いに答えよ。

(1) 関数 f(x)=x−3x2−2x+6f(x)=\dfrac{x-3}{x^{2}-2x+6} の最大値と最小値、およびそのときの xx の値をそれぞれ求めよ。

(2) a≧1a\geqq1 のとき、定積分 ∫1−a1+a∣ex−1∣ dx\displaystyle\int_{1-a}^{1+a}|e^{x}-1|\,dx を aa を用いて表せ。また、この定積分が取りうる値の範囲を求めよ。

(3) nn を自然数とする。関数 sin⁡x\sin x の第 nn 次導関数を (sin⁡x)(n)(\sin x)^{(n)} と表すとき、(sin⁡x)(n)=sin⁡(x+nπ2)(\sin x)^{(n)}=\sin\left(x+\dfrac{n\pi}{2}\right) が成り立つことを、数学的帰納法を用いて証明せよ。ただし、ddx(sin⁡x)=cos⁡x\dfrac{d}{dx}(\sin x)=\cos x は成り立つものとする。

また、(sin⁡x)(n)=(sin⁡x)(n+4)(\sin x)^{(n)}=(\sin x)^{(n+4)} であることを示せ。

出典:長崎大学 2026年度 前期 数学 第5問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    最大値 110\dfrac{1}{10}(x=6x=6)、最小値 −12-\dfrac{1}{2}(x=0x=0)
  • (2)
    e1+a+e1−a−4e^{1+a}+e^{1-a}-4、取りうる値の範囲は e2−3e^{2}-3 以上
  • (3)
    数学的帰納法で示せる(証明は解答を参照)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は分母がつねに正なので、増減を調べ、x→±∞x\to\pm\infty で f(x)→0f(x)\to0 になることと合わせて最大・最小を決める。(2) は 1−a≦01-a\leqq0 なので、x=0x=0 で絶対値を外す。(3) は cos⁡θ=sin⁡(θ+π2)\cos\theta=\sin\left(\theta+\dfrac{\pi}{2}\right) を使う。

解答

(1)

分母は (x−1)2+5>0(x-1)^{2}+5>0 で、f(x)f(x) はすべての実数で定義される。
f′(x)=(x2−2x+6)−(x−3)(2x−2)(x2−2x+6)2=−x(x−6)(x2−2x+6)2. f'(x)=\dfrac{(x^{2}-2x+6)-(x-3)(2x-2)}{(x^{2}-2x+6)^{2}}=\dfrac{-x(x-6)}{(x^{2}-2x+6)^{2}}.
f(x)f(x) は x≦0x\leqq0 で減少、0≦x≦60\leqq x\leqq6 で増加、x≧6x\geqq6 で減少し、f(0)=−12f(0)=-\dfrac{1}{2}、f(6)=110f(6)=\dfrac{1}{10}。また x→±∞x\to\pm\infty のとき f(x)→0f(x)\to0 である。よって最大値 110\dfrac{1}{10}(x=6x=6)、最小値 −12-\dfrac{1}{2}(x=0x=0)。

(2)

a≧1a\geqq1 より 1−a≦0<1+a1-a\leqq0<1+a。x≦0x\leqq0 で ∣ex−1∣=1−ex|e^{x}-1|=1-e^{x}、x≧0x\geqq0 で ex−1e^{x}-1 だから
∫1−a1+a∣ex−1∣ dx=[x−ex]1−a0+[ex−x]01+a=e1+a+e1−a−4. \int_{1-a}^{1+a}|e^{x}-1|\,dx=\Bigl[x-e^{x}\Bigr]_{1-a}^{0}+\Bigl[e^{x}-x\Bigr]_{0}^{1+a}=e^{1+a}+e^{1-a}-4.
g(a)=e1+a+e1−a−4g(a)=e^{1+a}+e^{1-a}-4 とおくと g′(a)=e1+a−e1−a>0 (a≧1)g'(a)=e^{1+a}-e^{1-a}>0\ (a\geqq1) で増加し、a→∞a\to\infty で g(a)→∞g(a)\to\infty。g(1)=e2−3g(1)=e^{2}-3 だから、取りうる値の範囲は e2−3e^{2}-3 以上である。

(3)

n=1n=1 のとき、(sin⁡x)′=cos⁡x=sin⁡(x+π2)(\sin x)'=\cos x=\sin\left(x+\dfrac{\pi}{2}\right) で成り立つ。

n=kn=k のとき (sin⁡x)(k)=sin⁡(x+kπ2)(\sin x)^{(k)}=\sin\left(x+\dfrac{k\pi}{2}\right) が成り立つと仮定すると
(sin⁡x)(k+1)=ddxsin⁡(x+kπ2)=cos⁡(x+kπ2)=sin⁡(x+kπ2+π2)=sin⁡(x+(k+1)π2) (\sin x)^{(k+1)}=\dfrac{d}{dx}\sin\left(x+\dfrac{k\pi}{2}\right)=\cos\left(x+\dfrac{k\pi}{2}\right)=\sin\left(x+\dfrac{k\pi}{2}+\dfrac{\pi}{2}\right)=\sin\left(x+\dfrac{(k+1)\pi}{2}\right)
で、n=k+1n=k+1 のときも成り立つ。よって、すべての自然数 nn で成り立つ。

また
(sin⁡x)(n+4)=sin⁡(x+nπ2+2π)=sin⁡(x+nπ2)=(sin⁡x)(n). (\sin x)^{(n+4)}=\sin\left(x+\dfrac{n\pi}{2}+2\pi\right)=\sin\left(x+\dfrac{n\pi}{2}\right)=(\sin x)^{(n)}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 商の微分
  • 増減表
  • 絶対値を含む定積分
  • 数学的帰納法

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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