長崎大学/2026年度/前期

9長崎大学 2026年 数学 第9問解答・解説

いろいろな式図形と方程式微分・積分の考え図形の性質

1問題

長崎大学2026年度第9問
x の3次関数 f(x)f(x) が、f(x)=x3−(a+b)x2+abxf(x)=x^{3}-(a+b)x^{2}+abx として定義されており、定数 a,ba,b は 0<a<b0<a<b である。また、原点を OO とする xyxy 座標平面上の曲線 C:y=f(x)C:y=f(x) と xx 軸は、異なる3点 O,A,BO,A,B で交わる。ただし、OA<OBOA<OB とする。3点 O,A,BO,A,B における CC の接線をそれぞれ l1,l2,l3l_{1},l_{2},l_{3} とするとき、以下の問いに答えよ。
(1) A,BA,B の座標を a,ba,b を用いてそれぞれ求めよ。また、l1,l2,l3l_{1},l_{2},l_{3} の方程式を a,ba,b を用いてそれぞれ表せ。
(2) CC と線分 OAOA とで囲まれる図形の面積を S1S_{1}、CC と線分 ABAB とで囲まれる図形の面積を S2S_{2} とするとき、2つの面積の差 S1−S2S_{1}-S_{2} を a,ba,b を用いて表せ。また、S1S_{1} と S2S_{2} の大小関係を調べよ。
(3) (2)において、S1=S2S_{1}=S_{2} とする。l1l_{1} と l2l_{2} の交点を DD、l2l_{2} と l3l_{3} の交点を EE とするとき、2点 D,ED,E の座標をそれぞれ aa を用いて表せ。また、四角形 OEBDOEBD の面積を TT とするとき、S1+S2T\dfrac{S_{1}+S_{2}}{T} の値を求めよ。
(4) (3)において、原点 OO を通る直線 mm が線分 BDBD と点 FF で交わるものとする。△OBF\triangle OBF の面積が S1S_{1} と等しくなるとき、点 FF の座標および直線 mm の方程式を aa を用いてそれぞれ表せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    A=(a,0), B=(b,0),l1:y=abx,l2:y=a(a−b)(x−a),l3:y=b(b−a)(x−b)A=(a,0),\ B=(b,0),\quad l_{1}:y=abx,\quad l_{2}:y=a(a-b)(x-a),\quad l_{3}:y=b(b-a)(x-b)。
  • (2)
    S1−S2=b3(2a−b)12S_{1}-S_{2}=\dfrac{b^{3}(2a-b)}{12}。b<2ab<2a なら S1>S2S_{1}>S_{2}、b=2ab=2a なら S1=S2S_{1}=S_{2}、b>2ab>2a なら S1<S2S_{1}<S_{2}。
  • (3)
    D=(a3,2a33)D=\left(\dfrac{a}{3},\dfrac{2a^{3}}{3}\right)、E=(5a3,−2a33)E=\left(\dfrac{5a}{3},-\dfrac{2a^{3}}{3}\right)、S1+S2T=38\dfrac{S_{1}+S_{2}}{T}=\dfrac{3}{8}。
  • (4)
    F=(11a8,a34)F=\left(\dfrac{11a}{8},\dfrac{a^{3}}{4}\right)、m: y=2a211xm:\ y=\dfrac{2a^{2}}{11}x。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

因数分解で交点を求め、導関数から接線を出す。区間の符号に注意して面積を定積分で計算し、最後は直線の交点と線分上の内分比を用いる。

解答

(1)

まず
f(x)=x{x2−(a+b)x+ab}=x(x−a)(x−b) f(x)=x\{x^{2}-(a+b)x+ab\}=x(x-a)(x-b)
である。したがって、xx 軸との交点は O=(0,0)\mathrm{O}=(0,0)、A=(a,0)\mathrm{A}=(a,0)、B=(b,0)\mathrm{B}=(b,0) であり、0<a<b0<a<b より OA<OB\mathrm{OA}<\mathrm{OB} も満たす。
f′(x)=3x2−2(a+b)x+ab f'(x)=3x^{2}-2(a+b)x+ab
だから、f′(0)=ab, f′(a)=a(a−b), f′(b)=b(b−a)f'(0)=ab,\ f'(a)=a(a-b),\ f'(b)=b(b-a) である。よって接線は
l1:y=abx,l2:y=a(a−b)(x−a),l3:y=b(b−a)(x−b) l_{1}:y=abx,\qquad l_{2}:y=a(a-b)(x-a),\qquad l_{3}:y=b(b-a)(x-b)
となる。

(2)

0<x<a0<x<a では f(x)>0f(x)>0、a<x<ba<x<b では f(x)<0f(x)<0 であるから、面積は
S1=∫0af(x) dx=[x44−(a+b)x33+abx22]0a=a3(2b−a)12. S_{1}=\int_{0}^{a}f(x)\,dx=\left[\dfrac{x^{4}}{4}-\dfrac{(a+b)x^{3}}{3}+\dfrac{abx^{2}}{2}\right]_{0}^{a}=\dfrac{a^{3}(2b-a)}{12}.
また、d=b−ad=b-a とおき x=a+ux=a+u と置換すると
S2=−∫abf(x) dx=∫0d(a+u) u (d−u) du=ad36+d412=(b−a)3(a+b)12. S_{2}=-\int_{a}^{b}f(x)\,dx=\int_{0}^{d}(a+u)\,u\,(d-u)\,du=\dfrac{ad^{3}}{6}+\dfrac{d^{4}}{12}=\dfrac{(b-a)^{3}(a+b)}{12}.
したがって
S1−S2=a3(2b−a)−(b−a)3(a+b)12=b3(2a−b)12. S_{1}-S_{2}=\dfrac{a^{3}(2b-a)-(b-a)^{3}(a+b)}{12}=\dfrac{b^{3}(2a-b)}{12}.
b>0b>0 なので、この差の符号は 2a−b2a-b の符号と同じである。ゆえに、b<2ab<2a なら S1>S2S_{1}>S_{2}、b=2ab=2a なら S1=S2S_{1}=S_{2}、b>2ab>2a なら S1<S2S_{1}<S_{2} である。

(3)

S1=S2S_{1}=S_{2} とすると b=2ab=2a である。このとき
l1:y=2a2x,l2:y=−a2(x−a),l3:y=2a2(x−2a). l_{1}:y=2a^{2}x,\qquad l_{2}:y=-a^{2}(x-a),\qquad l_{3}:y=2a^{2}(x-2a).
l1,l2l_{1},l_{2} の交点は 2a2x=−a2(x−a)2a^{2}x=-a^{2}(x-a) より x=a3x=\dfrac{a}{3}、したがって D=(a3,2a33)\mathrm{D}=\left(\dfrac{a}{3},\dfrac{2a^{3}}{3}\right) である。l2,l3l_{2},l_{3} の交点は −a2(x−a)=2a2(x−2a)-a^{2}(x-a)=2a^{2}(x-2a) より x=5a3x=\dfrac{5a}{3}、したがって E=(5a3,−2a33)\mathrm{E}=\left(\dfrac{5a}{3},-\dfrac{2a^{3}}{3}\right) である。
四角形 OEBD は対角線 OB で二つの三角形に分かれる。OB=2a\mathrm{OB}=2a であり、D と E の yy 座標の絶対値はともに 2a33\dfrac{2a^{3}}{3} だから
T=12⋅2a⋅2a33+12⋅2a⋅2a33=4a43. T=\dfrac{1}{2}\cdot 2a\cdot\dfrac{2a^{3}}{3}+\dfrac{1}{2}\cdot 2a\cdot\dfrac{2a^{3}}{3}=\dfrac{4a^{4}}{3}.
また b=2ab=2a を S1S_{1} に代入すると S1=S2=a44S_{1}=S_{2}=\dfrac{a^{4}}{4} なので、
S1+S2T=a4/24a4/3=38. \dfrac{S_{1}+S_{2}}{T}=\dfrac{a^{4}/2}{4a^{4}/3}=\dfrac{3}{8}.

(4)

F\mathrm{F} は線分 BD 上にあるので、ある 0≦t≦10\leqq t\leqq 1 に対して OF→=(1−t)OB→+t OD→\overrightarrow{\mathrm{OF}}=(1-t)\overrightarrow{\mathrm{OB}}+t\,\overrightarrow{\mathrm{OD}} と表せる。成分で書けば
F=(2a−5a3t, 2a33t). \mathrm{F}=\left(2a-\dfrac{5a}{3}t,\ \dfrac{2a^{3}}{3}t\right).
よって
△OBF=12⋅2a⋅2a33t=2a43t. \triangle\mathrm{OBF}=\dfrac{1}{2}\cdot 2a\cdot\dfrac{2a^{3}}{3}t=\dfrac{2a^{4}}{3}t.
これが S1=a44S_{1}=\dfrac{a^{4}}{4} に等しいから t=38t=\dfrac{3}{8} であり、0<t<10<t<1 を満たす。したがって
F=(2a−5a8, a34)=(11a8, a34). \mathrm{F}=\left(2a-\dfrac{5a}{8},\ \dfrac{a^{3}}{4}\right)=\left(\dfrac{11a}{8},\ \dfrac{a^{3}}{4}\right).
原点と F を通る直線の傾きは a3/411a/8=2a211\dfrac{a^{3}/4}{11a/8}=\dfrac{2a^{2}}{11} であるから、m: y=2a211xm:\ y=\dfrac{2a^{2}}{11}x である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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