慶應義塾大学/2026年度/前期

IV慶應義塾大学 2026年 数学 第IV問解答・解説

微分法極限いろいろな式積分法

1問題

慶應義塾大学2026年度第IV問
以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。ただし、根号を用いた分数は、分母を有理化した形で記入しなさい。aaを正の実数とし、xxの関数f(x)f(x)を f(x)=1x−1−ax2(x>1)f(x)=\frac{1}{x-1}-\frac{a}{x^2}\quad(x>1) と定める。
(1) 曲線y=f(x)y=f(x)がxx軸と接するとき、a=あa=\boxed{\text{あ}}であり、その接点のxx座標は い\boxed{\text{い}} である。
(2) a=あa=\boxed{\text{あ}}とする。関数f(x)f(x)はx=うx=\boxed{\text{う}}で極大値え\boxed{\text{え}}をとる。c=えc=\boxed{\text{え}}とおくと、方程式f(x)=cf(x)=cの解はx=うx=\boxed{\text{う}}およびx=おx=\boxed{\text{お}}であり、曲線y=f(x)y=f(x)と直線y=cy=cで囲まれた部分の面積は、か+きく2+log⁡(け+こく2)\frac{\boxed{\text{か}}+\boxed{\text{き}}\sqrt{\boxed{\text{く}}}}{2}+\log\left(\frac{\boxed{\text{け}}+\boxed{\text{こ}}\sqrt{\boxed{\text{く}}}}{2}\right) である。ただし、(か)~(こ)は整数とする。
(3) 関数f(x)f(x)が極値をもつための必要十分条件は、a>さa>\boxed{\text{さ}}である。
(4) α=さ\alpha=\boxed{\text{さ}}とおき、a>αa>\alphaとする。また、関数f(x)f(x)が極大値をとるxxの値をg(a)g(a)とする。g(a)−3g(a)-3は、ttについての3次方程式 t3+しt2+すt+せ=0t^3+\boxed{\text{し}}t^2+\boxed{\text{す}}t+\boxed{\text{せ}}=0 の解である。ここで、(し)、(す)、(せ)は、整数を係数とするaaについての多項式とする。したがって、lim⁡a→α+0g(a)−3a−α=そ\lim_{a\to\alpha+0}\frac{g(a)-3}{\sqrt{a-\alpha}}=\boxed{\text{そ}} である。次に、xxについての方程式f(x)=f(g(a))f(x)=f(g(a))のx=g(a)x=g(a)以外のもう1つの解をh(a)h(a)とすると、lim⁡a→α+0h(a)−3a−α=た\lim_{a\to\alpha+0}\frac{h(a)-3}{\sqrt{a-\alpha}}=\boxed{\text{た}} である。さらに、曲線y=f(x)y=f(x)と直線y=f(g(a))y=f(g(a))で囲まれた部分の面積をS(a)S(a)とすると、lim⁡a→α+0S(a)(a−α)2=ち\lim_{a\to\alpha+0}\frac{S(a)}{(a-\alpha)^2}=\boxed{\text{ち}} である。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • あ=4, い=2, う=3+5, え=55−112, お=1+52, (か,き,く,け,こ)=(−25,13,5,7,−3), さ=278, し=9−2a, す=せ=27−8a, そ=423, た=−823, ち=1627.\text{あ}=4,\ \text{い}=2,\ \text{う}=3+\sqrt5,\ \text{え}=\frac{5\sqrt5-11}{2},\ \text{お}=\frac{1+\sqrt5}{2},\ (\text{か},\text{き},\text{く},\text{け},\text{こ})=(-25,13,5,7,-3),\ \text{さ}=\frac{27}{8},\ \text{し}=9-2a,\ \text{す}=\text{せ}=27-8a,\ \text{そ}=\frac{4\sqrt2}{3},\ \text{た}=-\frac{8\sqrt2}{3},\ \text{ち}=\frac{16}{27}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) xx軸との接点
接点ではf(x)=0f(x)=0かつf′(x)=0f'(x)=0である。f(x)=0f(x)=0からa=x2/(x−1)a=x^2/(x-1)。これを
f′(x)=−1(x−1)2+2ax3=0 f'(x)=-\frac1{(x-1)^2}+\frac{2a}{x^3}=0
に代入するとx=2x=2、従ってa=4a=4である。

(2) 極大値・交点・面積
a=4a=4のとき
f′(x)=8(x−1)2−x3x3(x−1)2=−(x−2)(x2−6x+4)x3(x−1)2. f'(x)=\frac{8(x-1)^2-x^3}{x^3(x-1)^2} =-\frac{(x-2)(x^2-6x+4)}{x^3(x-1)^2}.
x>1x>1において極大点はx=t=3+5x=t=3+\sqrt5である。ここで
f(t)=1t−1−4t2=55−112=:c. f(t)=\frac1{t-1}-\frac4{t^2}=\frac{5\sqrt5-11}{2}=:c.
方程式f(x)=cf(x)=cを整理すると
cx3−(c+1)x2+4x−4=0. cx^3-(c+1)x^2+4x-4=0.
ttは接点なので重解であり、残る解をssとすると、解の和より
s=1+1c−2t=1+52. s=1+\frac1c-2t=\frac{1+\sqrt5}{2}.
曲線はs≦x≦ts\leqq x\leqq tの範囲で直線y=cy=c以下なので、その面積は
S=∫st{c−f(x)} dx=c(t−s)+4(1s−1t)+log⁡s−1t−1=−25+1352+log⁡7−352. \begin{aligned} S&=\int_s^t\{c-f(x)\}\,dx\\ &=c(t-s)+4\left(\frac1s-\frac1t\right)+\log\frac{s-1}{t-1}\\ &=\frac{-25+13\sqrt5}{2}+\log\frac{7-3\sqrt5}{2}. \end{aligned}

(3) 極値をもつ条件
f′(x)=2x3{a−H(x)},H(x)=x32(x−1)2(x>1), f'(x)=\frac{2}{x^3}\{a-H(x)\},\qquad H(x)=\frac{x^3}{2(x-1)^2}\quad(x>1),
H′(x)=x2(x−3)2(x−1)3. H'(x)=\frac{x^2(x-3)}{2(x-1)^3}.
従ってHHはx=3x=3で最小値27/827/8をとる。a>27/8a>27/8ならa=H(x)a=H(x)は2つの解をもち、f′f'の符号は負・正・負と変わるので極小値と極大値をもつ。a=27/8a=27/8ではf′≦0f'\leqq0で等号はx=3x=3だけ、a<27/8a<27/8では常にf′<0f'<0である。よって必要十分条件はa>27/8a>27/8、すなわちα=27/8\alpha=27/8。

(4) 3次方程式と極限
g(a)g(a)はH(g)=aH(g)=aの大きい方の解である。t=g(a)−3t=g(a)-3とおけば
(t+3)3−2a(t+2)2=0, (t+3)^3-2a(t+2)^2=0,
すなわち
t3+(9−2a)t2+(27−8a)t+(27−8a)=0. t^3+(9-2a)t^2+(27-8a)t+(27-8a)=0.
またa=H(3+t)a=H(3+t)より、次の恒等式が成り立つ。
a−278=t2(9+4t)8(t+2)2. a-\frac{27}{8}=\frac{t^2(9+4t)}{8(t+2)^2}.
従ってt→0+t\to0+のとき
lim⁡a→α+0g(a)−3a−α=329=423. \lim_{a\to\alpha+0}\frac{g(a)-3}{\sqrt{a-\alpha}} =\sqrt{\frac{32}{9}}=\frac{4\sqrt2}{3}.
次にc=f(g(a))c=f(g(a))とおく。a=H(g)a=H(g)を代入するとc=(g−2)/[2(g−1)2]c=(g-2)/[2(g-1)^2]。方程式f(x)=cf(x)=cを整理した3次式はggを重解にもつ。もう1つの解をhhとすると解の和より
h=1+1c−2g=gg−2. h=1+\frac1c-2g=\frac{g}{g-2}.
よってg=3+tg=3+tを用いて
h−3t=−21+t,lim⁡a→α+0h(a)−3a−α=−823. \frac{h-3}{t}=-\frac2{1+t},\qquad \lim_{a\to\alpha+0}\frac{h(a)-3}{\sqrt{a-\alpha}}=-\frac{8\sqrt2}{3}.
最後に、f(x)=cf(x)=cを分母を払った式
F(x):=cx3−(c+1)x2+ax−a=0 F(x):=cx^3-(c+1)x^2+ax-a=0
で表すと、その根はg,g,hg,g,hなのでF(x)=c(x−g)2(x−h)F(x)=c(x-g)^2(x-h)。したがって
c−f(x)=c(x−g)2(x−h)x2(x−1). c-f(x)=\frac{c(x-g)^2(x-h)}{x^2(x-1)}.
g=3+tg=3+t、h=3−2t/(1+t)h=3-2t/(1+t)でx=3+tvx=3+tvと置換すると
S(a)t4=c∫−2/(1+t)1(1−v)2(v+2/(1+t))(3+tv)2(2+tv) dv,c=1+t2(t+2)2. \frac{S(a)}{t^4} =c\int_{-2/(1+t)}^1 \frac{(1-v)^2\left(v+2/(1+t)\right)}{(3+tv)^2(2+tv)}\,dv, \qquad c=\frac{1+t}{2(t+2)^2}.
t→0+t\to0+で積分区間と被積分関数はそれぞれ−2≦v≦1-2\leqq v\leqq1、(1−v)2(v+2)/18(1-v)^2(v+2)/18に近づくから
lim⁡t→0+S(a)t4=1144∫−21(1−v)2(v+2) dv=364. \lim_{t\to0+}\frac{S(a)}{t^4} =\frac1{144}\int_{-2}^1(1-v)^2(v+2)\,dv =\frac3{64}.
一方(a−α)/t2→9/32(a-\alpha)/t^2\to9/32なので
lim⁡a→α+0S(a)(a−α)2=3/64(9/32)2=1627. \lim_{a\to\alpha+0}\frac{S(a)}{(a-\alpha)^2} =\frac{3/64}{(9/32)^2}=\frac{16}{27}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 曲線の接線
  • 合成関数の微分
  • 商の微分
  • 分数関数の性質
  • 高次方程式
  • 解と係数の関係
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 置換積分法
  • 関数の極限

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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