神戸大学/2025年度/前期

5神戸大学 2025年 数学 第5問解答・解説

微分法積分法図形と方程式

1問題

神戸大学2025年度第5問
連続関数 f(x)f(x) は x≧0x\geqq0 で f(x)≧0f(x)\geqq0 を満たし、x>0x>0 で微分可能であり、その導関数 f′(x)f'(x) は連続であるとする。t≧1t\geqq1 を満たす tt に対して、原点 O\mathrm{O} と点 P(t,f(t))\mathrm{P}(t,f(t)) の距離を g(t)g(t) とする。また、t>1t>1 を満たす tt に対して、y=f(x) (1≦x≦t)y=f(x)\ (1\leqq x\leqq t) で表される曲線の長さを h(t)h(t) とし、t=1t=1 のときは h(1)=0h(1)=0 とする。以下の問に答えよ。(配点30点)
(1) t>1t>1 とする。開区間 (1,t)(1,t) で常に f(x)−xf′(x)=0f(x)-xf'(x)=0 が成り立つならば、閉区間 [1,t][1,t] で f(x)x\dfrac{f(x)}{x} は定数であることを示せ。
(2) t≧1t\geqq1 を満たす任意の tt に対して、g(t)=h(t)+2g(t)=h(t)+2 が成り立つとする。このとき、f(1)f(1) の値を求めよ。また、t≧1t\geqq1 のとき f(t)f(t) を tt を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    f(x)x\dfrac{f(x)}{x}は[1, t][1,\,t]で定数。
  • (2)
    f(1)=3f(1)=\sqrt{3}、f(t)=3 tf(t)=\sqrt{3}\,t(t≧1t\geqq 1)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) q(x)=f(x)/xq(x)=f(x)/x とおく。1<x<t1<x<t では
q′(x)=xf′(x)−f(x)x2=0. q'(x)=\frac{xf'(x)-f(x)}{x^2}=0.
qq は 1≦x≦t1\leqq x\leqq t で連続し、1<x<t1<x<t で微分可能である。1≦x1≦t1\leqq x_1\leqq t と 1≦x2≦t1\leqq x_2\leqq t を満たす任意の2点に平均値の定理を適用すると q(x1)=q(x2)q(x_1)=q(x_2) となるので、qq は閉区間全体で定数である。

(2) t=1t=1 を条件に代入すると
1+f(1)2=g(1)=h(1)+2=2. \sqrt{1+f(1)^2}=g(1)=h(1)+2=2.
f(1)≧0f(1)\geqq0 だから f(1)=3f(1)=\sqrt3。

t>1t>1 では曲線の長さの公式と f′f' の連続性から
h(t)=∫1t1+f′(x)2 dx,h′(t)=1+f′(t)2. h(t)=\int_1^t\sqrt{1+f'(x)^2}\,dx, \qquad h'(t)=\sqrt{1+f'(t)^2}.
また g(t)=t2+f(t)2g(t)=\sqrt{t^2+f(t)^2} である。恒等式 g(t)=h(t)+2g(t)=h(t)+2 を微分すると
t+f(t)f′(t)t2+f(t)2=1+f′(t)2. \frac{t+f(t)f'(t)}{\sqrt{t^2+f(t)^2}}=\sqrt{1+f'(t)^2}.
両辺を二乗して展開し、共通項を消去すると
2tf(t)f′(t)=t2f′(t)2+f(t)2,(tf′(t)−f(t))2=0. 2tf(t)f'(t)=t^2f'(t)^2+f(t)^2, \qquad (tf'(t)-f(t))^2=0.
したがって f(t)−tf′(t)=0f(t)-tf'(t)=0 がすべての t>1t>1 で成り立つ。(1)を任意の T>1T>1 に適用すると、f(x)/xf(x)/x は 1≦x≦T1\leqq x\leqq T で一定であり、その値は f(1)=3f(1)=\sqrt3。よって
f(t)=3 t(t≧1). f(t)=\sqrt3\,t\quad(t\geqq1).
この式では g(t)=2tg(t)=2t、h(t)=2(t−1)h(t)=2(t-1) となり、条件 g(t)=h(t)+2g(t)=h(t)+2 も確かに満たす。

平均値の定理、商の微分、曲線の長さの公式、微分積分の基本定理を使う高校数学IIIの範囲で解ける。端点 t=1t=1 と微分可能な区間 t>1t>1 を分け、定数性を閉区間へ延長する条件も満たす。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 平均値の定理
  • 商の微分
  • 曲線長の微分
  • 平方展開

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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