長崎大学/2026年度/前期

1長崎大学 2026年 数学 第1問解答・解説

いろいろな式数列平面上の曲線と複素数平面統計的な推測

難易度必答 レベル 3/10 目安 20分編集部の評価

対象医学部以外の学部 共通医学科は解かない

1問題

長崎大学2026年度第1問
以下はそれぞれ個別の問題である。各問いに答えよ。

(1) xx についての多項式 P(x)=x2+ax+bP(x)=x^{2}+ax+b がある。ただし、a≠0, b≠0a\neq0,\ b\neq0 とする。P(x2)P(x^{2}) を a, b, xa,\,b,\,x の式で表し、P(x2)P(x^{2}) を P(x)P(x) で割ったときの商 Q(x)Q(x) と余り R(x)R(x) を求めよ。ただし、P(x2), Q(x), R(x)P(x^{2}),\ Q(x),\ R(x) は答えのみでよい。

また、P(x2)P(x^{2}) が P(x)P(x) で割り切れるとき、定数 a, ba,\,b の値をそれぞれ求めよ。

(2) 数列 {an}\{a_{n}\} が、a1=5, an+1+an=4n (n≧1)a_{1}=5,\ a_{n+1}+a_{n}=4n\ (n\geqq1) で定義されている。この漸化式を an+1+α(n+1)+β=γ(an+αn+β)a_{n+1}+\alpha(n+1)+\beta=\gamma(a_{n}+\alpha n+\beta) と表すとき、定数 α, β, γ\alpha,\,\beta,\,\gamma の値、および数列 {an}\{a_{n}\} の一般項を求めよ。

(注)(3) は選択問題である。(A)、(B) いずれか 1 問を解答すること。

(3) (A) 複素数平面上の点 zz が、不等式 ∣z+z‾∣+∣z−z‾∣≦2|z+\overline{z}|+|z-\overline{z}|\leqq2 を満たすとき、点 zz の全体はどのような図形を表すか。z=x+yiz=x+yi(x, yx,\,y は実数)とおいて答えよ。また、このとき ∣z−1−i∣|z-1-i| の最大値と最小値、およびそのときの zz の値をそれぞれ求めよ。ただし、z‾\overline{z} は複素数 zz の共役複素数を表すものとし、ii は虚数単位とする。

(B) aa は、−1, 0, 1-1,\,0,\,1 のいずれかの値をとる確率変数で、−1-1 をとる確率が 16\dfrac{1}{6}、00 をとる確率が 13\dfrac{1}{3}、11 をとる確率が 12\dfrac{1}{2} である。xx についての方程式 ax2−2ax+1=0ax^{2}-2ax+1=0 の解の個数を確率変数 XX とするとき、XX の確率分布を求めよ。

また、XX の平均および分散を求めよ。

ただし、解が重解の場合、個数は 1 個とする。

出典:長崎大学 2026年度 前期 数学 第1問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    P(x2)=x4+ax2+bP(x^{2})=x^{4}+ax^{2}+b、Q(x)=x2−ax+a2+a−bQ(x)=x^{2}-ax+a^{2}+a-b、R(x)=−a(a2+a−2b)x−b(a2+a−b−1)R(x)=-a(a^{2}+a-2b)x-b(a^{2}+a-b-1)。割り切れるのは (a, b)=(1, 1), (−2, 1)(a,\,b)=(1,\,1),\ (-2,\,1)
  • (2)
    α=−2, β=1, γ=−1\alpha=-2,\ \beta=1,\ \gamma=-1、an=2n−1+4(−1)n−1a_{n}=2n-1+4(-1)^{n-1}
  • (3)(A)
    4 点 1, i, −1, −i1,\,i,\,-1,\,-i を頂点とする正方形の周および内部(∣x∣+∣y∣≦1|x|+|y|\leqq1)。最大値 5\sqrt{5}(z=−1, −iz=-1,\,-i)、最小値 22\dfrac{\sqrt{2}}{2}(z=12+12iz=\dfrac{1}{2}+\dfrac{1}{2}i)
  • (3)(B)
    P(X=0)=13, P(X=1)=12, P(X=2)=16P(X=0)=\dfrac{1}{3},\ P(X=1)=\dfrac{1}{2},\ P(X=2)=\dfrac{1}{6}。平均 56\dfrac{5}{6}、分散 1736\dfrac{17}{36}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は実際に割り算をして、余りの係数が 0 になる条件を立てる(a≠0, b≠0a\neq0,\ b\neq0 で割れる)。(2) は右辺を展開して an+1=−an+4na_{n+1}=-a_{n}+4n と係数を比べる。(3)(A) は z+z‾=2xz+\overline{z}=2x、z−z‾=2yiz-\overline{z}=2yi。(3)(B) は aa の 3 つの値ごとに方程式を調べる(a=0a=0 では方程式が 1=01=0 になる)。

解答

(1)

P(x2)=x4+ax2+bP(x^{2})=x^{4}+ax^{2}+b。これを x2+ax+bx^{2}+ax+b で割ると
x4+ax2+b=(x2+ax+b)(x2−ax+a2+a−b)−a(a2+a−2b)x−b(a2+a−b−1) x^{4}+ax^{2}+b=(x^{2}+ax+b)(x^{2}-ax+a^{2}+a-b)-a(a^{2}+a-2b)x-b(a^{2}+a-b-1)
となり、Q(x)=x2−ax+a2+a−bQ(x)=x^{2}-ax+a^{2}+a-b、R(x)=−a(a2+a−2b)x−b(a2+a−b−1)R(x)=-a(a^{2}+a-2b)x-b(a^{2}+a-b-1)。

割り切れるのは R(x)=0R(x)=0、すなわち a(a2+a−2b)=0a(a^{2}+a-2b)=0 かつ b(a2+a−b−1)=0b(a^{2}+a-b-1)=0 のときで、a≠0, b≠0a\neq0,\ b\neq0 より
a2+a=2b,a2+a=b+1. a^{2}+a=2b,\qquad a^{2}+a=b+1.
よって b=1b=1、a2+a−2=0a^{2}+a-2=0 から a=1, −2a=1,\,-2。(a, b)=(1, 1), (−2, 1)(a,\,b)=(1,\,1),\ (-2,\,1)。

(2)

右辺を展開すると an+1=γan+(γ−1)αn+(γ−1)β−αa_{n+1}=\gamma a_{n}+(\gamma-1)\alpha n+(\gamma-1)\beta-\alpha。これが an+1=−an+4na_{n+1}=-a_{n}+4n と一致するから
γ=−1,(γ−1)α=4,(γ−1)β−α=0. \gamma=-1,\qquad(\gamma-1)\alpha=4,\qquad(\gamma-1)\beta-\alpha=0.
よって α=−2, β=1, γ=−1\alpha=-2,\ \beta=1,\ \gamma=-1。数列 {an−2n+1}\{a_{n}-2n+1\} は初項 5−2+1=45-2+1=4、公比 −1-1 の等比数列だから
an=2n−1+4(−1)n−1. a_{n}=2n-1+4(-1)^{n-1}.

(3)

(A)

z+z‾=2xz+\overline{z}=2x、z−z‾=2yiz-\overline{z}=2yi だから、不等式は 2∣x∣+2∣y∣≦22|x|+2|y|\leqq2、すなわち ∣x∣+∣y∣≦1|x|+|y|\leqq1。点 zz の全体は 4 点 1, i, −1, −i1,\,i,\,-1,\,-i を頂点とする正方形の周および内部である。

∣z−1−i∣|z-1-i| は点 (1, 1)(1,\,1) と点 zz の距離である。最大になるのは正方形の頂点のうち最も遠い −1-1 と −i-i で、最大値は 22+12=5\sqrt{2^{2}+1^{2}}=\sqrt{5}。最小になるのは辺 x+y=1 (x≧0, y≧0)x+y=1\ (x\geqq0,\ y\geqq0) 上の、(1, 1)(1,\,1) から下ろした垂線の足 (12, 12)\left(\dfrac{1}{2},\,\dfrac{1}{2}\right) で、最小値は ∣1+1−1∣2=22\dfrac{|1+1-1|}{\sqrt{2}}=\dfrac{\sqrt{2}}{2}。

よって最大値 5\sqrt{5}(z=−1, −iz=-1,\,-i)、最小値 22\dfrac{\sqrt{2}}{2}(z=12+12iz=\dfrac{1}{2}+\dfrac{1}{2}i)。

(B)

・a=−1a=-1:x2−2x−1=0x^{2}-2x-1=0 で、異なる 2 つの実数解 x=1±2x=1\pm\sqrt{2}。X=2X=2。
・a=0a=0:1=01=0 となり解はない。X=0X=0。
・a=1a=1:(x−1)2=0(x-1)^{2}=0 で重解。X=1X=1。

よって P(X=0)=13P(X=0)=\dfrac{1}{3}、P(X=1)=12P(X=1)=\dfrac{1}{2}、P(X=2)=16P(X=2)=\dfrac{1}{6}。
E(X)=12+26=56,V(X)=(12+46)−(56)2=76−2536=1736. E(X)=\dfrac{1}{2}+\dfrac{2}{6}=\dfrac{5}{6},\qquad V(X)=\left(\dfrac{1}{2}+\dfrac{4}{6}\right)-\left(\dfrac{5}{6}\right)^{2}=\dfrac{7}{6}-\dfrac{25}{36}=\dfrac{17}{36}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 整式の割り算
  • 係数比較
  • 隣接2項間漸化式
  • 点と直線の距離
  • 確率分布と期待値

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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