長崎大学/2026年度/前期

3長崎大学 2026年 数学 第3問解答・解説

微分・積分の考え

難易度勝負 レベル 4/10 目安 25分編集部の評価

対象医学部以外の学部 共通医学科は解かない

1問題

長崎大学2026年度第3問
xx の 3 次関数 f(x)f(x) が、f(x)=x3−(a+b)x2+abxf(x)=x^{3}-(a+b)x^{2}+abx として定義されており、定数 a, ba,\,b は 0<a<b0<a<b である。また、原点を O\mathrm{O} とする xyxy 座標平面上の曲線 C:y=f(x)C:y=f(x) と xx 軸は、異なる 3 点 O, A, B\mathrm{O},\,\mathrm{A},\,\mathrm{B} で交わる。ただし、OA<OB\mathrm{OA}<\mathrm{OB} とする。

3 点 O, A, B\mathrm{O},\,\mathrm{A},\,\mathrm{B} における CC の接線をそれぞれ l1, l2, l3l_{1},\,l_{2},\,l_{3} とするとき、以下の問いに答えよ。

(1) A, B\mathrm{A},\,\mathrm{B} の座標を a, ba,\,b を用いてそれぞれ求めよ。また、l1, l2, l3l_{1},\,l_{2},\,l_{3} の方程式を a, ba,\,b を用いてそれぞれ表せ。

(2) CC と線分 OA\mathrm{OA} とで囲まれる図形の面積を S1S_{1}、CC と線分 AB\mathrm{AB} とで囲まれる図形の面積を S2S_{2} とするとき、2 つの面積の差 S1−S2S_{1}-S_{2} を a, ba,\,b を用いて表せ。また、S1S_{1} と S2S_{2} の大小関係を調べよ。

(3) (2) において、S1=S2S_{1}=S_{2} とする。l1l_{1} と l2l_{2} の交点を D\mathrm{D}、l2l_{2} と l3l_{3} の交点を E\mathrm{E} とするとき、2 点 D, E\mathrm{D},\,\mathrm{E} の座標をそれぞれ aa を用いて表せ。

また、四角形 OEBD\mathrm{OEBD} の面積を TT とするとき、S1+S2T\dfrac{S_{1}+S_{2}}{T} の値を求めよ。

(4) (3) において、原点 O\mathrm{O} を通る直線 mm が線分 BD\mathrm{BD} と点 F\mathrm{F} で交わるものとする。△OBF\triangle\mathrm{OBF} の面積が S1S_{1} と等しくなるとき、点 F\mathrm{F} の座標および直線 mm の方程式を aa を用いてそれぞれ表せ。

出典:長崎大学 2026年度 前期 数学 第3問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    A(a, 0)\mathrm{A}(a,\,0)、B(b, 0)\mathrm{B}(b,\,0)。l1:y=abxl_{1}:y=abx、l2:y=a(a−b)(x−a)l_{2}:y=a(a-b)(x-a)、l3:y=b(b−a)(x−b)l_{3}:y=b(b-a)(x-b)
  • (2)
    S1−S2=b3(2a−b)12S_{1}-S_{2}=\dfrac{b^{3}(2a-b)}{12}。b<2ab<2a のとき S1>S2S_{1}>S_{2}、b=2ab=2a のとき S1=S2S_{1}=S_{2}、b>2ab>2a のとき S1<S2S_{1}<S_{2}
  • (3)
    D(a3, 23a3)\mathrm{D}\left(\dfrac{a}{3},\,\dfrac{2}{3}a^{3}\right)、E(53a, −23a3)\mathrm{E}\left(\dfrac{5}{3}a,\,-\dfrac{2}{3}a^{3}\right)、S1+S2T=38\dfrac{S_{1}+S_{2}}{T}=\dfrac{3}{8}
  • (4)
    F(118a, a34)\mathrm{F}\left(\dfrac{11}{8}a,\,\dfrac{a^{3}}{4}\right)、m:y=211a2xm:y=\dfrac{2}{11}a^{2}x

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

f(x)=x(x−a)(x−b)f(x)=x(x-a)(x-b) で、0≦x≦a0\leqq x\leqq a では f(x)≧0f(x)\geqq0、a≦x≦ba\leqq x\leqq b では f(x)≦0f(x)\leqq0。だから S1−S2=∫0bf(x) dxS_{1}-S_{2}=\displaystyle\int_{0}^{b}f(x)\,dx とまとめられる。(3) は b=2ab=2a で、四角形を対角線 OB\mathrm{OB} で 2 つの三角形に分ける。

解答

(1)

f(x)=x(x−a)(x−b)f(x)=x(x-a)(x-b) より A(a, 0)\mathrm{A}(a,\,0)、B(b, 0)\mathrm{B}(b,\,0)。f′(x)=3x2−2(a+b)x+abf'(x)=3x^{2}-2(a+b)x+ab で、f′(0)=abf'(0)=ab、f′(a)=a(a−b)f'(a)=a(a-b)、f′(b)=b(b−a)f'(b)=b(b-a) だから
l1:y=abx,l2:y=a(a−b)(x−a),l3:y=b(b−a)(x−b). l_{1}:y=abx,\quad l_{2}:y=a(a-b)(x-a),\quad l_{3}:y=b(b-a)(x-b).

(2)

S1=∫0af(x) dxS_{1}=\displaystyle\int_{0}^{a}f(x)\,dx、S2=−∫abf(x) dxS_{2}=-\displaystyle\int_{a}^{b}f(x)\,dx だから
S1−S2=∫0bf(x) dx=b44−(a+b)b33+ab32=b3(2a−b)12. S_{1}-S_{2}=\int_{0}^{b}f(x)\,dx=\dfrac{b^{4}}{4}-\dfrac{(a+b)b^{3}}{3}+\dfrac{ab^{3}}{2}=\dfrac{b^{3}(2a-b)}{12}.
よって b<2ab<2a のとき S1>S2S_{1}>S_{2}、b=2ab=2a のとき S1=S2S_{1}=S_{2}、b>2ab>2a のとき S1<S2S_{1}<S_{2}。

(3)

b=2ab=2a で、l1:y=2a2xl_{1}:y=2a^{2}x、l2:y=−a2x+a3l_{2}:y=-a^{2}x+a^{3}、l3:y=2a2x−4a3l_{3}:y=2a^{2}x-4a^{3}。
l1l_{1} と l2l_{2}:3a2x=a33a^{2}x=a^{3} より D(a3, 23a3)\mathrm{D}\left(\dfrac{a}{3},\,\dfrac{2}{3}a^{3}\right)。
l2l_{2} と l3l_{3}:3a2x=5a33a^{2}x=5a^{3} より E(53a, −23a3)\mathrm{E}\left(\dfrac{5}{3}a,\,-\dfrac{2}{3}a^{3}\right)。

T=△OBD+△OBE=12⋅2a⋅23a3⋅2=43a4T=\triangle\mathrm{OBD}+\triangle\mathrm{OBE}=\dfrac{1}{2}\cdot2a\cdot\dfrac{2}{3}a^{3}\cdot2=\dfrac{4}{3}a^{4}。また
S1=∫0a(x3−3ax2+2a2x) dx=a44−a4+a4=a44 S_{1}=\int_{0}^{a}(x^{3}-3ax^{2}+2a^{2}x)\,dx=\dfrac{a^{4}}{4}-a^{4}+a^{4}=\dfrac{a^{4}}{4}
で S2=S1S_{2}=S_{1} だから、S1+S2T=a42⋅34a4=38\dfrac{S_{1}+S_{2}}{T}=\dfrac{a^{4}}{2}\cdot\dfrac{3}{4a^{4}}=\dfrac{3}{8}。

(4)

F\mathrm{F} の yy 座標を hh とすると、△OBF=12⋅2a⋅h=a44\triangle\mathrm{OBF}=\dfrac{1}{2}\cdot2a\cdot h=\dfrac{a^{4}}{4} より h=a34h=\dfrac{a^{3}}{4}。これは D\mathrm{D} の yy 座標 23a3\dfrac{2}{3}a^{3} の 38\dfrac{3}{8} だから、F\mathrm{F} は線分 BD\mathrm{BD} を 3:53:5 に内分する点で
F=5B+3D8=(10a+a8, a34)=(118a, a34). \mathrm{F}=\dfrac{5\mathrm{B}+3\mathrm{D}}{8}=\left(\dfrac{10a+a}{8},\,\dfrac{a^{3}}{4}\right)=\left(\dfrac{11}{8}a,\,\dfrac{a^{3}}{4}\right).
直線 mm は原点と F\mathrm{F} を通るから m:y=211a2xm:y=\dfrac{2}{11}a^{2}x。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 接線の方程式
  • 定積分と面積
  • 三角形の面積の公式
  • 内分点の座標

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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