長崎大学/2023年度/前期

1長崎大学 2023年 数学 第1問解答・解説

微分・積分の考えベクトル指数関数・対数関数いろいろな式

難易度必答 レベル 3/10 目安 20分編集部の評価

対象教育・経済・環境科学・水産医学科は解かない

1問題

長崎大学2023年度第1問
以下はそれぞれ個別の問題である。各問いに答えよ。

(1) xx の 3 次関数 f(x)=x3−3x2+ax+1f(x)=x^{3}-3x^{2}+ax+1 がある。曲線 y=f(x)y=f(x) 上における接線の傾きの最小値が −12-12 になるとき、定数 aa の値を求めよ。また、f(x)f(x) の極値、およびそのときの xx の値を求めよ。

(2) △OAB\triangle\mathrm{OAB} の 3 辺の長さは、それぞれ OA=2, AB=3, BO=3\mathrm{OA}=2,\ \mathrm{AB}=3,\ \mathrm{BO}=3 である。頂点 O\mathrm{O} から辺 AB\mathrm{AB} に垂線を下ろし、直線 AB\mathrm{AB} との交点を H\mathrm{H} とする。また、△OAB\triangle\mathrm{OAB} の重心を G\mathrm{G} とする。GH→\overrightarrow{\mathrm{GH}} を OA→\overrightarrow{\mathrm{OA}} と OB→\overrightarrow{\mathrm{OB}} を用いて表し、線分 GH\mathrm{GH} の長さを求めよ。

(3) aa を定数とするとき、不等式
log⁡a5x−log⁡a(4−x)≧log⁡a(x+1) \log_{a}5x-\log_{a}(4-x)\geqq\log_{a}(x+1)
を解け。

(4) 整式 f(x)f(x) が、すべての実数 xx に対して
(f′(x)−5)f′(x)=3f(x)+x2−7x−12 (f'(x)-5)f'(x)=3f(x)+x^{2}-7x-12
を満たすものとする。f(x)f(x) の次数を nn とするとき、nn は 3 以上にならないことを示し、f(x)f(x) を求めよ。ただし、f(x)f(x) の係数はすべて整数とする。

出典:長崎大学 2023年度 前期 数学 第1問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a=−9a=-9。x=−1x=-1 で極大値 66、x=3x=3 で極小値 −26-26
  • (2)
    GH→=49OA→−19OB→\overrightarrow{\mathrm{GH}}=\dfrac{4}{9}\overrightarrow{\mathrm{OA}}-\dfrac{1}{9}\overrightarrow{\mathrm{OB}}、GH=579\mathrm{GH}=\dfrac{\sqrt{57}}{9}
  • (3)
    a>1a>1 のとき 5−1≦x<4\sqrt{5}-1\leqq x<4、0<a<10<a<1 のとき 0<x≦5−10<x\leqq\sqrt{5}-1
  • (4)
    f(x)=x2+3x+2f(x)=x^{2}+3x+2(n≦2n\leqq2 の証明は解答を参照)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は f′(x)f'(x) を平方完成して最小値を aa で表す。(2) は内積 OA→⋅OB→\overrightarrow{\mathrm{OA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OB}} を辺の長さから求め、H\mathrm{H} を AB\mathrm{AB} 上の点として垂直条件で決める。(3) は底 aa が 1 より大きいか小さいかで不等号の向きが変わる。(4) は両辺の次数を比べると 2(n−1)2(n-1) と nn になる。

解答

(1)

f′(x)=3x2−6x+a=3(x−1)2+a−3f'(x)=3x^{2}-6x+a=3(x-1)^{2}+a-3 の最小値は a−3a-3 だから、a−3=−12a-3=-12 より a=−9a=-9。

このとき f′(x)=3(x+1)(x−3)f'(x)=3(x+1)(x-3) で、f(x)f(x) は x=−1x=-1 で極大値 f(−1)=6f(-1)=6、x=3x=3 で極小値 f(3)=−26f(3)=-26 をとる。

(2)

a⃗=OA→\vec{a}=\overrightarrow{\mathrm{OA}}、b⃗=OB→\vec{b}=\overrightarrow{\mathrm{OB}} とすると、∣b⃗−a⃗∣2=9|\vec{b}-\vec{a}|^{2}=9 より 4−2a⃗⋅b⃗+9=94-2\vec{a}\cdot\vec{b}+9=9、a⃗⋅b⃗=2\vec{a}\cdot\vec{b}=2。

OH→=(1−s)a⃗+sb⃗\overrightarrow{\mathrm{OH}}=(1-s)\vec{a}+s\vec{b} とおくと、OH→⋅(b⃗−a⃗)=0\overrightarrow{\mathrm{OH}}\cdot(\vec{b}-\vec{a})=0 より
(1−s)(2−4)+s(9−2)=0,s=29. (1-s)(2-4)+s(9-2)=0,\qquad s=\dfrac{2}{9}.
OG→=a⃗+b⃗3\overrightarrow{\mathrm{OG}}=\dfrac{\vec{a}+\vec{b}}{3} だから
GH→=79a⃗+29b⃗−39a⃗−39b⃗=49OA→−19OB→. \overrightarrow{\mathrm{GH}}=\dfrac{7}{9}\vec{a}+\dfrac{2}{9}\vec{b}-\dfrac{3}{9}\vec{a}-\dfrac{3}{9}\vec{b}=\dfrac{4}{9}\overrightarrow{\mathrm{OA}}-\dfrac{1}{9}\overrightarrow{\mathrm{OB}}.
GH2=181∣4a⃗−b⃗∣2=64−16+981=5781 \mathrm{GH}^{2}=\dfrac{1}{81}|4\vec{a}-\vec{b}|^{2}=\dfrac{64-16+9}{81}=\dfrac{57}{81}
より GH=579\mathrm{GH}=\dfrac{\sqrt{57}}{9}。

(3)

底の条件より a>0, a≠1a>0,\ a\neq1。真数条件より 0<x<40<x<4。不等式は
log⁡a5x≧log⁡a(4−x)(x+1). \log_{a}5x\geqq\log_{a}(4-x)(x+1).
・a>1a>1 のとき:5x≧−x2+3x+45x\geqq-x^{2}+3x+4、x2+2x−4≧0x^{2}+2x-4\geqq0。0<x<40<x<4 と合わせて 5−1≦x<4\sqrt{5}-1\leqq x<4。

・0<a<10<a<1 のとき:x2+2x−4≦0x^{2}+2x-4\leqq0。0<x<40<x<4 と合わせて 0<x≦5−10<x\leqq\sqrt{5}-1。

(4)

f(x)f(x) が定数 cc なら左辺は 00 で、右辺は 2 次式になり成り立たない。よって n≧1n\geqq1 で、左辺の次数は 2(n−1)2(n-1) である。

n≧3n\geqq3 と仮定すると、右辺の次数は nn で、2(n−1)−n=n−2>02(n-1)-n=n-2>0 より両辺の次数が一致せず矛盾する。よって nn は 3 以上にならない。n=1n=1 なら左辺は定数で、右辺は 2 次式なので成り立たない。したがって n=2n=2 である。

f(x)=px2+qx+r (p≠0)f(x)=px^{2}+qx+r\ (p\neq0) とおくと、f′(x)=2px+qf'(x)=2px+q で
4p2x2+2p(2q−5)x+q(q−5)=(3p+1)x2+(3q−7)x+3r−12. 4p^{2}x^{2}+2p(2q-5)x+q(q-5)=(3p+1)x^{2}+(3q-7)x+3r-12.
係数を比べて 4p2=3p+14p^{2}=3p+1 より (4p+1)(p−1)=0(4p+1)(p-1)=0、pp は整数だから p=1p=1。2(2q−5)=3q−72(2q-5)=3q-7 より q=3q=3。−6=3r−12-6=3r-12 より r=2r=2。

よって f(x)=x2+3x+2f(x)=x^{2}+3x+2。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 平方完成
  • 垂直条件と内積
  • 底による場合分け
  • 次数の比較
  • 係数比較

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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