長崎大学/2023年度/前期

9長崎大学 2023年 数学 第9問解答・解説

統計的な推測

難易度勝負 レベル 4/10 目安 20分編集部の評価

対象情報データ科学医学科は解かない

1問題

長崎大学2023年度第9問
ある日の朝、ある養鶏場で無作為に 9 個の卵を抽出して、それぞれの卵の重さを測ったところ、表 1 の結果が得られた。

表 1 養鶏場で抽出した 9 個の卵の重さ(単位はグラム (g))
586156595262655968 \begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|c|c|}\hline 58 & 61 & 56 & 59 & 52 & 62 & 65 & 59 & 68\\ \hline\end{array}

この養鶏場の卵の重さは、母平均が mm、母分散が σ2\sigma^{2} の正規分布に従うものとするとき、以下の問いに答えよ。必要に応じて正規分布表を用いてもよい。

(1) 表 1 の標本の平均を求めよ。

(2) 表 1 の標本の分散と標準偏差を求めよ。

(3) 母分散 σ2=25\sigma^{2}=25 であるとき、表 1 の標本から、母平均 mm に対する信頼度 95% の信頼区間を、小数点第 3 位を四捨五入して求めよ。

(4) この養鶏場のすべての卵の重さからそれぞれ 10 g を引いて、50 g で割った数値は、母平均 m1m_{1}、母分散 σ12{\sigma_{1}}^{2} の正規分布に従う。このとき、m1m_{1} と σ12{\sigma_{1}}^{2} を、それぞれ mm と σ\sigma の式で表せ。また、σ2=25\sigma^{2}=25 であるとき、表 1 の標本から、m1m_{1} に対する信頼度 95% の信頼区間を、小数点第 3 位を四捨五入して求めよ。

(5) 次の日の朝に、nn 個の卵を無作為に抽出して、母平均 mm に対する信頼度 95% の信頼区間を求めることとする。信頼区間の幅が 5 以下となるための標本の大きさ nn の最小値を求めよ。ただし、母分散 σ2=25\sigma^{2}=25 であるとする。

出典:長崎大学 2023年度 前期 数学 第9問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    6060 g
  • (2)
    分散 2020、標準偏差 252\sqrt{5} g
  • (3)
    56.73≦m≦63.2756.73\leqq m\leqq63.27
  • (4)
    m1=m−1050m_{1}=\dfrac{m-10}{50}、σ12=σ22500{\sigma_{1}}^{2}=\dfrac{\sigma^{2}}{2500}。信頼区間 0.93≦m1≦1.070.93\leqq m_{1}\leqq1.07
  • (5)
    n=16n=16

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

母分散が分かっているとき、母平均 mm の信頼度 95% の信頼区間は X‾±1.96σn\overline{X}\pm1.96\dfrac{\sigma}{\sqrt{n}}。(4) は 1 次変換 Y=X−1050Y=\dfrac{X-10}{50} で平均は同じ変換、分散は 1502\dfrac{1}{50^{2}} 倍になる。

解答

(1)

58+61+56+59+52+62+65+59+689=5409=60\dfrac{58+61+56+59+52+62+65+59+68}{9}=\dfrac{540}{9}=60(g)。

(2)

偏差は −2, 1, −4, −1, −8, 2, 5, −1, 8-2,\,1,\,-4,\,-1,\,-8,\,2,\,5,\,-1,\,8 で、その 2 乗の和は 180180。分散は 1809=20\dfrac{180}{9}=20、標準偏差は 20=25\sqrt{20}=2\sqrt{5}(g)。

(3)

σ=5, n=9\sigma=5,\ n=9 より 1.96⋅53=3.266⋯1.96\cdot\dfrac{5}{3}=3.266\cdots だから、信頼区間は
60−3.266⋯≦m≦60+3.266⋯ ,すなわち56.73≦m≦63.27. 60-3.266\cdots\leqq m\leqq60+3.266\cdots,\quad\text{すなわち}\quad 56.73\leqq m\leqq63.27.

(4)

Y=X−1050Y=\dfrac{X-10}{50} とすると、m1=m−1050m_{1}=\dfrac{m-10}{50}、σ12=σ2502=σ22500{\sigma_{1}}^{2}=\dfrac{\sigma^{2}}{50^{2}}=\dfrac{\sigma^{2}}{2500}。

σ2=25\sigma^{2}=25 のとき σ1=550=0.1\sigma_{1}=\dfrac{5}{50}=0.1。標本平均は 60−1050=1\dfrac{60-10}{50}=1 で、1.96⋅0.13=0.0653⋯1.96\cdot\dfrac{0.1}{3}=0.0653\cdots だから
0.9346⋯≦m1≦1.0653⋯ ,すなわち0.93≦m1≦1.07. 0.9346\cdots\leqq m_{1}\leqq1.0653\cdots,\quad\text{すなわち}\quad 0.93\leqq m_{1}\leqq1.07.

(5)

信頼区間の幅は 2⋅1.96⋅5n2\cdot1.96\cdot\dfrac{5}{\sqrt{n}} だから、19.6n≦5\dfrac{19.6}{\sqrt{n}}\leqq5 より n≧3.92\sqrt{n}\geqq3.92、n≧15.3664n\geqq15.3664。よって nn の最小値は 1616。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 母平均の推定
  • 標本平均の分布
  • 分散の計算

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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