京都大学/2026年度/前期

3京都大学 2026年 数学 第3問解答・解説

いろいろな式数学と人間の活動(整数)

1問題

京都大学2026年度第3問
nn は正の整数とする。整数係数の多項式
(x+1)2n+1−(x2+1)2n (x+1)^{2^{n+1}}-(x^2+1)^{2^n}
のすべての係数が 2m2^m で割り切れるような正の整数 mm のうち、最大のものは n+1n+1 であることを示せ。

ただし、

(x+1)2n+1(x+1)^{2^{n+1}} は x+1x+1 の 2n+12^{n+1} 乗を表す。

(x2+1)2n(x^2+1)^{2^n} は x2+1x^2+1 の 2n2^n 乗を表す。

2m2^m は2の mm 乗を表す。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 最大の正整数 m は n+1 である。\text{最大の正整数 }m\text{ は }n+1\text{ である。}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

n は正の整数なので、N=2nN=2^n とおく。
P(x)=(x+1)2N−(x2+1)N P(x)=(x+1)^{2N}-(x^2+1)^N
とする。
(x+1)2=(x2+1)+2x (x+1)^2=(x^2+1)+2x
だから、二項定理より
P(x)=((x2+1)+2x)N−(x2+1)N=∑k=1NNCk(2x)k(x2+1)N−k. P(x)=((x^2+1)+2x)^N-(x^2+1)^N =\sum_{k=1}^{N}{}_{N}\mathrm{C}_{k}(2x)^k(x^2+1)^{N-k}.
各項の係数に含まれる2の因数を調べる。
(1+t)N=(1+t)2n≡1+tN(mod2) (1+t)^N=(1+t)^{2^n}\equiv 1+t^N\pmod 2
である。また
(1+t)(1+t+⋯+tN−1)≡1+tN(mod2) (1+t)(1+t+\cdots+t^{N-1})\equiv 1+t^N\pmod 2
だから、Q(t)=(1+t)N−1−(1+t+⋯+tN−1)Q(t)=(1+t)^{N-1}-(1+t+\cdots+t^{N-1}) とおくと、(1+t)Q(t)≡0(mod2)(1+t)Q(t)\equiv0\pmod 2 となる。もし Q(t)Q(t) が2を法として零でなければ、その最高次係数は1であり、(1+t)Q(t)(1+t)Q(t) の最高次項も残るので零多項式にはならない。したがって
(1+t)N−1≡1+t+⋯+tN−1(mod2). (1+t)^{N-1}\equiv 1+t+\cdots+t^{N-1}\pmod 2.
よって、1≦k≦N1\leqq k\leqq N に対し B=N−1Ck−1B={}_{N-1}\mathrm{C}_{k-1} は奇数である。

k=2ruk=2^r u(uu は奇数)と書く。恒等式 kNCk=NN−1Ck−1k{}_{N}\mathrm{C}_{k}=N{}_{N-1}\mathrm{C}_{k-1} より
uNCk=2n−rB. u{}_{N}\mathrm{C}_{k}=2^{n-r}B.
uu と 2n−r2^{n-r} は互いに素なので、約数・倍数の性質から 2n−r∣NCk2^{n-r}\mid{}_{N}\mathrm{C}_{k} である。さらに k≧2r≧r+1k\geqq 2^r\geqq r+1 より k+n−r≧n+1k+n-r\geqq n+1 となる。したがって 2kNCk2^k{}_{N}\mathrm{C}_{k} は 2n+12^{n+1} で割り切れる。各 (x2+1)N−k(x^2+1)^{N-k} は整数係数多項式なので、展開式の各項、したがって P(x)P(x) のすべての係数が 2n+12^{n+1} で割り切れる。

一方、P(x)P(x) の xx の係数は、第一項から 2NC1=2N=2n+1{}_{2N}\mathrm{C}_{1}=2N=2^{n+1}、第二項からは0だけ寄与する。したがってこの係数は 2n+12^{n+1} では割り切れるが 2n+22^{n+2} では割り切れない。ゆえに、すべての係数が 2m2^m で割り切れる正整数 mm の最大値は n+1n+1 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 二項定理
  • 整除性・指数による可除性評価

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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