島根大学/2024年度/前期

4島根大学 2024年 数学 第4問解答・解説

いろいろな式場合の数と確率数学と人間の活動(整数)数列

1問題

島根大学2024年度第4問
次の問いに答えよ。

(1) (x+1)5(x+1)^5 を展開せよ。

(2) pp を素数、kk を 0<k<p0<k<p をみたす自然数とするとき、pCk{}_{p}\mathrm{C}_{k} は pp の倍数であることを示せ。ただし、pCk{}_{p}\mathrm{C}_{k} は pp 個から kk 個取る組合せの総数とする。

(3) pp を素数、nn を自然数とするとき、np−nn^p-n は pp の倍数であることを、数学的帰納法によって証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    (x+1)5=x5+5x4+10x3+10x2+5x+1(x+1)^{5}=x^{5}+5x^{4}+10x^{3}+10x^{2}+5x+1。
  • (2)
    pCk{}_{p}\mathrm{C}_{k} は pp の倍数である。
  • (3)
    np−nn^{p}-n は pp の倍数である(nn は自然数)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

二項定理で展開する。(2) は順序つきの選び方を数えて、二項係数と階乗の積を表し、素数の性質を使う。(3) は n=1n=1 を基底とする数学的帰納法で、帰納段階に二項定理と (2) を用いる。

解答

(1)

二項定理より
(x+1)5=5C0x5+5C1x4+5C2x3+5C3x2+5C4x+5C5=x5+5x4+10x3+10x2+5x+1. (x+1)^{5}={}_{5}\mathrm{C}_{0}x^{5}+{}_{5}\mathrm{C}_{1}x^{4}+{}_{5}\mathrm{C}_{2}x^{3}+{}_{5}\mathrm{C}_{3}x^{2}+{}_{5}\mathrm{C}_{4}x+{}_{5}\mathrm{C}_{5}=x^{5}+5x^{4}+10x^{3}+10x^{2}+5x+1.

(2)

1≦k≦p−11\leqq k\leqq p-1 である。pp 個のものから異なる kk 個を順に選ぶ方法は p(p−1)⋯(p−k+1)p(p-1)\cdots(p-k+1) 通りである。一方、選んだ kk 個の組合せの各々には順序が k!k! 通りあるから、
p(p−1)⋯(p−k+1)=k! pCk. p(p-1)\cdots(p-k+1)=k!\,{}_{p}\mathrm{C}_{k}.
右辺の pCk{}_{p}\mathrm{C}_{k} は組合せの総数なので整数である。また、k!k! の各因数は 1 以上 kk 以下であり、いずれも素数 pp より小さいから、pp は k!k! の約数ではない。上の等式の左辺は pp の倍数であるので、素数の性質より pCk{}_{p}\mathrm{C}_{k} は pp の倍数となる。

(3)

nn に対して「np−nn^{p}-n は pp の倍数である」を P(n)P(n) とする。まず n=1n=1 では 1p−1=01^{p}-1=0 だから P(1)P(1) は成り立つ。
P(n)P(n) が成り立つと仮定する。このとき二項定理と (2) より
(n+1)p−(n+1)=(np−n)+∑k=1p−1pCk np−k. (n+1)^{p}-(n+1)=(n^{p}-n)+\displaystyle\sum_{k=1}^{p-1}{}_{p}\mathrm{C}_{k}\,n^{p-k}.
仮定により右辺第 1 項は pp の倍数であり、(2) により和の各項も pp の倍数である。したがって (n+1)p−(n+1)(n+1)^{p}-(n+1) は pp の倍数、すなわち P(n+1)P(n+1) が成り立つ。以上より、数学的帰納法によって、すべての自然数 nn について np−nn^{p}-n は pp の倍数である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 二項定理
  • 組合せ
  • 約数・倍数
  • 数学的帰納法

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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