関西医科大学/2025年度/前期

III関西医科大学 2025年 数学 第III問解答・解説

場合の数と確率数列極限

難易度勝負 レベル 5/10 目安 20分編集部の評価

対象医学部医学科

1問題

関西医科大学2025年度第III問
nn を自然数とし、mm を3以上の整数とする。1, 2, ⋯ , m1,\,2,\,\cdots,\,m の mm 個の数字の中から一つの数字を無作為に表示するルーレットがあり、このルーレットに表示される数字を用いてゲームの勝敗を次のように決める。

(i) 表示された数字が1であれば勝ちとしてゲームを終了する。
(ii) 表示された数字が、1回前に表示された数字と同じであれば負けとしてゲームを終了する。(注意:1回目に負けることはない。)
(iii) ゲームの勝敗が決まらなかった場合は引き分けとし、再度ルーレットをまわして新たな数字を表示させる。

ちょうど nn 回目に表示された数字によって、ゲームに勝つ確率を ana_{n}、ゲームに負ける確率を bnb_{n}、引き分けとなる確率を cnc_{n} とする。以下の設問に答えよ。

(1) ∑k=1n(ak−bk)\displaystyle\sum_{k=1}^{n}(a_{k}-b_{k}) を mm を用いて表せ。

(2) ∑k=1n(ak+bk)\displaystyle\sum_{k=1}^{n}(a_{k}+b_{k}) を cnc_{n} を用いて表せ。

(3) cnc_{n} を mm を用いて表せ。

(4) ∑k=1∞ak∑k=1∞bk\dfrac{\displaystyle\sum_{k=1}^{\infty}a_{k}}{\displaystyle\sum_{k=1}^{\infty}b_{k}} を mm を用いて表せ。

出典:関西医科大学 2025年度 前期 数学 第III問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    1m\dfrac{1}{m}
  • (2)
    1−cn1-c_{n}
  • (3)
    cn=m−1m(m−2m)n−1c_{n}=\dfrac{m-1}{m}\left(\dfrac{m-2}{m}\right)^{n-1}
  • (4)
    m+1m−1\dfrac{m+1}{m-1}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

n−1n-1 回目まで引き分けで続いているとき、直前の数字は1でない。次の回は「1」で勝ち、「直前と同じ数字」で負け、残り m−2m-2 個で引き分け。したがって2回目以降は勝ちと負けの確率が等しい。

解答

1回目:a1=1ma_{1}=\dfrac{1}{m}、b1=0b_{1}=0、c1=m−1mc_{1}=\dfrac{m-1}{m}。

n≧2n\geqq2:n−1n-1 回目まで引き分けで続いている(確率 cn−1c_{n-1})とき、直前の数字は1以外。nn 回目に1なら勝ち、直前と同じ数字なら負け、それ以外の m−2m-2 個なら引き分けなので
an=bn=cn−1m,cn=m−2mcn−1. a_{n}=b_{n}=\dfrac{c_{n-1}}{m},\qquad c_{n}=\dfrac{m-2}{m}c_{n-1}.

(1) k≧2k\geqq2 では ak−bk=0a_{k}-b_{k}=0 なので ∑k=1n(ak−bk)=a1−b1=1m\displaystyle\sum_{k=1}^{n}(a_{k}-b_{k})=a_{1}-b_{1}=\dfrac{1}{m}。

(2) nn 回目までに勝敗が決まる確率と、nn 回目のあとも引き分けで続く確率の和は1だから、∑k=1n(ak+bk)=1−cn\displaystyle\sum_{k=1}^{n}(a_{k}+b_{k})=1-c_{n}。

(3) cn=m−1m(m−2m)n−1c_{n}=\dfrac{m-1}{m}\left(\dfrac{m-2}{m}\right)^{n-1}。

(4) m≧3m\geqq3 より 0≦m−2m<10\leqq\dfrac{m-2}{m}<1 なので cn→0c_{n}\to0。(1)(2) で n→∞n\to\infty として
∑k=1∞ak−∑k=1∞bk=1m,∑k=1∞ak+∑k=1∞bk=1. \displaystyle\sum_{k=1}^{\infty}a_{k}-\sum_{k=1}^{\infty}b_{k}=\dfrac{1}{m},\qquad \sum_{k=1}^{\infty}a_{k}+\sum_{k=1}^{\infty}b_{k}=1 .
よって ∑ak=m+12m\displaystyle\sum a_{k}=\dfrac{m+1}{2m}、∑bk=m−12m\displaystyle\sum b_{k}=\dfrac{m-1}{2m} で、比は m+1m−1\dfrac{m+1}{m-1}。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 確率の漸化式
  • 無限等比級数

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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