杏林大学/2023年度/前期

1杏林大学 2023年 数学 第1問解答・解説

場合の数と確率数列極限

1問題

杏林大学2023年度第1問
複数の玉が入った袋から玉を 1 個取り出して袋に戻す事象を考える。どの玉も同じ確率で取り出されるものとし、nn を自然数として、以下の問いに答えよ。

(1) 袋の中に赤玉 1 個と黒玉 2 個が入っている。この袋の中から玉を 1 個取り出し、取り出した玉と同じ色の玉をひとつ加え、合計 2 個の玉を袋に戻すという試行を繰り返す。nn 回目の試行において赤玉が取り出される確率を pnp_{n} とすると、次式が成り立つ。
p2=アイ,p3=ウエ p_{2}=\dfrac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}},\qquad p_{3}=\dfrac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エ}}}

(2) 袋の中に赤玉 3 個と黒玉 2 個が入っている。この袋の中から玉を 1 個取り出し、赤玉と黒玉を 1 個ずつ、合計 2 個の玉を袋に戻す試行を繰り返す。nn 回目の試行において赤玉が取り出される確率を PnP_{n} とすると、次式が成り立つ。
P2=オカキク,P3=ケコサシ P_{2}=\dfrac{\boxed{\text{オカ}}}{\boxed{\text{キク}}},\qquad P_{3}=\dfrac{\boxed{\text{ケコ}}}{\boxed{\text{サシ}}}
nn 回目の試行開始時点で袋に入っている玉の個数 MnM_{n} は Mn=n+スM_{n}=n+\boxed{\text{ス}} であり、この時点で袋に入っていると期待される赤玉の個数 RnR_{n} は Rn=Mn×PnR_{n}=M_{n}\times P_{n} と表される。nn 回目の試行において黒玉が取り出された場合にのみ、試行後の赤玉の個数が試行前と比べて セ\boxed{\text{セ}} 個増えるため、n+1n+1 回目の試行開始時点で袋に入っていると期待される赤玉の個数は Rn+1=Rn+(1−Pn)×セR_{n+1}=R_{n}+(1-P_{n})\times \boxed{\text{セ}} となる。したがって
Pn+1=n+ソn+タ×Pn+1n+チ P_{n+1}=\dfrac{n+\boxed{\text{ソ}}}{n+\boxed{\text{タ}}}\times P_{n}+\dfrac{1}{n+\boxed{\text{チ}}}
が成り立つ。このことから
(n+3)×(n+ツ)×(Pn−テト) (n+3)\times\left(n+\boxed{\text{ツ}}\right)\times\left(P_{n}-\dfrac{\boxed{\text{テ}}}{\boxed{\text{ト}}}\right)
が nn に依らず一定となることがわかり、
lim⁡n→∞Pn=ナニ \lim_{n\to\infty}P_{n}=\dfrac{\boxed{\text{ナ}}}{\boxed{\text{ニ}}}
と求められる。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    p2=13p_{2}=\dfrac{1}{3}、p3=13p_{3}=\dfrac{1}{3}(ア=1\text{ア}=1、イ=3\text{イ}=3、ウ=1\text{ウ}=1、エ=3\text{エ}=3)
  • (2)
    P2=1730P_{2}=\dfrac{17}{30}、P3=2342P_{3}=\dfrac{23}{42}、ス=4\text{ス}=4、セ=1\text{セ}=1、ソ=3\text{ソ}=3、タ=5\text{タ}=5、チ=5\text{チ}=5、ツ=4\text{ツ}=4、テト=12\dfrac{\text{テ}}{\text{ト}}=\dfrac{1}{2}、lim⁡n→∞Pn=12\displaystyle\lim_{n\to\infty}P_{n}=\dfrac{1}{2}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は 1 回目の結果で場合を分けて計算する。(2) は誘導どおり、袋の中の赤玉の個数の期待値 RnR_{n} の変化から PnP_{n} の漸化式を作り、Pn−12P_{n}-\dfrac{1}{2} が積の形で表せることを使う。

解答

(1)

1 回目に赤玉が出ると袋は赤 2・黒 2、黒玉が出ると赤 1・黒 3 になるから
p2=13⋅24+23⋅14=13. p_{2}=\dfrac{1}{3}\cdot\dfrac{2}{4}+\dfrac{2}{3}\cdot\dfrac{1}{4}=\dfrac{1}{3}.
2 回目までの結果で袋の中は、赤赤なら赤 3・黒 2、赤黒または黒赤なら赤 2・黒 3、黒黒なら赤 1・黒 4 だから
p3=13⋅24⋅35+(13⋅24+23⋅14)⋅25+23⋅34⋅15=110+215+110=13. p_{3}=\dfrac{1}{3}\cdot\dfrac{2}{4}\cdot\dfrac{3}{5}+\left(\dfrac{1}{3}\cdot\dfrac{2}{4}+\dfrac{2}{3}\cdot\dfrac{1}{4}\right)\cdot\dfrac{2}{5}+\dfrac{2}{3}\cdot\dfrac{3}{4}\cdot\dfrac{1}{5}=\dfrac{1}{10}+\dfrac{2}{15}+\dfrac{1}{10}=\dfrac{1}{3}.

(2)

1 回の試行で玉は 1 個取り出され 2 個戻されるから、玉は 1 個ずつ増え、Mn=n+4M_{n}=n+4 である。赤玉を取り出すと赤玉の個数は変わらず、黒玉を取り出すと赤玉は 1 個増える。

P1=35P_{1}=\dfrac{3}{5}。1 回目が赤なら袋は赤 3・黒 3、黒なら赤 4・黒 2 だから
P2=35⋅36+25⋅46=1730. P_{2}=\dfrac{3}{5}\cdot\dfrac{3}{6}+\dfrac{2}{5}\cdot\dfrac{4}{6}=\dfrac{17}{30}.
Rn+1=Rn+(1−Pn)⋅1R_{n+1}=R_{n}+(1-P_{n})\cdot 1 に Rn=(n+4)PnR_{n}=(n+4)P_{n}、Rn+1=(n+5)Pn+1R_{n+1}=(n+5)P_{n+1} を代入すると
(n+5)Pn+1=(n+3)Pn+1よりPn+1=n+3n+5Pn+1n+5. (n+5)P_{n+1}=(n+3)P_{n}+1\quad\text{より}\quad P_{n+1}=\dfrac{n+3}{n+5}P_{n}+\dfrac{1}{n+5}.
これは Pn+1−12=n+3n+5(Pn−12)P_{n+1}-\dfrac{1}{2}=\dfrac{n+3}{n+5}\left(P_{n}-\dfrac{1}{2}\right) と変形できるから、両辺に (n+4)(n+5)(n+4)(n+5) を掛けて
(n+4)(n+5)(Pn+1−12)=(n+3)(n+4)(Pn−12). (n+4)(n+5)\left(P_{n+1}-\dfrac{1}{2}\right)=(n+3)(n+4)\left(P_{n}-\dfrac{1}{2}\right).
よって (n+3)(n+4)(Pn−12)(n+3)(n+4)\left(P_{n}-\dfrac{1}{2}\right) は一定で、n=1n=1 の値 4⋅5⋅(35−12)=24\cdot 5\cdot\left(\dfrac{3}{5}-\dfrac{1}{2}\right)=2 に等しい。したがって
Pn=12+2(n+3)(n+4) P_{n}=\dfrac{1}{2}+\dfrac{2}{(n+3)(n+4)}
で、P3=12+242=2342P_{3}=\dfrac{1}{2}+\dfrac{2}{42}=\dfrac{23}{42}、lim⁡n→∞Pn=12\displaystyle\lim_{n\to\infty}P_{n}=\dfrac{1}{2} である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 確率の漸化式
  • 期待値
  • 漸化式の変形
  • 数列の極限

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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