香川大学/2024年度/前期

4香川大学 2024年 数学 第4問解答・解説

三角関数積分法

1問題

香川大学2024年度第4問
定積分
I1=∫0πxsin⁡x1+∣cos⁡x∣ dx,I2=∫0π(π−x)sin⁡x1+∣cos⁡x∣ dx I_1=\int_{0}^{\pi}\frac{x\sin x}{1+\lvert\cos x\rvert}\,dx,\qquad I_2=\int_{0}^{\pi}\frac{(\pi-x)\sin x}{1+\lvert\cos x\rvert}\,dx
について、次の問に答えよ。

(1) I1=I2I_1=I_2 であることを示せ。

(2) I1I_1 の値を求めよ。

(3) 0≦t≦π20\leqq t\leqq\frac{\pi}{2} における
I(t)=∫0πsin⁡(x+t)1+∣cos⁡x∣ dx I(t)=\int_{0}^{\pi}\frac{\sin(x+t)}{1+\lvert\cos x\rvert}\,dx
の最小値とそのときの tt の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    I1=I2I_1=I_2
  • (2)
    I1=πlog⁡2I_1=\pi\log 2
  • (3)
    min⁡0≦t≦π/2I(t)=0(t=π/2).\min_{0\leqq t\leqq\pi/2} I(t)=0\quad (t=\pi/2).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

分母を含む重みの x↦π−x に関する対称性を使う。積分値は対称性で半区間にし、u=1+cos x の置換で求める。最後は加法定理で分解し、奇対称となる項を消す。

解答

(1) f(x)=sin⁡x1+∣cos⁡x∣f(x)=\frac{\sin x}{1+|\cos x|} とおく。0≦x≦π0\leqq x\leqq\pi に対し、sin⁡(π−x)=sin⁡x\sin(\pi-x)=\sin x、∣cos⁡(π−x)∣=∣cos⁡x∣|\cos(\pi-x)|=|\cos x| だから f(π−x)=f(x)f(\pi-x)=f(x) である。したがって、u=π−xu=\pi-x と置換すると
I2=∫0π(π−x)f(x) dx=∫0πuf(π−u) du=∫0πuf(u) du=I1. I_2=\int_0^\pi(\pi-x)f(x)\,dx=\int_0^\pi u f(\pi-u)\,du=\int_0^\pi u f(u)\,du=I_1.

(2) (1) より
2I1=I1+I2=∫0π{x+(π−x)}f(x) dx=πJ,J=∫0πf(x) dx. 2I_1=I_1+I_2=\int_0^\pi\{x+(\pi-x)\}f(x)\,dx=\pi J,\qquad J=\int_0^\pi f(x)\,dx.
f(π−x)=f(x)f(\pi-x)=f(x) より
J=2∫0π/2sin⁡x1+cos⁡x dx. J=2\int_0^{\pi/2}\frac{\sin x}{1+\cos x}\,dx.
ここで u=1+cos⁡xu=1+\cos x とおくと du=−sin⁡x dxdu=-\sin x\,dx であり、x=0,π/2x=0,\pi/2 に対してそれぞれ u=2,1u=2,1 だから
∫0π/2sin⁡x1+cos⁡x dx=∫21−1u du=∫121u du=log⁡2. \int_0^{\pi/2}\frac{\sin x}{1+\cos x}\,dx=\int_2^1-\frac{1}{u}\,du=\int_1^2\frac{1}{u}\,du=\log 2.
ゆえに J=2log⁡2J=2\log 2 であり、I1=πlog⁡2I_1=\pi\log 2。

(3) 加法定理より
I(t)=cos⁡t∫0πsin⁡x1+∣cos⁡x∣ dx+sin⁡t K,K=∫0πcos⁡x1+∣cos⁡x∣ dx. I(t)=\cos t\int_0^\pi\frac{\sin x}{1+|\cos x|}\,dx+\sin t\,K,\qquad K=\int_0^\pi\frac{\cos x}{1+|\cos x|}\,dx.
置換 x=π−ux=\pi-u によると ∣cos⁡(π−u)∣=∣cos⁡u∣|\cos(\pi-u)|=|\cos u|、cos⁡(π−u)=−cos⁡u\cos(\pi-u)=-\cos u なので K=−KK=-K、したがって K=0K=0 である。また (2) の計算から最初の積分は J=2log⁡2J=2\log 2 だから
I(t)=2log⁡2cos⁡t. I(t)=2\log 2\cos t.
0≦t≦π/20\leqq t\leqq\pi/2 では cos⁡t≧0\cos t\geqq0 であり、t=π/2t=\pi/2 のとき cos⁡t=0\cos t=0 となる。したがって最小値は 00 で、そのとき t=π/2t=\pi/2 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の加法定理
  • 三角関数の相互関係
  • 不定積分・定積分の性質
  • 置換積分法

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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