順天堂大学/2025年度/A方式

III順天堂大学 2025年 数学 第III問解答・解説

積分法数列極限指数関数・対数関数三角関数微分・積分の考え

1問題

順天堂大学2025年度第III問
00 以上の整数 nn に対して
In=∫0π4tan⁡2n+1x dx I_n=\int_{0}^{\frac{\pi}{4}}\tan^{2n+1}x\,dx
とする。

(1) I0I_0 を求めよ。

(2) n≧1n\geqq1 のとき
In=(−1)n(I0+∑m=1n(−1)m2m) I_n=(-1)^n\left(I_0+\sum_{m=1}^{n}\frac{(-1)^m}{2m}\right)
が成り立つことを数学的帰納法によって示せ。

(3) log⁡2=−∑m=1∞(−1)mm\displaystyle \log 2=-\sum_{m=1}^{\infty}\frac{(-1)^m}{m} を示せ。ただし、0≦x≦π40\leqq x\leqq\frac{\pi}{4} において、0≦tan⁡x≦4πx0\leqq\tan x\leqq\frac{4}{\pi}x が成り立つことを用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    I0=12log⁡2I_0=\frac12\log2
  • (2)
    In=(−1)n(I0+∑m=1n(−1)m2m)(n≧1)I_n=(-1)^n\left(I_0+\sum_{m=1}^{n}\frac{(-1)^m}{2m}\right)\quad(n\geqq1)
  • (3)
    log⁡2=−∑m=1∞(−1)mm.\log2=-\sum_{m=1}^{\infty}\frac{(-1)^m}{m}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

積分の漸化式を導いて帰納法を行い、積分値の上界から交代調和級数の部分和の極限を求めた。

解答

(1)
I0=∫0π/4tan⁡x dx=[−log⁡(cos⁡x)]0π/4=−log⁡22=12log⁡2. I_0=\int_0^{\pi/4}\tan x\,dx =\left[-\log(\cos x)\right]_0^{\pi/4} =-\log\frac{\sqrt2}{2} =\frac12\log2.

(2)
n≧1n\geqq1 とする。tan⁡2x=1cos⁡2x−1\tan^2x=\dfrac{1}{\cos^2x}-1 より
In=∫0π/4tan⁡2n−1x⋅1cos⁡2x dx−In−1=[tan⁡2nx2n]0π/4−In−1=12n−In−1. I_n=\int_0^{\pi/4}\tan^{2n-1}x\cdot\dfrac{1}{\cos^{2}x}\,dx-I_{n-1} =\left[\frac{\tan^{2n}x}{2n}\right]_0^{\pi/4}-I_{n-1} =\frac1{2n}-I_{n-1}.
まず n=1n=1 では
I1=12−I0=(−1)(I0−12)=(−1)1(I0+∑m=11(−1)m2m), I_1=\frac12-I_0=(-1)\left(I_0-\frac12\right) =(-1)^1\left(I_0+\sum_{m=1}^1\frac{(-1)^m}{2m}\right),
となり、主張は成り立つ。

n≧1n\geqq1 で主張が成り立つと仮定すると、漸化式から
In+1=12(n+1)−In=12(n+1)−(−1)n(I0+∑m=1n(−1)m2m)=(−1)n+1(I0+∑m=1n+1(−1)m2m). \begin{aligned} I_{n+1} &=\frac1{2(n+1)}-I_n\\ &=\frac1{2(n+1)}-(-1)^n\left(I_0+\sum_{m=1}^n\frac{(-1)^m}{2m}\right)\\ &=(-1)^{n+1}\left(I_0+\sum_{m=1}^{n+1}\frac{(-1)^m}{2m}\right). \end{aligned}
よって数学的帰納法により、すべての n≧1n\geqq1 で
In=(−1)n(I0+∑m=1n(−1)m2m) I_n=(-1)^n\left(I_0+\sum_{m=1}^n\frac{(-1)^m}{2m}\right)
が成り立つ。

(3)
許された評価と tan⁡x≧0\tan x\geqq0 より
0≦In≦∫0π/4(4πx)2n+1dx=(4π)2n+1(π/4)2n+22n+2=π8(n+1). 0\leqq I_n\leqq\int_0^{\pi/4}\left(\frac4\pi x\right)^{2n+1}dx =\left(\frac4\pi\right)^{2n+1}\frac{(\pi/4)^{2n+2}}{2n+2} =\frac{\pi}{8(n+1)}.
従って In→0I_n\to0 である。Sn=∑m=1n(−1)m/mS_n=\sum_{m=1}^n(-1)^m/m とおくと、(2)の式から
Sn=2(−1)nIn−2I0. S_n=2(-1)^nI_n-2I_0.
右辺の第1項は 00 に収束し、(1)より 2I0=log⁡22I_0=\log2 だから、部分和 SnS_n は −log⁡2-\log2 に収束する。したがって
log⁡2=−∑m=1∞(−1)mm \log2=-\sum_{m=1}^{\infty}\frac{(-1)^m}{m}
が示された。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 対数とその性質
  • 三角関数の相互関係
  • 置換積分法
  • 漸化式
  • 数学的帰納法
  • 総和記号と数列の和
  • 数列の極限
  • 不定積分・定積分の性質
  • 定積分

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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