千葉大学/2022年度

8千葉大学 2022年 数学 第8問解答・解説

指数関数・対数関数極限積分法

1問題

千葉大学2022年度第8問
正の整数m, nm,\,nに対して、
A(m, n)=(m+1)nm+1∫01nxme−x dx A(m,\,n)=(m+1)n^{m+1}\displaystyle\int_{0}^{\dfrac{1}{n}}x^{m}e^{-x}\,dx
とおく。

(1) e−1n≦A(m, n)≦1e^{-\dfrac{1}{n}}\leqq A(m,\,n)\leqq 1を証明せよ。

(2) 各mmに対して、bm=lim⁡n→∞A(m, n)b_{m}=\displaystyle\lim_{n\to\infty}A(m,\,n)を求めよ。

(3) 各nnに対して、cn=lim⁡m→∞A(m, n)c_{n}=\displaystyle\lim_{m\to\infty}A(m,\,n)を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    e−1/n≦A(m,n)≦1.e^{-1/n}\leqq A(m,n)\leqq1.
  • (2)
    bm=1.b_m=1.
  • (3)
    cn=e−1/n.c_n=e^{-1/n}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

変数置換で積分する範囲を 0≦t≦10\leqq t\leqq1 にそろえ、積分の大小関係とはさみうち、および端点に重みが集中することを分割評価で示す。

解答

t=nxt=nx と置換すると、x=t/n, dx=dt/nx=t/n,\ dx=dt/n より
A(m,n)=(m+1)∫01tme−t/n dt.A(m,n)=(m+1)\int_0^1t^m e^{-t/n}\,dt.
0≦t≦10\leqq t\leqq1 では e−1/n≦e−t/n≦1e^{-1/n}\leqq e^{-t/n}\leqq1 であり、(m+1)tm≧0(m+1)t^m\geqq0 だから、定積分の大小関係より
e−1/n(m+1)∫01tm dt≦A(m,n)≦(m+1)∫01tm dt.e^{-1/n}(m+1)\int_0^1t^m\,dt\leqq A(m,n)\leqq(m+1)\int_0^1t^m\,dt.
ここで (m+1)∫01tm dt=1(m+1)\int_0^1t^m\,dt=1 なので、(1) が示された。

(2) mm を固定して n→∞n\to\infty とすると、e−1/n→1e^{-1/n}\to1。よって (1) の両端がともに1に収束するから、はさみうちにより bm=1b_m=1。

(3) nn を固定する。(1) の変形から A(m,n)≧e−1/nA(m,n)\geqq e^{-1/n}。任意の 0<r<10<r<1 について積分を 0≦t≦r0\leqq t\leqq r と r≦t≦1r\leqq t\leqq1 の範囲に分けると、e−t/n−e−1/n≦1−e−1/ne^{-t/n}-e^{-1/n}\leqq1-e^{-1/n}(0≦t≦r0\leqq t\leqq r)、および e−t/n−e−1/n≦e−r/n−e−1/ne^{-t/n}-e^{-1/n}\leqq e^{-r/n}-e^{-1/n}(r≦t≦1r\leqq t\leqq1)である。したがって
0≦A(m,n)−e−1/n≦rm+1(1−e−1/n)+(1−rm+1)(e−r/n−e−1/n).0\leqq A(m,n)-e^{-1/n}\leqq r^{m+1}(1-e^{-1/n})+(1-r^{m+1})(e^{-r/n}-e^{-1/n}).
まず m→∞m\to\infty とすると rm+1→0r^{m+1}\to0 なので、差は、mm を大きくすると e−r/n−e−1/ne^{-r/n}-e^{-1/n} 以下に近づく。次に r→1r\to1 とすればこの上界は0に収束する。したがって cn=e−1/nc_n=e^{-1/n}。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 数列の極限
  • 不定積分・定積分の性質
  • 置換積分法

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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