旭川医科大学/2026年度

1旭川医科大学 2026年 数学 第1問解答・解説

指数関数・対数関数三角関数微分法積分法極限数列

1問題

旭川医科大学2026年度第1問
関数 f(x)=e−x∣cos⁡x∣f(x)=e^{-x}|\cos x| について、次の問いに答えよ。

問 1 f(x)f(x) が微分可能でない点をすべて求めよ。ただし、微分可能でないことの証明を書く必要はない。

問 2 m を正の整数とする。 (m−12)π≦x≦(m+12)π\left(m-\dfrac{1}{2}\right)\pi \leqq x \leqq \left(m+\dfrac{1}{2}\right)\pi における f(x)f(x) の最大値を求めよ。

問 3 数列 {an}\{a_{n}\} を

an=∫0nπf(x)dx a _ {n} = \int_ {0} ^ {n \pi} f (x) d x

により定める。

(1) a1a_{1} を求めよ。

(2) n を正の整数とするとき、an+1a_{n+1} を ana_{n} と n を用いて表せ。

(3) 極限 lim⁡n→∞an\displaystyle \lim_{n\to\infty}a_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1  \;x=(k+12)π  (k は整数)x=\left(k+\dfrac12\right)\pi\;(k\text{ は整数}).\quad 問2  \;max⁡f(x)=e−mπ+π/42  (x=mπ−π4)\max f(x)=\frac{e^{-m\pi+\pi/4}}{\sqrt2}\;\left(x=m\pi-\frac\pi4\right).\quad 問3  \;(1)  \;a1=1+2e−π/2−e−π2a_1=\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}2,  \;(2)  \;an+1=an+1+2e−π/2−e−π2e−nπ  (n≧1)a_{n+1}=a_n+\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}2e^{-n\pi}\;(n\geqq1),  \;(3)  \;lim⁡n→∞an=1+2e−π/2−e−π2(1−e−π)\lim_{n\to\infty}a_n=\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}{2(1-e^{-\pi})}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

各小問を独立に扱った。絶対値の零点で片側微分係数を比較し、最大値は中心を移して導関数の符号で決めた。問3は部分積分による原始関数、周期性による漸化式、有限等比和と数列極限を用いた。

解答

(1)

cos⁡x≠0\cos x\ne0 なら,その点の近くでは cos⁡x\cos x の符号が一定である。したがって ∣cos⁡x∣|\cos x| はその近傍で cos⁡x\cos x または −cos⁡x-\cos x と一致し,f(x)=e−x∣cos⁡x∣f(x)=e^{-x}|\cos x| は微分可能である。一方,cos⁡x=0\cos x=0 となるのは
x=(k+12)π(k は整数) x=\left(k+\frac12\right)\pi\qquad(k\text{ は整数})
である。x0=(k+12)πx_0=(k+\tfrac12)\pi とおくと,∣cos⁡x∣|\cos x| の左微分係数と右微分係数はそれぞれ −1,1-1,1 である。e−x0>0e^{-x_0}>0 なので,ff の左微分係数と右微分係数もそれぞれ −e−x0,e−x0-e^{-x_0},e^{-x_0} となり一致しない。よってこれらの点で ff は微分可能でない。求める点は
x=(k+12)π(k は整数). \boxed{x=\left(k+\frac12\right)\pi\quad(k\text{ は整数})}.

(2)

u=x−mπ u=x-m\pi
とおくと,−π/2≦u≦π/2-\pi/2\leqq u\leqq\pi/2 であり,
∣cos⁡x∣=∣cos⁡(mπ+u)∣=cos⁡u |\cos x|=|\cos(m\pi+u)|=\cos u
である。したがって
f(x)=e−mπe−ucos⁡u. f(x)=e^{-m\pi}e^{-u}\cos u.
g(u)=e−ucos⁡ug(u)=e^{-u}\cos u とおけば
g′(u)=−e−u(cos⁡u+sin⁡u). g'(u)=-e^{-u}(\cos u+\sin u).
区間内では cos⁡u>0\cos u>0 だから,g′(u)=0g'(u)=0 は tan⁡u=−1\tan u=-1,すなわち u=−π/4u=-\pi/4 のときに限る。u<−π/4u<-\pi/4 では g′(u)>0g'(u)>0,u>−π/4u>-\pi/4 では g′(u)<0g'(u)<0 である。端点では g=0g=0 なので最大値は u=−π/4u=-\pi/4,すなわち x=mπ−π/4x=m\pi-\pi/4 でとる。ゆえに
max⁡f(x)=12e−mπ+π/4. \boxed{\max f(x)=\frac{1}{\sqrt2}e^{-m\pi+\pi/4}}.

(3)

まず,I=∫e−xcos⁡x dxI=\int e^{-x}\cos x\,dx,J=∫e−xsin⁡x dxJ=\int e^{-x}\sin x\,dx とおく。部分積分より
I=−e−xcos⁡x−J,J=−e−xsin⁡x+I I=-e^{-x}\cos x-J,\qquad J=-e^{-x}\sin x+I
である。これを代入して
2I=e−x(sin⁡x−cos⁡x),∫e−xcos⁡x dx=e−x2(sin⁡x−cos⁡x)+C 2I=e^{-x}(\sin x-\cos x),\qquad \int e^{-x}\cos x\,dx=\frac{e^{-x}}2(\sin x-\cos x)+C
を得る。右辺を微分すると e−xcos⁡xe^{-x}\cos x となることも確かめられる。

(1)

cos⁡x\cos x は 0≦x≦π/20\leqq x\leqq\pi/2 で非負,π/2≦x≦π\pi/2\leqq x\leqq\pi で非正である。上の原始関数を
F(x)=e−x2(sin⁡x−cos⁡x) F(x)=\frac{e^{-x}}2(\sin x-\cos x)
とすると,
a1=∫0π/2e−xcos⁡x dx−∫π/2πe−xcos⁡x dx=(F(π2)−F(0))−(F(π)−F(π2))=1+2e−π/2−e−π2. \begin{aligned} a_1 &=\int_0^{\pi/2}e^{-x}\cos x\,dx -\int_{\pi/2}^{\pi}e^{-x}\cos x\,dx\\ &=\left(F\left(\frac{\pi}{2}\right)-F(0)\right) -\left(F(\pi)-F\left(\frac{\pi}{2}\right)\right)\\ &=\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}2. \end{aligned}
したがって
a1=1+2e−π/2−e−π2. \boxed{a_1=\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}2}.

(2)

∣cos⁡(x+π)∣=∣cos⁡x∣|\cos(x+\pi)|=|\cos x| だから,x=u+nπx=u+n\pi とおくと
an+1−an=∫nπ(n+1)πe−x∣cos⁡x∣ dx=e−nπ∫0πe−u∣cos⁡(u+nπ)∣ du=e−nπa1. \begin{aligned} a_{n+1}-a_n &=\int_{n\pi}^{(n+1)\pi}e^{-x}|\cos x|\,dx\\ &=e^{-n\pi}\int_0^\pi e^{-u}|\cos(u+n\pi)|\,du\\ &=e^{-n\pi}a_1. \end{aligned}
よって
an+1=an+1+2e−π/2−e−π2 e−nπ(n は 1 以上の整数). \boxed{ a_{n+1}=a_n+\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}2\,e^{-n\pi} }\qquad(n\text{ は }1\text{ 以上の整数}).

(3)

r=e−πr=e^{-\pi} とおくと 0<r<10<r<1 であり,(2)を繰り返すことで
an=a1∑j=0n−1rj=1+2e−π/2−e−π21−e−nπ1−e−π. a_n=a_1\sum_{j=0}^{n-1}r^j =\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}2 \frac{1-e^{-n\pi}}{1-e^{-\pi}}.
n→∞n\to\infty で e−nπ→0e^{-n\pi}\to0 だから,
lim⁡n→∞an=1+2e−π/2−e−π2(1−e−π). \boxed{ \lim_{n\to\infty}a_n =\frac{1+2e^{-\pi/2}-e^{-\pi}}{2(1-e^{-\pi})} }.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 三角関数の微分
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 数列の極限
  • 等比数列の一般項と和
  • 漸化式

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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