筑波大学/2025年度

5筑波大学 2025年 数学 第5問解答・解説

指数関数・対数関数三角関数微分法極限

1問題

筑波大学2025年度第5問
f(x)=sin⁡(log⁡x)x(x>1)f(x)=\frac{\sin(\log x)}{x}(x>1) について以下の問いに答えよ。

(1) f′(x)f'(x) , f′′(x)f''(x) を求めよ。

(2) nn を正の整数とする。関数 f(x)f(x) が極大値をとる x で、e2(n−1)π<x<e2nπe^{2(n-1)\pi} < x < e^{2n\pi} となるものがただ 1 つ存在することを示せ。また、関数 f(x)f(x) が極小値をとる x で、e2(n−1)π<x<e2nπe^{2(n-1)\pi} < x < e^{2n\pi} となるものがただ 1 つ存在することを示せ。

(3) 正の整数 nn に対して、(2) の極大値をとる xx を αn\alpha_{n}、極小値をとる xx を βn\beta_{n} とする。このとき、1π{log⁡∣∑n=1∞f′′(αn)∣−log⁡∣∑n=1∞f′′(βn)∣} \frac {1}{\pi} \left\{\log \left| \sum_ {n = 1} ^ {\infty} f ^ {\prime \prime} (\alpha_ {n}) \right| - \log \left| \sum_ {n = 1} ^ {\infty} f ^ {\prime \prime} (\beta_ {n}) \right| \right\}

は整数となる。その値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
  • (2)
  • (3)
    3.3.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

対数変数 t=log x で導関数と臨界点を求め、極値点での二階導関数を等比級数として和し、比の対数を計算する。

解答

t=log⁡xt=\log x とおくと x=etx=e^t、f(x)=e−tsin⁡tf(x)=e^{-t}\sin t、dt/dx=1/x=e−tdt/dx=1/x=e^{-t} である。したがって
f′(x)=e−tddt(e−tsin⁡t)=e−2t(cos⁡t−sin⁡t)=cos⁡(log⁡x)−sin⁡(log⁡x)x2,f′′(x)=e−tddt{e−2t(cos⁡t−sin⁡t)}=e−3t(sin⁡t−3cos⁡t)=sin⁡(log⁡x)−3cos⁡(log⁡x)x3. \begin{aligned} f'(x)&=e^{-t}\frac{d}{dt}(e^{-t}\sin t) =e^{-2t}(\cos t-\sin t) =\frac{\cos(\log x)-\sin(\log x)}{x^2},\\ f''(x)&=e^{-t}\frac{d}{dt}\{e^{-2t}(\cos t-\sin t)\} =e^{-3t}(\sin t-3\cos t) =\frac{\sin(\log x)-3\cos(\log x)}{x^3}. \end{aligned}
よって (1) の答えを得る。

(2) t=log⁡xt=\log x は x>1x>1 のもとで t>0t>0 を動き、f′(x)=0f'(x)=0 は cos⁡t−sin⁡t=0\cos t-\sin t=0、すなわち t=π4+kπ (k は整数)t=\frac{\pi}{4}+k\pi\ (k\text{ は整数}) と同値である。区間 2(n−1)π<t<2nπ2(n-1)\pi<t<2n\pi に入る解は
t=αn∗:=2(n−1)π+π4,t=βn∗:=2(n−1)π+5π4 t=\alpha_n^\ast:=2(n-1)\pi+\frac{\pi}{4},\qquad t=\beta_n^\ast:=2(n-1)\pi+\frac{5\pi}{4}
の2つだけである。それぞれに対応する xx を
αn=e2(n−1)π+π/4,βn=e2(n−1)π+5π/4 \alpha_n=e^{2(n-1)\pi+\pi/4},\qquad \beta_n=e^{2(n-1)\pi+5\pi/4}
とする。第1の点では
f′′(αn)=−2 e−3(2(n−1)π+π/4)<0, f''(\alpha_n)=-\sqrt2\,e^{-3(2(n-1)\pi+\pi/4)}<0,
第2の点では
f′′(βn)=2 e−3(2(n−1)π+5π/4)>0. f''(\beta_n)=\sqrt2\,e^{-3(2(n-1)\pi+5\pi/4)}>0.
したがって前者は極大点、後者は極小点であり、導関数の零点が各区間内にこの2つだけなので、それぞれただ1つである。

(3) r=e−6π (0<r<1)r=e^{-6\pi}\ (0<r<1) とすると、上の値は等比級数となり
∑n=1∞f′′(αn)=−2 e−3π/41−e−6π,∑n=1∞f′′(βn)=2 e−15π/41−e−6π. \sum_{n=1}^{\infty}f''(\alpha_n) =-\frac{\sqrt2\,e^{-3\pi/4}}{1-e^{-6\pi}},\qquad \sum_{n=1}^{\infty}f''(\beta_n) =\frac{\sqrt2\,e^{-15\pi/4}}{1-e^{-6\pi}}.
よって両和は収束し、
1π{log⁡∣∑n=1∞f′′(αn)∣−log⁡∣∑n=1∞f′′(βn)∣}=1πlog⁡(2 e−3π/4/(1−e−6π)2 e−15π/4/(1−e−6π))=1πlog⁡(e3π)=3. \begin{aligned} \frac1\pi\left\{ \log\left|\sum_{n=1}^{\infty}f''(\alpha_n)\right| -\log\left|\sum_{n=1}^{\infty}f''(\beta_n)\right| \right\} &=\frac1\pi\log\left( \frac{\sqrt2\,e^{-3\pi/4}/(1-e^{-6\pi})} {\sqrt2\,e^{-15\pi/4}/(1-e^{-6\pi})} \right)\\ &=\frac1\pi\log(e^{3\pi})=3. \end{aligned}

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 三角関数の相互関係
  • 合成関数の微分
  • 積の微分
  • 三角関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 無限等比級数

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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