筑波大学/2025年度

2筑波大学 2025年 数学 第2問解答・解説

微分・積分の考えいろいろな式数学と人間の活動(整数)

1問題

筑波大学2025年度第2問
正の実数 p に対して、f(x)=x3−x+pf(x)=x^{3}-x+p とする。

(1) x についての方程式 f(x)=0f(x)=0 がただ 1 つの実数解をもつとき、p のとりうる値の範囲を求めよ。

(2) a,b,ca, b, c は実数で c>0c > 0 とする。また、ii を虚数単位とする。a,b+ci,b−cia, b + ci, b - ci が方程式 f(x)=0f(x) = 0 の解であるとき、a,c,pa, c, p をそれぞれ bb を用いて表し、bb のとりうる値の範囲を求めよ。

(3) (2) の b, c について、少なくともどちらか一方は整数でないことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    p>233p>\frac2{3\sqrt3}
  • (2)
    a=−2b, c=3b2−1, p=2b(4b2−1), b>13a=-2b,\ c=\sqrt{3b^2-1},\ p=2b(4b^2-1),\ b>\frac1{\sqrt3}
  • (3)
    b,cの少なくとも一方は整数でない.b,c\text{の少なくとも一方は整数でない}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) f′(x)=3x2−1f'(x)=3x^2-1 は x=±1/3x=\pm1/\sqrt3 で符号が変わる。従って x=−1/3x=-1/\sqrt3 で極大、x=1/3x=1/\sqrt3 で極小となり、
f(−1/3)=p+233>0,f(1/3)=p−233. f(-1/\sqrt3)=p+\frac{2}{3\sqrt3}>0,\qquad f(1/\sqrt3)=p-\frac{2}{3\sqrt3}.
また x→−∞x\to-\infty で f(x)→−∞f(x)\to-\infty、x→+∞x\to+\infty で f(x)→+∞f(x)\to+\infty。極小値が正なら左側で1回だけ xx 軸を横切る。極小値が負なら極大値が正であるため3回横切り、極小値が0なら
f(x)=(x−13)2(x+23) f(x)=\left(x-\frac1{\sqrt3}\right)^2\left(x+\frac2{\sqrt3}\right)
となり異なる実数解が2つある。よって
p>233. \boxed{p>\frac{2}{3\sqrt3}}.

(2) 与えられた根から因数分解して係数を比較する。
f(x)=(x−a)((x−b)2+c2)=x3−(a+2b)x2+(b2+c2+2ab)x−a(b2+c2). f(x)=(x-a)\bigl((x-b)^2+c^2\bigr) =x^3-(a+2b)x^2+(b^2+c^2+2ab)x-a(b^2+c^2).
これを x3−x+px^3-x+p と比較すると
a=−2b,c2=3b2−1,p=2b(b2+c2)=2b(4b2−1). a=-2b,\qquad c^2=3b^2-1,\qquad p=2b(b^2+c^2)=2b(4b^2-1).
c>0c>0 より b2>1/3b^2>1/3。この範囲では 4b2−1>04b^2-1>0 なので、p>0p>0 から b>0b>0。従って必要条件は b>1/3b>1/\sqrt3 である。逆に任意の b>1/3b>1/\sqrt3 に対して上の式で a,c,pa,c,p を定めれば c,p>0c,p>0 であり、
(x−a)((x−b)2+c2)=(x+2b)((x−b)2+3b2−1)=x3−x+2b(4b2−1). (x-a)\bigl((x-b)^2+c^2\bigr) =(x+2b)\bigl((x-b)^2+3b^2-1\bigr) =x^3-x+2b(4b^2-1).
よって全てのその bb が実現する。したがって
a=−2b,c=3b2−1,p=2b(4b2−1),b>13. \boxed{a=-2b,\quad c=\sqrt{3b^2-1},\quad p=2b(4b^2-1),\quad b>\frac1{\sqrt3}}.

(3) b,cb,c がともに整数と仮定すると c2=3b2−1c^2=3b^2-1 から c2≡2(mod3)c^2\equiv2\pmod3 となる。しかし整数の平方を3で割った余りは0または1だけであり、矛盾する。従って少なくとも一方は整数でない。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減による実根数判定
  • 多項式の係数比較
  • 3を法とする平方剰余

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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