筑波大学/2024年度

6筑波大学 2024年 数学 第6問解答・解説

二次関数平面上の曲線と複素数平面

1問題

筑波大学2024年度第6問
定数 α\alpha は実数でない複素数とする。以下の問いに答えよ。

(1) α−∣α∣α+∣α∣\frac{\alpha - |\alpha|}{\alpha + |\alpha|} は純虚数であることを示せ。

(2) 純虚数 β\beta で、β−∣α∣α+∣α∣\frac{\beta - |\alpha|}{\alpha + |\alpha|} が純虚数となるものがただ一つ存在することを示せ。

(3) 複素数 z を z−∣α∣α+∣α∣\frac{z - |\alpha|}{\alpha + |\alpha|} が純虚数となるように動かすとき、∣z∣|z| が最小となる z を α\alpha を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    α−∣α∣α+∣α∣\dfrac{\alpha-|\alpha|}{\alpha+|\alpha|} は純虚数である。
  • (2)
    α=x+yi\alpha=x+yi(x, yx,\,y は実数、y≠0y\ne 0)とおくと、β=i ∣α∣ (∣α∣+x)y\beta=i\,\dfrac{|\alpha|\,(|\alpha|+x)}{y} が唯一のものである。
  • (3)
    z=α+∣α∣2z=\dfrac{\alpha+|\alpha|}{2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)

α=x+yi\alpha=x+yi(y≠0y\ne 0)、r=∣α∣=x2+y2>0r=|\alpha|=\sqrt{x^{2}+y^{2}}>0 とおく。すると
α−rα+r=(x−r+yi)(x+r−yi)(x+r)2+y2. \dfrac{\alpha-r}{\alpha+r}=\dfrac{(x-r+yi)(x+r-yi)}{(x+r)^{2}+y^{2}}.
分母は正であり、分子の実部は
(x−r)(x+r)+y2=x2−r2+y2=0 (x-r)(x+r)+y^{2}=x^{2}-r^{2}+y^{2}=0
となる。また分子の虚部は 2ry≠02ry\ne 0 だから、この商は純虚数である。

(2)

純虚数 β\beta を β=it\beta=it(tt は実数)とおく。α+r=(x+r)+yi≠0\alpha+r=(x+r)+yi\ne 0 であり、商の実部を計算すると
it−r(x+r)+yi の実部=−r(x+r)+ty(x+r)2+y2. \dfrac{it-r}{(x+r)+yi}\text{ の実部}=\dfrac{-r(x+r)+ty}{(x+r)^{2}+y^{2}}.
これが 0 となる条件は ty=r(x+r)ty=r(x+r) である。y≠0y\ne 0 より
t=r(x+r)y t=\dfrac{r(x+r)}{y}
と一意に定まり、x+r>0x+r>0 なので t≠0t\ne 0 である。したがって
β=ir(x+r)y=i ∣α∣ (∣α∣+x)y \beta=i\dfrac{r(x+r)}{y}=i\,\dfrac{|\alpha|\,(|\alpha|+x)}{y}
は条件を満たす純虚数であり、条件を満たすものはこれだけである。

(3)

条件を満たす zz は、ある実数 tt を用いて
z=r+it(α+r)=(r−ty)+it(x+r) z=r+it(\alpha+r)=(r-ty)+it(x+r)
と表せる。よって
∣z∣2=r2−2ryt+t2(y2+(x+r)2). |z|^{2}=r^{2}-2ryt+t^{2}\left(y^{2}+(x+r)^{2}\right).
y2+(x+r)2=2r(x+r)>0y^{2}+(x+r)^{2}=2r(x+r)>0 だから、平方完成すると
∣z∣2=r(x+r)2+2r(x+r)(t−y2(x+r))2. |z|^{2}=\dfrac{r(x+r)}{2}+2r(x+r)\left(t-\dfrac{y}{2(x+r)}\right)^{2}.
したがって最小となるのは t=y2(x+r)t=\dfrac{y}{2(x+r)} のときであり、そのとき
z=r−y22(x+r)+iy2=r+x+yi2=α+∣α∣2 z=r-\dfrac{y^{2}}{2(x+r)}+\dfrac{iy}{2}=\dfrac{r+x+yi}{2}=\dfrac{\alpha+|\alpha|}{2}
である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 二次関数の最大・最小
  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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