関西医科大学/2024年度/前期

I関西医科大学 2024年 数学 第I問解答・解説

データの分析平面上の曲線と複素数平面三角関数

難易度必答 レベル 5/10 目安 20分編集部の評価

対象医学部医学科

1問題

関西医科大学2024年度第I問
nn を3以上の整数とする。2つの変量 x, yx,\,y のデータが、nn 個の x, yx,\,y の値の組として (x1, y1), (x2, y2), ⋯ , (xn, yn)(x_{1},\,y_{1}),\,(x_{2},\,y_{2}),\,\cdots,\,(x_{n},\,y_{n}) で与えられている。この kk 番目 (1≦k≦n)(1\leqq k\leqq n) のデータが定数 a (0≦a≦π2)a\ \left(0\leqq a\leqq\dfrac{\pi}{2}\right) を用いて次のように表されているとき、以下の設問に答えよ。
(xk, yk)=(cos⁡(2πkn+a), cos⁡(2πkn−a)) (x_{k},\,y_{k})=\left(\cos\left(\dfrac{2\pi k}{n}+a\right),\ \cos\left(\dfrac{2\pi k}{n}-a\right)\right)

(1) 絶対値が1である複素数 α, β\alpha,\,\beta について、α≠1\alpha\neq 1、αn=1\alpha^{n}=1 であるとき、次の値を求めよ。
∑k=1nαkβ \displaystyle\sum_{k=1}^{n}\alpha^{k}\beta

(2) xx と yy の相関係数を求めよ。

出典:関西医科大学 2024年度 前期 数学 第I問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    00
  • (2)
    cos⁡2a\cos 2a

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は等比数列の和。(2) は cos⁡\cos の和を複素数 ω=cos⁡2πn+isin⁡2πn\omega=\cos\dfrac{2\pi}{n}+i\sin\dfrac{2\pi}{n} のべきの和の実部とみて、(1) で 0 になることを使う。平均・分散・共分散を順に求める。

解答

(1) α≠1\alpha\neq 1 だから、等比数列の和の公式より
∑k=1nαkβ=β⋅α(αn−1)α−1=0. \displaystyle\sum_{k=1}^{n}\alpha^{k}\beta=\beta\cdot\dfrac{\alpha(\alpha^{n}-1)}{\alpha-1}=0 .

(2) ω=cos⁡2πn+isin⁡2πn\omega=\cos\dfrac{2\pi}{n}+i\sin\dfrac{2\pi}{n} とおく。ωn=1\omega^{n}=1、ω≠1\omega\neq1 であり、n≧3n\geqq3 より ω2≠1\omega^{2}\neq1、(ω2)n=1(\omega^{2})^{n}=1 でもある。(1) で β=cos⁡c+isin⁡c\beta=\cos c+i\sin c(cc は実数)とすると、実部を比べて
∑k=1ncos⁡(2πkn+c)=0,∑k=1ncos⁡(4πkn+c)=0⋯① \displaystyle\sum_{k=1}^{n}\cos\left(\dfrac{2\pi k}{n}+c\right)=0,\qquad \displaystyle\sum_{k=1}^{n}\cos\left(\dfrac{4\pi k}{n}+c\right)=0 \quad\cdots\text{①}
(後者は α=ω2\alpha=\omega^{2} とした)。θk=2πkn\theta_{k}=\dfrac{2\pi k}{n} と書く。

平均:① より ∑xk=∑cos⁡(θk+a)=0\displaystyle\sum x_{k}=\sum\cos(\theta_{k}+a)=0、∑yk=0\displaystyle\sum y_{k}=0。よって x‾=y‾=0\overline{x}=\overline{y}=0。

分散:cos⁡2(θk+a)=1+cos⁡(2θk+2a)2\cos^{2}(\theta_{k}+a)=\dfrac{1+\cos(2\theta_{k}+2a)}{2} と ① より
∑xk2=n2,同様に ∑yk2=n2. \displaystyle\sum x_{k}^{2}=\dfrac{n}{2},\qquad \text{同様に}\ \displaystyle\sum y_{k}^{2}=\dfrac{n}{2}.
共分散:cos⁡(θk+a)cos⁡(θk−a)=cos⁡2θk+cos⁡2a2\cos(\theta_{k}+a)\cos(\theta_{k}-a)=\dfrac{\cos 2\theta_{k}+\cos 2a}{2} と ① より
∑xkyk=ncos⁡2a2. \displaystyle\sum x_{k}y_{k}=\dfrac{n\cos 2a}{2}.
平均が 0 なので、相関係数は
r=∑xkyk∑xk2∑yk2=n2cos⁡2an2=cos⁡2a. r=\dfrac{\sum x_{k}y_{k}}{\sqrt{\sum x_{k}^{2}}\sqrt{\sum y_{k}^{2}}}=\dfrac{\frac{n}{2}\cos 2a}{\frac{n}{2}}=\cos 2a .
(0≦a≦π20\leqq a\leqq\dfrac{\pi}{2} のとき −1≦r≦1-1\leqq r\leqq 1 で、a=0a=0 なら xk=ykx_{k}=y_{k} となり r=1r=1 で合う。)

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 等比数列の和
  • 1の n 乗根の和
  • 相関係数

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

この問題、本番の試験なら?

まだない教材・つくるか検討中

関西医科大学 数学 解き方の作戦パック

  • 過去 10 年分の全大問に、レベル・目安時間・「必答/勝負/捨て可」
  • 年度ごとの「この順番で解く」と時間配分
  • 各問の発想の由来と、ほかの大学の似た問題

押すだけ・無料・登録なし

見本:東京大学 2026 年度の作戦を見る →

次にやること

同じ年度の次の問題第II問へ進む数学と人間の活動(整数)・数列

関西医科大学のほかの年度

似た問題を、ほかの大学で