信州大学/2025年度

7信州大学 2025年 数学 第7問解答・解説

極限微分法ベクトル

1問題

信州大学2025年度第7問
実数全体を定義域にもつ tt の関数 pp は微分可能で、すべての tt に対し dpdt>0\dfrac{dp}{dt}>0 を満たすとする。また、pp の値域は実数全体であるとする。座標平面上において、曲線 C ⁣:y=ex+e−x2C\colon y=\dfrac{e^{x}+e^{-x}}{2} 上を運動する点 P\mathrm{P} の時刻 tt における座標は (p, ep+e−p2)\left(p,\ \dfrac{e^{p}+e^{-p}}{2}\right) であり、点 P\mathrm{P} の速度 u⃗\vec{u} はすべての tt に対し ∣u⃗∣=2|\vec{u}|=2 を満たすとする。座標平面上を運動する点 Q\mathrm{Q} は、時刻 tt において、曲線 CC の点 P\mathrm{P} における法線の y>ex+e−x2y>\dfrac{e^{x}+e^{-x}}{2} を満たす部分にあり、PQ=1\mathrm{PQ}=1 であるとする。tt が実数全体を動くとき、以下の問いに答えよ。ただし、ee は自然対数の底である。

(1) 点 Q\mathrm{Q} の座標を pp を用いて表せ。

(2) 点 Q\mathrm{Q} の速度を v⃗\vec{v} とするとき、∣v⃗∣|\vec{v}| のとり得る値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら、または詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

計算を短くするためC=(ep+e−p)/2C=(e^p+e^{-p})/2、S=(ep−e−p)/2S=(e^p-e^{-p})/2とおく。これは指数式の略記であり、C2−S2=1C^2-S^2=1、C≧1C\geqq1、dC/dp=SdC/dp=S、dS/dp=CdS/dp=Cである。
(1) 接線方向は(1,S)(1,S)で、長さはCCである。従って長さ1の上向き法線方向は(−S/C,1/C)(-S/C,1/C)であり
Q=(p−ep−e−pep+e−p, ep+e−p2+2ep+e−p).\boxed{Q=\left(p-\frac{e^p-e^{-p}}{e^p+e^{-p}},\ \frac{e^p+e^{-p}}2+\frac2{e^p+e^{-p}}\right)}.
この候補が原曲線の上にあることも確かめる。p≧0p\geqq0なら0≦S/C≦p0\leqq S/C\leqq pである。後半の不等式はp−S/Cp-S/Cがp=0p=0で0、その導関数が1−1/C2≧01-1/C^2\geqq0であることから従う。よって新しいxx座標は00とppの間であり、その位置の曲線の高さはCC以下、QQの高さはC+1/C>CC+1/C>Cである。p<0p<0でも左右対称性から同じ結論となる。

反対の法線方向では∣x∣≧∣p∣|x|\geqq|p|かつy=C−1/C<Cy=C-1/C<Cなので条件を満たさない。
(2) ppの時間微分をp′p'と書くと、p′>0p'>0より
2=∣u⃗∣=Cp′,p′=2/C.2=|\vec u|=Cp',\qquad p'=2/C.
QQの両座標をppで微分すると
dQdp=(1−1C2, S(1−1C2)).\frac{dQ}{dp}=\left(1-\frac1{C^2},\ S\left(1-\frac1{C^2}\right)\right).
従って
∣v⃗∣=2C1+S2(1−1C2)=2(1−1C2).|\vec v|=\frac2C\sqrt{1+S^2}\left(1-\frac1{C^2}\right)=2\left(1-\frac1{C^2}\right).
ppは実数全体を動くのでCCはC≧1C\geqq1 の範囲全体を動く。結論は0≦∣v⃗∣<2\boxed{0\leqq|\vec v|<2}である。0はp=0p=0で達成され、2は有限のppでは達成されない。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 法線の単位ベクトル
  • 合成関数の微分
  • 値域の確認

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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