大阪大学/2024年度/前期

2大阪大学 2024年 数学 第2問解答・解説

平面上の曲線と複素数平面

1問題

大阪大学2024年度第2問
α,β\alpha,\beta を複素数とし、複素数 zz に対して
f(z)=z2+αz+β f(z)=z^2+\alpha z+\beta
とおく。α,β\alpha,\beta は
∣f(1)−3∣≦1かつ∣f(i)−1∣≦3 |f(1)-3|\leqq 1\quad\text{かつ}\quad |f(i)-1|\leqq 3
を満たしながら動く。ただし、ii は虚数単位である。

(1) f(1+i)f(1+i) がとりうる値の範囲を求め、複素数平面上に図示せよ。

(2) f(1+i)=0f(1+i)=0 であるとき、α,β\alpha,\beta の値を求めよ。

(配点率 20%20\%)

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    ∣w−(2+2i)∣≦22|w-(2+2i)|\leqq2\sqrt2(中心 (2,2)(2,2)、半径 222\sqrt2 の閉円板)
  • (2)
    α=−2+i\alpha=-2+i, β=3−i\beta=3-i

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1) u=f(1)−3=α+β−2u=f(1)-3=\alpha+\beta-2、v=f(i)−1=β+iα−2v=f(i)-1=\beta+i\alpha-2 とおけば、条件は ∣u∣≦1,∣v∣≦3|u|\leqq1, |v|\leqq3。連立して
α=v−ui−1,β=2+u−α. \alpha=\frac{v-u}{i-1},\qquad \beta=2+u-\alpha.
したがって
w=f(1+i)=2+2i+1+i2u+1−i2v. w=f(1+i)=2+2i+\frac{1+i}{2}u+\frac{1-i}{2}v.
各係数の絶対値は 1/21/\sqrt2 なので
∣w−(2+2i)∣≦12+32=22. |w-(2+2i)|\leqq\frac1{\sqrt2}+\frac3{\sqrt2}=2\sqrt2.
逆に、任意の q=reiθq=re^{i\theta}(0≦r≦220\leqq r\leqq2\sqrt2)について ρ=r/(22)\rho=r/(2\sqrt2) とし、u=ρei(θ−π/4)u=\rho e^{i(\theta-\pi/4)}、v=3ρei(θ+π/4)v=3\rho e^{i(\theta+\pi/4)} と取ると ∣u∣≦1,∣v∣≦3|u|\leqq1,|v|\leqq3 で、1+i2u+1−i2v=q\frac{1+i}{2}u+\frac{1-i}{2}v=q。よって範囲は
∣w−(2+2i)∣≦22, |w-(2+2i)|\leqq2\sqrt2,
すなわち複素平面上で中心 (2,2)(2,2)、半径 222\sqrt2 の閉円板である。

(2) f(1+i)=0f(1+i)=0 なら、
1+i2u+1−i2v=−2−2i. \frac{1+i}{2}u+\frac{1-i}{2}v=-2-2i.
右辺の絶対値は 222\sqrt2 で、左辺の各項の絶対値の最大値の和と等しい。三角不等式の等号条件から ∣u∣=1,∣v∣=3|u|=1, |v|=3 で両項は偏角 −3π/4-3\pi/4 をもつ。したがって u=−1,v=−3iu=-1,v=-3i。これを戻すと
α=v−ui−1=−2+i,β=2+u−α=3−i. \alpha=\frac{v-u}{i-1}=-2+i,\qquad \beta=2+u-\alpha=3-i.

f(1)f(1), f(i)f(i) の二つの制約を中心化した変数u,vu,vで表し、f(1+i)f(1+i)をそれらの一次結合に直す。三角不等式で円板への包含を示し、偏角をそろえる明示的構成で逆包含を示す。原点が範囲の境界上にある場合は三角不等式の等号条件でu,vを一意に定める。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 複素一次変換
  • 三角不等式
  • 等号条件
  • 逆包含の構成

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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