熊本大学/2026年度/前期

4熊本大学 2026年 数学 第4問解答・解説

微分法指数関数・対数関数場合の数と確率積分法

1問題

熊本大学2026年度第4問
以下の問いに答えよ。ただし、自然対数の底 ee が 2.7<e<2.82.7<e<2.8 を満たすことを用いてよい。

(問 1) 関数 y=log⁡xxy=\dfrac{\log x}{x} の極値を求めよ。

(問 2) nn を 3 以上の自然数とする。次の条件
anb>bna>nabかつa<b<n a^{nb}>b^{na}>n^{ab}\quad\text{かつ}\quad a<b<n
を満たす自然数の組 (a, b)(a,\,b) の個数 sns_{n} を求めよ。ただし、自然数の組 (a, b)(a,\,b) が存在しないとき、sn=0s_{n}=0 とする。

(問 3) (問 2) で求めた sns_{n} に対して、
lim⁡n→∞1n5∑k=5nk2(sk+52k−1) \lim_{n\to\infty}\dfrac{1}{n^{5}}\sum_{k=5}^{n}k^{2}\left(s_{k}+\dfrac{5}{2}k-1\right)
を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問 1)
    x=ex=e で極大値 1e\dfrac{1}{e}(極小値はない)
  • (問 2)
    n=3, 4n=3,\,4 のとき sn=0s_{n}=0、n≧5n\geqq 5 のとき sn=n2−5n+22s_{n}=\dfrac{n^{2}-5n+2}{2}
  • (問 3)
    110\dfrac{1}{10}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

g(x)=log⁡xxg(x)=\dfrac{\log x}{x} とおくと、条件は対数をとって g(a)>g(b)>g(n)g(a)>g(b)>g(n) と同じになる。gg は x≧3x\geqq 3 で減少し、g(2)=g(4)g(2)=g(4) となることを使って aa の値で場合を分けて数える。

解答

(問 1)

x>0x>0 で
y′=1−log⁡xx2. y'=\dfrac{1-\log x}{x^{2}}.
0<x<e0<x<e で y′>0y'>0、x>ex>e で y′<0y'<0 だから、x=ex=e で極大値 1e\dfrac{1}{e} をとる。極小値はない。

(問 2)

g(x)=log⁡xxg(x)=\dfrac{\log x}{x} とおく。a, b, na,\,b,\,n は正だから、両辺の自然対数をとって nabnab で割ると
anb>bna  ⟺  nblog⁡a>nalog⁡b  ⟺  g(a)>g(b), a^{nb}>b^{na}\iff nb\log a>na\log b\iff g(a)>g(b),
bna>nab  ⟺  nalog⁡b>ablog⁡n  ⟺  g(b)>g(n). b^{na}>n^{ab}\iff na\log b>ab\log n\iff g(b)>g(n).
よって、条件は a<b<na<b<n かつ g(a)>g(b)>g(n)g(a)>g(b)>g(n) と同じである。

(問 1) と e<3e<3 より、g(x)g(x) は x≧3x\geqq 3 で減少する。また
g(1)=0<g(2),g(4)=2log⁡24=g(2),g(3)−g(2)=2log⁡3−3log⁡26=log⁡9−log⁡86>0. g(1)=0<g(2),\qquad g(4)=\dfrac{2\log 2}{4}=g(2),\qquad g(3)-g(2)=\dfrac{2\log 3-3\log 2}{6}=\dfrac{\log 9-\log 8}{6}>0.

[1] a=1a=1 のとき、b≧2b\geqq 2 で g(b)>0=g(1)g(b)>0=g(1) だから、条件を満たさない。

[2] a=2a=2 のとき、g(2)>g(b)g(2)>g(b) となる b (b≧3)b\ (b\geqq 3) は b≧5b\geqq 5 のときである(b=3b=3 では g(3)>g(2)g(3)>g(2)、b=4b=4 では g(4)=g(2)g(4)=g(2)、b≧5b\geqq 5 では g(b)<g(4)=g(2)g(b)<g(4)=g(2))。このとき 3≦b<n3\leqq b<n だから g(b)>g(n)g(b)>g(n) も成り立つ。よって 5≦b≦n−15\leqq b\leqq n-1 で、組は n≧5n\geqq 5 のとき n−5n-5 個、n=3, 4n=3,\,4 のとき 0 個。

[3] a≧3a\geqq 3 のとき、3≦a<b<n3\leqq a<b<n ならば g(a)>g(b)>g(n)g(a)>g(b)>g(n) が成り立つ。よって組は 3≦a<b≦n−13\leqq a<b\leqq n-1 を満たすものすべてで、n−3C2{}_{n-3}\mathrm{C}_{2} 個(n=3, 4n=3,\,4 のとき 0 個)。

以上より、n=3, 4n=3,\,4 のとき sn=0s_{n}=0、n≧5n\geqq 5 のとき
sn=n−3C2+(n−5)=(n−3)(n−4)2+n−5=n2−5n+22. s_{n}={}_{n-3}\mathrm{C}_{2}+(n-5)=\dfrac{(n-3)(n-4)}{2}+n-5=\dfrac{n^{2}-5n+2}{2}.

(問 3)

k≧5k\geqq 5 のとき
sk+52k−1=k2−5k+22+52k−1=k22 s_{k}+\dfrac{5}{2}k-1=\dfrac{k^{2}-5k+2}{2}+\dfrac{5}{2}k-1=\dfrac{k^{2}}{2}
だから、n≧5n\geqq 5 のとき
1n5∑k=5nk2(sk+52k−1)=12⋅1n∑k=5n(kn)4. \dfrac{1}{n^{5}}\sum_{k=5}^{n}k^{2}\left(s_{k}+\dfrac{5}{2}k-1\right)=\dfrac{1}{2}\cdot\dfrac{1}{n}\sum_{k=5}^{n}\left(\dfrac{k}{n}\right)^{4}.
1n∑k=14(kn)4→0\dfrac{1}{n}\displaystyle\sum_{k=1}^{4}\left(\dfrac{k}{n}\right)^{4}\to 0 だから、区分求積法により
lim⁡n→∞12⋅1n∑k=5n(kn)4=12∫01x4 dx=110. \lim_{n\to\infty}\dfrac{1}{2}\cdot\dfrac{1}{n}\sum_{k=5}^{n}\left(\dfrac{k}{n}\right)^{4}=\dfrac{1}{2}\int_{0}^{1}x^{4}\,dx=\dfrac{1}{10}.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 対数をとって大小を比べる
  • 導関数と関数の増減
  • 組合せによる数え上げ
  • 区分求積法

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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