神戸大学/2026年度/前期

3神戸大学 2026年 数学 第3問解答・解説

数学と人間の活動(整数)平面上の曲線と複素数平面

1問題

神戸大学2026年度第3問
整数mmが性質PPをみたすとは、
m=∣z2∣ m=\left|z^2\right|
が成り立つような実部と虚部が共に整数である複素数zzが存在することとする。以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) 性質PPをみたす整数mmで30<m<4030<m<40をみたすものをすべて挙げよ。

(2) 性質PPをみたす整数2つの積は、性質PPをみたすことを証明せよ。

(3) 4で割った余りが3であるような整数は、性質PPをみたさないことを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    m=32, 34, 36, 37m=32,\,34,\,36,\,37。
  • (2)
    m1, m2m_1,\,m_2 が性質 PP をみたせば m1m2m_1m_2 も性質 PP をみたす。
  • (3)
    m≡3(mod4)m\equiv3\pmod{4} ならば mm は性質 PP をみたさない。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

整数 a,ba,b に対し z=a+biz=a+bi とおくと,z2=(a2−b2)+2abiz^2=(a^2-b^2)+2abi である。したがって
∣z2∣=(a2−b2)2+(2ab)2=(a2+b2)2=a2+b2 |z^2|=\sqrt{(a^2-b^2)^2+(2ab)^2}=\sqrt{(a^2+b^2)^2}=a^2+b^2
となる。最後の等号では a2+b2a^2+b^2≧0\geqq0 を用いた。よって,性質 P をみたす整数は,二つの整数の平方の和で表される整数である。
(1) a,ba,b の符号を平方で取り除き,さらに入れ替えて 0≦a≦b0\leqq a\leqq b としてよい。a2+b2<40a^2+b^2<40 より b≦6b\leqq6 であり,b≦3b\leqq3 なら a2+b2≦18a^2+b^2\leqq18 だから該当しない。b=4b=4 のとき,a=0,1,2,3,4a=0,1,2,3,4 に対して平方和は 16,17,20,25,3216,17,20,25,32 であり,範囲に入るのは 3232 である。b=5b=5 のとき平方和は 25,26,29,34,4125,26,29,34,41 であり,範囲に入るのは 3434 である。b=6b=6 のとき a2+36<40a^2+36<40 から a=0,1a=0,1 となり,平方和は 36,3736,37 である。以上より求める整数は 32,34,36,3732,34,36,37 である。
(2) 性質 P をみたす整数を m1,m2m_1,m_2 とし,m1=a2+b2m_1=a^2+b^2,m2=c2+d2m_2=c^2+d^2(a,b,c,da,b,c,d は整数)とおく。複素数 w=(a+bi)(c+di)=(ac−bd)+(ad+bc)iw=(a+bi)(c+di)=(ac-bd)+(ad+bc)i は実部・虚部がともに整数である。また,
(ac−bd)2+(ad+bc)2=(a2+b2)(c2+d2)=m1m2 (ac-bd)^2+(ad+bc)^2=(a^2+b^2)(c^2+d^2)=m_1m_2
である。上の平方和の関係から ∣w2∣=(ac−bd)2+(ad+bc)2=m1m2|w^2|=(ac-bd)^2+(ad+bc)^2=m_1m_2 となるので,m1m2m_1m_2 は性質 P をみたす。
(3) 性質 P をみたすと仮定し,m=a2+b2m=a^2+b^2(a,ba,b は整数)と表す。整数の平方を4で割った余りは0または1であるから,a2+b2a^2+b^2 を4で割った余りは0,1,2のいずれかである。これは mm を4で割った余りが3であることに矛盾する。したがって,そのような整数 mm は性質 P をみたさない。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 複素数平面

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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