福井大学/2023年度

2福井大学 2023年 数学 第2問解答・解説

場合の数と確率数列

1問題

福井大学2023年度第2問
箱Aには1個、箱Bには2個の球が入っている。さいころを1個投げて、1または2の目が出れば箱Aから箱Bへ、3から6の目が出れば箱Bから箱Aへ球を1個移す操作を繰り返す。箱のどちらか一方が空になった時点でこの操作を終了するとき、以下の問いに答えよ。

(1) ちょうど3回目に箱Aが空になる確率を求めよ。

(2) ちょうどn回目に箱Aが空になる確率を求めよ。

(3) この操作がn回以下で終了する確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    2/272/27
  • (2)
    n=2m+1n=2m+1 なら 2m32m+1\frac{2^m}{3^{2m+1}}、偶数 nn なら 00
  • (3)
    n=2kn=2k なら 1−(29)k1-\left(\frac29\right)^k、n=2k+1n=2k+1 なら 1−23(29)k1-\frac23\left(\frac29\right)^k

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

箱Aの球数を状態 ii とする。初期状態は1、箱Aが空になる状態は0、箱Bが空になる状態は3である。状態1からの移動は上向き確率 2/32/3、下向き確率 1/31/3 で、状態0または3で終了する。

(1) 3回目に初めて状態0となる経路は、状態 1→2→1→01\to2\to1\to0 のみである。
P(3回目にAが空)=23⋅13⋅13=227. P(\text{3回目にAが空})=\frac23\cdot\frac13\cdot\frac13=\frac2{27}.

(2) ちょうど nn 回目に初めてAが空になるには、n=2m+1n=2m+1 が奇数で、移動は (上,下)(\text{上},\text{下}) を mm 回繰り返した後に下向きとなる。よって
P(初めてAが空になるのが n 回目)={2m32m+1,n=2m+1 (m≧0),0,n が偶数. P(\text{初めてAが空になるのが }n\text{ 回目}) =\begin{cases} \dfrac{2^m}{3^{2m+1}},&n=2m+1\ (m\geqq0),\\[4pt] 0,&n\text{ が偶数}. \end{cases}

(3) 初めてBが空になる時刻は 2m+22m+2 で、経路は (上,下)(\text{上},\text{下}) を mm 回の後に上向きを2回続ける。したがってその確率は 2m+2/32m+22^{m+2}/3^{2m+2}。ここまでのA空・B空の確率を加える。
P(終了が 2k 回以下)=∑m=0k−12m32m+1+∑m=0k−12m+232m+2=1−(29)k(k≧1), P(\text{終了が }2k\text{ 回以下}) =\sum_{m=0}^{k-1}\frac{2^m}{3^{2m+1}} +\sum_{m=0}^{k-1}\frac{2^{m+2}}{3^{2m+2}} =1-\left(\frac29\right)^k\quad(k\geqq1),
P(終了が 2k+1 回以下)=∑m=0k2m32m+1+∑m=0k−12m+232m+2=1−23(29)k(k≧0). P(\text{終了が }2k+1\text{ 回以下}) =\sum_{m=0}^{k}\frac{2^m}{3^{2m+1}} +\sum_{m=0}^{k-1}\frac{2^{m+2}}{3^{2m+2}} =1-\frac23\left(\frac29\right)^k\quad(k\geqq0).

箱Aの球数を1,2の非吸収状態を持つランダムウォークとして見る。端点0,3は吸収状態で、Aが空になる時刻は奇数、Bが空になる時刻は偶数に限られる。終了までの経路は内部2状態を交互に通るため各時刻の確率を明示でき、最後は二つの幾何級数を合計する。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 吸収ランダムウォーク
  • 経路の列挙
  • 等比級数

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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