愛媛大学/2025年度/前期

2愛媛大学 2025年 数学 第2問解答・解説

数学と人間の活動(整数)三角関数いろいろな式図形と方程式

難易度勝負 レベル 4/10 目安 20分編集部の評価

対象教育・工・農医学科は解かない

1問題

愛媛大学2025年度第2問
以下の問いに答えよ。

(1) 整数 aa が 3 の倍数でないとき、a3+aa^{3}+a は 3 の倍数でないことを証明せよ。

(2) α, β, x, y\alpha,\,\beta,\,x,\,y を実数とする。

(i) 加法定理
sin⁡(α+β)=sin⁡αcos⁡β+cos⁡αsin⁡β,sin⁡(α−β)=sin⁡αcos⁡β−cos⁡αsin⁡β \sin(\alpha+\beta)=\sin\alpha\cos\beta+\cos\alpha\sin\beta,\qquad \sin(\alpha-\beta)=\sin\alpha\cos\beta-\cos\alpha\sin\beta
を用いて
sin⁡x+sin⁡y=2sin⁡x+y2cos⁡x−y2 \sin x+\sin y=2\sin\dfrac{x+y}{2}\cos\dfrac{x-y}{2}
を証明せよ。

(ii) 0≦x<y≦π0\leqq x<y\leqq\pi のとき、sin⁡x+y2\sin\dfrac{x+y}{2} と sin⁡x+sin⁡y2\dfrac{\sin x+\sin y}{2} の大小を調べよ。

(3) a, ba,\,b を実数とし
P(x)=x3+2(a−2)x2+(3−b2)x+b2−2a P(x)=x^{3}+2(a-2)x^{2}+(3-b^{2})x+b^{2}-2a
とする。

(i) x=1x=1 は方程式 P(x)=0P(x)=0 の解であることを示せ。

(ii) 方程式 P(x)=0P(x)=0 が異なる 2 つの虚数解をもつための a, ba,\,b の満たすべき必要十分条件を求め、その条件の表す領域を abab 平面上に図示せよ。

出典:愛媛大学 2025年度 前期 数学 第2問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    a3+a=a(a2+1)a^{3}+a=a(a^{2}+1) で、a2+1a^{2}+1 を 3 で割った余りが 2 になることから示せる(証明は解答を参照)。
  • (2)(i)
    2 つの加法定理を足して示せる(証明は解答を参照)。
  • (2)(ii)
    sin⁡x+y2>sin⁡x+sin⁡y2\sin\dfrac{x+y}{2}>\dfrac{\sin x+\sin y}{2}
  • (3)(i)
    P(1)=0P(1)=0 から示せる(証明は解答を参照)。
  • (3)(ii)
    (a−52)2+b2<4\left(a-\dfrac{5}{2}\right)^{2}+b^{2}<4。領域は abab 平面上の中心 (52, 0)\left(\dfrac{5}{2},\,0\right)、半径 2 の円の内部(境界を含まない)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

(1) は a≡±1(mod3)a\equiv\pm1\pmod{3} のとき a2≡1a^{2}\equiv1。(2)(ii) は (i) の式で sin⁡x+sin⁡y2=sin⁡x+y2cos⁡x−y2\dfrac{\sin x+\sin y}{2}=\sin\dfrac{x+y}{2}\cos\dfrac{x-y}{2} とし、0≦cos⁡y−x2<10\leqq\cos\dfrac{y-x}{2}<1 を使う。(3) は P(x)P(x) を x−1x-1 で割った 2 次式の判別式が負になる条件を求める。

解答

(1)

aa は 3 の倍数でないから a≡1a\equiv1 または a≡2(mod3)a\equiv2\pmod{3} で、どちらでも a2≡1a^{2}\equiv1、よって a2+1≡2(mod3)a^{2}+1\equiv2\pmod{3}。a3+a=a(a2+1)a^{3}+a=a(a^{2}+1) は、3 で割り切れない 2 つの整数の積で、3 は素数だから 3 の倍数でない。

(2)

(i)

2 つの加法定理を足すと sin⁡(α+β)+sin⁡(α−β)=2sin⁡αcos⁡β\sin(\alpha+\beta)+\sin(\alpha-\beta)=2\sin\alpha\cos\beta。ここで α=x+y2\alpha=\dfrac{x+y}{2}、β=x−y2\beta=\dfrac{x-y}{2} とおくと α+β=x\alpha+\beta=x、α−β=y\alpha-\beta=y だから
sin⁡x+sin⁡y=2sin⁡x+y2cos⁡x−y2. \sin x+\sin y=2\sin\dfrac{x+y}{2}\cos\dfrac{x-y}{2}.

(ii)

(i) より sin⁡x+sin⁡y2=sin⁡x+y2cos⁡y−x2\dfrac{\sin x+\sin y}{2}=\sin\dfrac{x+y}{2}\cos\dfrac{y-x}{2}。0<x+y2<π0<\dfrac{x+y}{2}<\pi より sin⁡x+y2>0\sin\dfrac{x+y}{2}>0、0<y−x2≦π20<\dfrac{y-x}{2}\leqq\dfrac{\pi}{2} より 0≦cos⁡y−x2<10\leqq\cos\dfrac{y-x}{2}<1。よって
sin⁡x+y2>sin⁡x+sin⁡y2. \sin\dfrac{x+y}{2}>\dfrac{\sin x+\sin y}{2}.

(3)

(i)

P(1)=1+2(a−2)+(3−b2)+b2−2a=0P(1)=1+2(a-2)+(3-b^{2})+b^{2}-2a=0 だから、x=1x=1 は P(x)=0P(x)=0 の解である。

(ii)

P(x)P(x) を x−1x-1 で割ると
P(x)=(x−1){x2+(2a−3)x+2a−b2}. P(x)=(x-1)\{x^{2}+(2a-3)x+2a-b^{2}\}.
P(x)=0P(x)=0 が異なる 2 つの虚数解をもつ条件は、2 次方程式 x2+(2a−3)x+2a−b2=0x^{2}+(2a-3)x+2a-b^{2}=0 の判別式が負であることで
(2a−3)2−4(2a−b2)<0⟺a2−5a+b2+94<0⟺(a−52)2+b2<4. (2a-3)^{2}-4(2a-b^{2})<0\quad\Longleftrightarrow\quad a^{2}-5a+b^{2}+\dfrac{9}{4}<0\quad\Longleftrightarrow\quad\left(a-\dfrac{5}{2}\right)^{2}+b^{2}<4.
これが求める必要十分条件で、表す領域は abab 平面上の中心 (52, 0)\left(\dfrac{5}{2},\,0\right)、半径 2 の円の内部である(境界を含まない)。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 合同式
  • 和を積に直す公式
  • 因数定理
  • 判別式
  • 不等式の表す領域

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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