愛媛大学/2025年度/前期
5愛媛大学 2025年 数学 第5問解答・解説
1問題
愛媛大学2025年度第5問
以下の問いに答えよ。
(1) 整数 が3の倍数でないとき、 は3の倍数でないことを証明せよ。
(2) を実数とする。
(i) 加法定理
を用いて
を証明せよ。
(ii) のとき、 と の大小を調べよ。
(3) を実数とし、
とする。
(i) は方程式 の解であることを示せ。
(ii) 方程式 が異なる2つの虚数解をもつための の満たすべき必要十分条件を求め、その条件の表す領域を 平面上に図示せよ。
(1) 整数 が3の倍数でないとき、 は3の倍数でないことを証明せよ。
(2) を実数とする。
(i) 加法定理
を用いて
を証明せよ。
(ii) のとき、 と の大小を調べよ。
(3) を実数とし、
とする。
(i) は方程式 の解であることを示せ。
(ii) 方程式 が異なる2つの虚数解をもつための の満たすべき必要十分条件を求め、その条件の表す領域を 平面上に図示せよ。
まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。
タイマー
15:00
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1)証明終了。
- (2)(i)証明終了。
- (2)(ii)のとき (等号は成立しない)。
- (3)(i)証明終了。
- (3)(ii)(楕円 の内部)。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
考え方
解答
(1)
を整数とし, が3の倍数でないとする。 を3で割った余りは のいずれかであるが,仮定よりこの余りは または である。
(a) を3で割った余りが1の場合,すなわちある整数 を用いて と表せる場合。
であるから, を3で割った余りも1である。よって
より, を3で割った余りは2であり, は3の倍数でない。
(b) を3で割った余りが2の場合,すなわちある整数 を用いて と表せる場合。
であるから, を3で割った余りも2である。よって
であり, だから を3で割った余りは1であり, は3の倍数でない。
以上,(a)(b) いずれの場合も は3の倍数でない。したがって,整数 が3の倍数でないとき, は3の倍数でない。(証明終)
(2)(i)
, とおくと,, である。加法定理より
であるから,辺々を加えると
が成り立つ。(証明終)
(2)(ii)
(i)の結果を2で割ると
であるから,以下 とおき, と の大小を比較する。
のとき, は と の間にあるから
より である。 のとき であるから, である。
一方, であり,かつ , より (等号は のときに限る)であるから
である。余弦関数は偶関数だから であり, は の範囲で減少し,かつ より真に より小さいから
が成り立つ(等号は のとき で成立し得るが, 未満であることには変わりない)。
と より
となる。すなわち, の範囲では常に
が成り立つ(等号となることはない)。
[検算] 例えば とすると,左辺は ,右辺は であり, で不等号の向きと一致する。また,これは のグラフが の範囲で上に凸であることによる中点の不等式(弦の中点における関数値が弦自身の中点の値より真に大きい)とも整合する。
(3)(i)
であり,右辺の の項は , の項は ,定数項は となるから, である。よって は方程式 の解である。(証明終)
(3)(ii)
(i)より は を因数にもつ。実際に
と因数分解できることを確かめる。右辺を展開すると
となり,たしかに に一致する。
そこで とおくと, の解は と の解全体である。
「 が異なる2つの虚数解をもつ」とは,3次方程式 の解のうち,実数でない解がちょうど2個あり,かつその2個が互いに異なることを意味する。 は実数であるから,これは「 が異なる2つの虚数解をもつ」ことと同値である。実際,実係数2次方程式が虚数解をもてば,それは互いに共役な異なる2つの虚数解であり(判別式が負のとき,2解は互いに共役で一致しない),これらは虚数であるから、実数解 とは一致しない。したがって, が虚数解をもつこと自体が,求める条件と同値である。
が虚数解をもつための条件は, の判別式を として である。
ここで であるから
となる。 は
と同値である。したがって,方程式 が異なる2つの虚数解をもつための,実数 が満たすべき必要十分条件は
である。
[検算] のとき で条件を満たし,実際 の判別式は で一致する(解は )。境界の では で となり,実際 は重解 (実数)をもち,境界を除くことと整合する。もう一方の境界 でも で となるが,このとき で重解は となり,これはもともとの実数解 と重なる退化した場合であって,「異なる2つの虚数解」には該当しない。これも境界(等号)を除外することと整合する。
図示すると,求める領域は 平面上で,中心 , 軸方向の半径 ( 軸との交点は ), 軸方向の半径 ( 軸との交点は )をもつ楕円
の内部(この楕円の周上は含まない)である。
を整数とし, が3の倍数でないとする。 を3で割った余りは のいずれかであるが,仮定よりこの余りは または である。
(a) を3で割った余りが1の場合,すなわちある整数 を用いて と表せる場合。
であるから, を3で割った余りも1である。よって
より, を3で割った余りは2であり, は3の倍数でない。
(b) を3で割った余りが2の場合,すなわちある整数 を用いて と表せる場合。
であるから, を3で割った余りも2である。よって
であり, だから を3で割った余りは1であり, は3の倍数でない。
以上,(a)(b) いずれの場合も は3の倍数でない。したがって,整数 が3の倍数でないとき, は3の倍数でない。(証明終)
(2)(i)
, とおくと,, である。加法定理より
であるから,辺々を加えると
が成り立つ。(証明終)
(2)(ii)
(i)の結果を2で割ると
であるから,以下 とおき, と の大小を比較する。
のとき, は と の間にあるから
より である。 のとき であるから, である。
一方, であり,かつ , より (等号は のときに限る)であるから
である。余弦関数は偶関数だから であり, は の範囲で減少し,かつ より真に より小さいから
が成り立つ(等号は のとき で成立し得るが, 未満であることには変わりない)。
と より
となる。すなわち, の範囲では常に
が成り立つ(等号となることはない)。
[検算] 例えば とすると,左辺は ,右辺は であり, で不等号の向きと一致する。また,これは のグラフが の範囲で上に凸であることによる中点の不等式(弦の中点における関数値が弦自身の中点の値より真に大きい)とも整合する。
(3)(i)
であり,右辺の の項は , の項は ,定数項は となるから, である。よって は方程式 の解である。(証明終)
(3)(ii)
(i)より は を因数にもつ。実際に
と因数分解できることを確かめる。右辺を展開すると
となり,たしかに に一致する。
そこで とおくと, の解は と の解全体である。
「 が異なる2つの虚数解をもつ」とは,3次方程式 の解のうち,実数でない解がちょうど2個あり,かつその2個が互いに異なることを意味する。 は実数であるから,これは「 が異なる2つの虚数解をもつ」ことと同値である。実際,実係数2次方程式が虚数解をもてば,それは互いに共役な異なる2つの虚数解であり(判別式が負のとき,2解は互いに共役で一致しない),これらは虚数であるから、実数解 とは一致しない。したがって, が虚数解をもつこと自体が,求める条件と同値である。
が虚数解をもつための条件は, の判別式を として である。
ここで であるから
となる。 は
と同値である。したがって,方程式 が異なる2つの虚数解をもつための,実数 が満たすべき必要十分条件は
である。
[検算] のとき で条件を満たし,実際 の判別式は で一致する(解は )。境界の では で となり,実際 は重解 (実数)をもち,境界を除くことと整合する。もう一方の境界 でも で となるが,このとき で重解は となり,これはもともとの実数解 と重なる退化した場合であって,「異なる2つの虚数解」には該当しない。これも境界(等号)を除外することと整合する。
図示すると,求める領域は 平面上で,中心 , 軸方向の半径 ( 軸との交点は ), 軸方向の半径 ( 軸との交点は )をもつ楕円
の内部(この楕円の周上は含まない)である。
読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。
この問題で使う考え方
- 約数・倍数
- 三角関数の加法定理
- 三角関数の周期・グラフ
- 剰余・因数定理
- 高次方程式
- 二次方程式の判別式
- 複素数の四則演算
- 不等式の表す領域
答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。
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