千葉大学/2025年度

9千葉大学 2025年 数学 第9問解答・解説

微分・積分の考え微分法積分法

1問題

千葉大学2025年度第9問
関数 f(x)f(x) は3次導関数 f(3)(x)f^{(3)}(x) を持ち、f′(0)=0f'(0)=0 であり、すべての実数 xx に対して f′′(x)>0f''(x)>0、f(3)(x)<0f^{(3)}(x)<0 を満たすものとする。また、0<a<b0<a<b とし、
F=f(b)+f(a)2(b−a)−∫abf(x) dx F=\dfrac{f(b)+f(a)}{2}(b-a)-\displaystyle\int_{a}^{b}f(x)\,dx
とする。このとき、以下の問いに答えよ。

(1) F>0F>0 を示せ。

(2) F<12{f(a)−2f(a+b2)+f(b)}(b−a)F<\dfrac{1}{2}\left\{f(a)-2f\left(\dfrac{a+b}{2}\right)+f(b)\right\}(b-a) を示せ。

(3) f(a)−2f(a+b2)+f(b)<b−a2 f′(b)f(a)-2f\left(\dfrac{a+b}{2}\right)+f(b)<\dfrac{b-a}{2}\,f'(b) を示せ。

(4) F<(b−a)34f′′(a)F<\dfrac{(b-a)^{3}}{4}f''(a) を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    F>0F>0
  • (2)
    F<b−a2{f(a)−2f(a+b2)+f(b)}F<\frac{b-a}{2}\{f(a)-2f(\frac{a+b}{2})+f(b)\}
  • (3)
    f(a)−2f(a+b2)+f(b)<b−a2f′(b)f(a)-2f(\frac{a+b}{2})+f(b)<\frac{b-a}{2}f'(b)
  • (4)
    F<(b−a)34f′′(a)F<\frac{(b-a)^3}{4}f''(a)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

グラフが両端を結ぶ線分より下にある性質を用い、台形・中点の積分評価を行い、導関数の増減とf''の減少で残りの不等式を示す。

解答

以下、h=b−a>0, m=(a+b)/2h=b-a>0,\ m=(a+b)/2 とおく。
(1)範囲 a≦x≦ba\leqq x\leqq b の両端を結ぶ直線を L(x)=b−xhf(a)+x−ahf(b)L(x)=\frac{b-x}{h}f(a)+\frac{x-a}{h}f(b) とする。L(a)−f(a)=L(b)−f(b)=0L(a)-f(a)=L(b)-f(b)=0 かつ (L−f)′′=−f′′<0(L-f)''=-f''<0 なので、a<x<ba<x<b で L(x)−f(x)>0L(x)-f(x)>0。また ∫abL(x) dx=h2(f(a)+f(b))\int_a^bL(x)\,dx=\frac h2(f(a)+f(b)) より F=∫ab(L(x)−f(x)) dx>0F=\int_a^b(L(x)-f(x))\,dx>0。
(2)右辺を R=h2{f(a)−2f(m)+f(b)}R=\frac h2\{f(a)-2f(m)+f(b)\} とおくと、R−F=∫abf(x) dx−hf(m)R-F=\int_a^b f(x)\,dx-hf(m)。ここで ϕ(t)=f(m+t)+f(m−t)−2f(m)\phi(t)=f(m+t)+f(m-t)-2f(m) とおけば、ϕ(0)=ϕ′(0)=0\phi(0)=\phi'(0)=0、ϕ′′(t)=f′′(m+t)+f′′(m−t)>0\phi''(t)=f''(m+t)+f''(m-t)>0 だから t>0t>0 で ϕ(t)>0\phi(t)>0。したがって R−F=∫0h/2ϕ(t) dt>0R-F=\int_0^{h/2}\phi(t)\,dt>0。
(3)x>0x>0 では f′(x)=f′(0)+∫0xf′′(t) dt>0f'(x)=f'(0)+\int_0^x f''(t)\,dt>0 なので f(m)−f(a)>0f(m)-f(a)>0。また x1<x2x_1<x_2 ならば f′(x1)<f′(x2)f'(x_1)<f'(x_2) が成り立つ。よって D=f(a)−2f(m)+f(b)={f(b)−f(m)}−{f(m)−f(a)}<f(b)−f(m)=∫mbf′(x) dx<h2f′(b)D=f(a)-2f(m)+f(b)=\{f(b)-f(m)\}-\{f(m)-f(a)\}<f(b)-f(m)=\int_m^b f'(x)\,dx<\frac h2f'(b)。
(4)f′′′<0f'''<0 から x1<x2x_1<x_2 ならば f′′(x1)>f′′(x2)f''(x_1)>f''(x_2) が成り立つ。DD は
D=∫0h/2{f′(a+t+h/2)−f′(a+t)} dt=∫0h/2∫a+ta+t+h/2f′′(x) dx dt<h24f′′(a).D=\int_0^{h/2}\{f'(a+t+h/2)-f'(a+t)\}\,dt=\int_0^{h/2}\int_{a+t}^{a+t+h/2}f''(x)\,dx\,dt<\frac{h^2}{4}f''(a).
(2)で示した F<h2DF<\frac h2D と合わせると、F<h38f′′(a)<h34f′′(a),F<\frac{h^3}{8}f''(a)<\frac{h^3}{4}f''(a), 後半は f′′(a)>0f''(a)>0 による。これで(4)が従う。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減
  • 定積分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 不定積分・定積分の性質

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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