千葉大学/2023年度

7千葉大学 2023年 数学 第7問解答・解説

三角関数積分法

1問題

千葉大学2023年度第7問
関数
f(x)=∣cos⁡x−5sin⁡x−322∣ f(x)=\left|\cos x-\sqrt{5}\sin x-\frac{3\sqrt{2}}{2}\right|
について、以下の問いに答えよ。

(1) f(x)f(x) の最大値を求めよ。

(2) ∫02πf(x) dx\displaystyle \int_{0}^{2\pi} f(x)\,dx を求めよ。

(3) S(t)=∫tt+π3f(x) dxS(t)=\displaystyle \int_{t}^{t+\dfrac{\pi}{3}} f(x)\,dx とおく。このとき S(t)S(t) の最大値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    6+322\sqrt6+\frac{3\sqrt2}{2}。
  • (2)
    26+22π2\sqrt6+2\sqrt2\pi。
  • (3)
    S(t)S(t)の最大値は6+2π2\sqrt6+\frac{\sqrt2\pi}{2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

c=32c=\frac{\sqrt{3}}{2} とおく。加法定理より cos⁡x−5sin⁡x=6cos⁡(x+ϕ)\cos x-\sqrt{5}\sin x=\sqrt{6}\cos(x+\phi) となる角 ϕ\phi を取れる。y=x+ϕy=x+\phi とすれば f(x)=6∣cos⁡y−c∣f(x)=\sqrt{6}|\cos y-c|。

(1) −1≦cos⁡y≦1-1\leqq \cos y\leqq1 で c>0c>0 だから ∣cos⁡y−c∣≦1+c|\cos y-c|\leqq1+c。cos⁡y=−1\cos y=-1 のとき等号となる。最大値は 6(1+c)=6+32/2\sqrt{6}(1+c)=\sqrt{6}+3\sqrt{2}/2。

(2) α=π6\alpha=\frac{\pi}{6} とすれば c=cos⁡αc=\cos\alpha。関数は 2π2\pi 周期で、cos⁡y≧c\cos y\geqq c となるのは −α≦y≦α-\alpha\leqq y\leqq\alpha(mod 2π2\pi)である。積分区間を一周期 −π≦y≦π-\pi\leqq y\leqq\pi に移すと、絶対値の反転分を加えて
∫02πf(x) dx=6(2πc+2∫−αα(cos⁡y−c) dy)=6(2πc+4(sin⁡α−cα))=26+22π\int_0^{2\pi}f(x)\,dx=\sqrt{6}\left(2\pi c+2\int_{-\alpha}^{\alpha}(\cos y-c)\,dy\right)=\sqrt{6}\left(2\pi c+4(\sin\alpha-c\alpha)\right)=2\sqrt{6}+2\sqrt{2}\pi。

(3) q(y)=∣cos⁡y−c∣q(y)=|\cos y-c|、v=t+ϕ+αv=t+\phi+\alpha とおき T(v)=∫v−αv+αq(y) dyT(v)=\int_{v-\alpha}^{v+\alpha}q(y)\,dy とする。すると S(t)=6T(v)S(t)=\sqrt{6}T(v)。qq が偶関数かつ 2π2\pi 周期なので TT も偶関数かつ 2π2\pi 周期であり、0≦v≦π0\leqq v\leqq\pi だけ調べればよい。微積分の基本定理から T′(v)=q(v+α)−q(v−α)T'(v)=q(v+\alpha)-q(v-\alpha)。

0≦v≦2α0\leqq v\leqq2\alpha では、cos⁡(v+α)≦c\cos(v+\alpha)\leqq c、cos⁡(v−α)≧c\cos(v-\alpha)\geqq c なので
T′(v)=2c−cos⁡(v+α)−cos⁡(v−α)=2c(1−cos⁡v)≧0T'(v)=2c-\cos(v+\alpha)-\cos(v-\alpha)=2c(1-\cos v)\geqq0。

2α≦v≦π2\alpha\leqq v\leqq\pi では両方の余弦が cc 以下なので T′(v)=cos⁡(v−α)−cos⁡(v+α)=2sin⁡vsin⁡α≧0T'(v)=\cos(v-\alpha)-\cos(v+\alpha)=2\sin v\sin\alpha\geqq0。したがって TT は 0≦v≦π0\leqq v\leqq\pi で増加し、最大は v=πv=\pi で取る。このとき T(π)=∫π−απ+α(c−cos⁡y) dy=2αc+2sin⁡α=1+3π6T(\pi)=\int_{\pi-\alpha}^{\pi+\alpha}(c-\cos y)\,dy=2\alpha c+2\sin\alpha=1+\frac{\sqrt{3}\pi}{6}。ゆえに S(t)S(t) の最大値は 6(1+3π6)=6+2π2\sqrt{6}(1+\frac{\sqrt{3}\pi}{6})=\sqrt{6}+\frac{\sqrt{2}\pi}{2}。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の合成
  • 絶対値による符号区分
  • 周期積分
  • 変数端点積分の微分

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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