山口大学/2022年度/前期

2山口大学 2022年 数学 第2問解答・解説

ベクトル図形の性質

1問題

山口大学2022年度第2問
平面上の3点 A,B,CA,B,C を頂点とする三角形を TT とし、TT の重心を GG とする。GG に関して、3点 A,B,CA,B,C と対称な点をそれぞれ A′,B′,C′A',B',C' とし、A′,B′,C′A',B',C' を頂点とする三角形を T′T' とする。GA→=a⃗,GB→=b⃗,GC→=c⃗\overrightarrow{GA}=\vec{a},\overrightarrow{GB}=\vec{b},\overrightarrow{GC}=\vec{c} とおくとき、次の問いに答えなさい。
(1) TT の辺 BCBC と T′T' の辺 B′C′B'C' は平行であることを示しなさい。
(2) a⃗+b⃗+c⃗=0⃗\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}=\vec{0} であることを示しなさい。
(3) T′T' の辺 B′C′B'C' は TT の辺 ABAB および ACAC と交わることを示しなさい。
(4) TT と T′T' の共通部分の面積を、TT の面積 SS を用いて表しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    BC/ ⁣/B′C′\mathrm{BC}/\!/\mathrm{B}'\mathrm{C}'。
  • (2)
    a⃗+b⃗+c⃗=0⃗\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}=\vec{0}。
  • (3)
    B′C′\mathrm{B}'\mathrm{C}' は辺 AB\mathrm{AB}、AC\mathrm{AC} と交わる。
  • (4)
    23S\dfrac{2}{3}S

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

重心を原点とするベクトルで各辺と交点を表し、平行関係と線分上の媒介変数を求めた。共通部分は各頂点の相似な小三角形を除いた中央部分として面積を計算した。

解答

(1)

中心対称より GB′→=−b⃗\overrightarrow{\mathrm{GB}'}=-\vec{b}、GC′→=−c⃗\overrightarrow{\mathrm{GC}'}=-\vec{c} である。したがって
B′C′→=GC′→−GB′→=b⃗−c⃗=−BC→. \overrightarrow{\mathrm{B}'\mathrm{C}'}=\overrightarrow{\mathrm{GC}'}-\overrightarrow{\mathrm{GB}'}=\vec{b}-\vec{c}=-\overrightarrow{\mathrm{BC}}.
よって BC/ ⁣/B′C′\mathrm{BC}/\!/\mathrm{B}'\mathrm{C}' である。

(2)

任意の点 O\mathrm{O} をとると、重心 G\mathrm{G} の位置ベクトルは OG→=13(OA→+OB→+OC→)\overrightarrow{\mathrm{OG}}=\dfrac{1}{3}(\overrightarrow{\mathrm{OA}}+\overrightarrow{\mathrm{OB}}+\overrightarrow{\mathrm{OC}}) である。よって
a⃗+b⃗+c⃗=(OA→−OG→)+(OB→−OG→)+(OC→−OG→)=0⃗. \vec{a}+\vec{b}+\vec{c}=(\overrightarrow{\mathrm{OA}}-\overrightarrow{\mathrm{OG}})+(\overrightarrow{\mathrm{OB}}-\overrightarrow{\mathrm{OG}})+(\overrightarrow{\mathrm{OC}}-\overrightarrow{\mathrm{OG}})=\vec{0}.

(3)

a⃗=−(b⃗+c⃗)\vec{a}=-(\vec{b}+\vec{c}) を用いる。三角形 ABC\mathrm{ABC} は退化していないので、b⃗\vec{b}、c⃗\vec{c} は一次独立である。辺 B′C′\mathrm{B}'\mathrm{C}' 上の点 X\mathrm{X} を
GX→=(1−t)GB′→+tGC′→=(t−1)b⃗−tc⃗(0≦t≦1) \overrightarrow{\mathrm{GX}}=(1-t)\overrightarrow{\mathrm{GB}'}+t\overrightarrow{\mathrm{GC}'}=(t-1)\vec{b}-t\vec{c}\qquad(0\leqq t\leqq1)
とおく。辺 AB\mathrm{AB} 上の点を P\mathrm{P} とし、GP→=(1−s)a⃗+sb⃗\overrightarrow{\mathrm{GP}}=(1-s)\vec{a}+s\vec{b}(0≦s≦10\leqq s\leqq1)と表すと
GP→=(2s−1)b⃗−(1−s)c⃗. \overrightarrow{\mathrm{GP}}=(2s-1)\vec{b}-(1-s)\vec{c}.
係数を比較すると t=2st=2s、t=1−st=1-s なので s=13s=\dfrac{1}{3}、t=23t=\dfrac{2}{3} となる。よって P\mathrm{P} は辺 AB\mathrm{AB} と辺 B′C′\mathrm{B}'\mathrm{C}' の共通点である。
同様に、辺 AC\mathrm{AC} 上の点を Q\mathrm{Q} として GQ→=(1−r)a⃗+rc⃗\overrightarrow{\mathrm{GQ}}=(1-r)\vec{a}+r\vec{c}(0≦r≦10\leqq r\leqq1)とおくと
GQ→=(r−1)b⃗+(2r−1)c⃗. \overrightarrow{\mathrm{GQ}}=(r-1)\vec{b}+(2r-1)\vec{c}.
これを GX→\overrightarrow{\mathrm{GX}} と比較すると r=tr=t、2r−1=−t2r-1=-t より r=t=13r=t=\dfrac{1}{3} となる。したがって Q\mathrm{Q} は辺 AC\mathrm{AC} と辺 B′C′\mathrm{B}'\mathrm{C}' の共通点である。どちらも線分上のパラメータが 00 以上 11 以下なので、辺どうしが交わる。

(4)

(3) より、直線 B′C′\mathrm{B}'\mathrm{C}' は辺 AB\mathrm{AB}、AC\mathrm{AC} をそれぞれ頂点 A\mathrm{A} から辺の長さの 13\dfrac{1}{3} の位置で横切る。また B′C′/ ⁣/BC\mathrm{B}'\mathrm{C}'/\!/\mathrm{BC} なので、頂点 A\mathrm{A} の側に切り取られる三角形の相似比は 13\dfrac{1}{3}、面積は 19S\dfrac{1}{9}S である。対称な議論により、頂点 B\mathrm{B}、C\mathrm{C} の側にもそれぞれ面積 19S\dfrac{1}{9}S の三角形が切り取られる。これら三つの三角形は互いに重ならず、残る中央の六角形が TT と T′T' の共通部分である。したがってその面積は
S−3⋅19S=23S. S-3\cdot\dfrac{1}{9}S=\dfrac{2}{3}S.

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角形の中心
  • 三角形の性質

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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