東京科学大学/2023年度/前期

1東京科学大学 2023年 数学 第1問解答・解説

場合の数と確率数列

難易度捨て可 レベル 8/10 目安 35分編集部の評価

対象医学部医学科

1問題

東京科学大学2023年度第1問
xyxy 平面において、xx 座標および yy 座標が共に整数であるような点を格子点と呼ぶ。xyxy 平面上の相異なる2つの格子点を端点とする折れ線のうち、xx 座標または yy 座標が等しい格子点どうしを結ぶ線分のみから構成され、かつ同じ点を2度通ることはないものを、格子折れ線と呼ぶ。ここで、格子折れ線の向きは考慮せず、端点および通過する点がすべて等しい格子折れ線は同じものとする。また、自然数 nn に対し、
0≦x≦n かつ 0≦y≦1 0\leqq x\leqq n\ \text{かつ}\ 0\leqq y\leqq1
を満たす格子点全体の集合を VnV_{n} とする。さらに、VnV_{n} に属する格子点をすべて通り、かつ VnV_{n} に属さない格子点は通らない格子折れ線全体の集合を LnL_{n} とする。たとえば、7つの格子点 (0, 1), (0, 0), (1, 0), (1, 1), (4, 1), (4, 0), (2, 0)(0,\,1),\,(0,\,0),\,(1,\,0),\,(1,\,1),\,(4,\,1),\,(4,\,0),\,(2,\,0) を順に結んだ折れ線は L4L_{4} に属する。このとき、以下の各問いに答えよ。

(1) L1L_{1} および L2L_{2} に属する格子折れ線をすべて図示せよ。

(2) L4L_{4} に属する格子折れ線のうち、両端点の xx 座標の差が3以上となるものをすべて図示せよ。

(3) n≧3n\geqq3 のとき、LnL_{n} に属する格子折れ線のうち、両端点の xx 座標の差がちょうど n−2n-2 となるものの個数を求めよ。

(4) LnL_{n} に属する格子折れ線の個数 lnl_{n} を、nn を用いて表せ。

出典:東京科学大学 2023年度 前期 数学 第1問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    L1L_{1}(4個):(0,0)→(0,1)→(1,1)→(1,0)(0,0)\to(0,1)\to(1,1)\to(1,0)、(0,0)→(1,0)→(1,1)→(0,1)(0,0)\to(1,0)\to(1,1)\to(0,1)、(0,1)→(0,0)→(1,0)→(1,1)(0,1)\to(0,0)\to(1,0)\to(1,1)、(1,0)→(0,0)→(0,1)→(1,1)(1,0)\to(0,0)\to(0,1)\to(1,1)。L2L_{2}(8個):(0,0)→(0,1)→(1,1)→(1,0)→(2,0)→(2,1)(0,0)\to(0,1)\to(1,1)\to(1,0)\to(2,0)\to(2,1)、(0,1)→(0,0)→(1,0)→(1,1)→(2,1)→(2,0)(0,1)\to(0,0)\to(1,0)\to(1,1)\to(2,1)\to(2,0)、(0,0)→(0,1)→(2,1)→(2,0)→(1,0)(0,0)\to(0,1)\to(2,1)\to(2,0)\to(1,0)、(0,1)→(0,0)→(2,0)→(2,1)→(1,1)(0,1)\to(0,0)\to(2,0)\to(2,1)\to(1,1)、(1,0)→(0,0)→(0,1)→(2,1)→(2,0)(1,0)\to(0,0)\to(0,1)\to(2,1)\to(2,0)、(1,1)→(0,1)→(0,0)→(2,0)→(2,1)(1,1)\to(0,1)\to(0,0)\to(2,0)\to(2,1)、(0,0)→(2,0)→(2,1)→(0,1)(0,0)\to(2,0)\to(2,1)\to(0,1)、(2,0)→(0,0)→(0,1)→(2,1)(2,0)\to(0,0)\to(0,1)\to(2,1)(曲がり角を順に書いた)
  • (2)
    6個:(0,0)→(0,1)→(1,1)→(1,0)→(2,0)→(2,1)→(3,1)→(3,0)→(4,0)→(4,1)(0,0)\to(0,1)\to(1,1)\to(1,0)\to(2,0)\to(2,1)\to(3,1)\to(3,0)\to(4,0)\to(4,1)、上下を入れかえたもの、(0,0)→(0,1)→(1,1)→(1,0)→(2,0)→(2,1)→(4,1)→(4,0)→(3,0)(0,0)\to(0,1)\to(1,1)\to(1,0)\to(2,0)\to(2,1)\to(4,1)\to(4,0)\to(3,0)、上下を入れかえたもの、(1,0)→(0,0)→(0,1)→(2,1)→(2,0)→(3,0)→(3,1)→(4,1)→(4,0)(1,0)\to(0,0)\to(0,1)\to(2,1)\to(2,0)\to(3,0)\to(3,1)\to(4,1)\to(4,0)、上下を入れかえたもの
  • (3)
    6 個
  • (4)
    ln=n2+n+2l_{n}=n^{2}+n+2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

格子折れ線は、2列の格子点をすべて1度ずつ通る道。両端点の列を p≦qp\leqq q とすると、pp より左は「行って戻る」U字形、qq より右も U字形、その間は1列ずつ縦に折り返すジグザグしかない。始点の行(上か下か)を決めると全体が決まる。

解答

格子点 (x, y)(x,\,y) を「xx 列の yy 行」とよぶ。格子折れ線は、隣り合う格子点を順にたどる道で、VnV_{n} の 2(n+1)2(n+1) 点をちょうど1度ずつ通るものと同じである。

構造 両端点の列を p≦qp\leqq q とする。

- p<qp<q のとき:pp 列より左の点(p>0p>0 のとき)は、pp 列とは2本の横の辺でしかつながらないので、端点のない部分として「片方の行を左端まで行き、もう片方の行で戻る」U字形でたどられる。このとき pp 列の2点はU字形の入口と出口になり、端点 (p, r)(p,\,r) から U字形を回って (p, 1−r)(p,\,1-r) に戻る。そこから右に進むと、次の列で縦に動かないとその列の残りの点が行き止まりになるので、qq 列まではジグザグ(1列ずつ縦に動き、行を変えて右へ)しかない。qq 列より右も同様にU字形で、最後に qq 列の残りの点で終わる。p=0p=0 のときは始点から縦に動き、同じ形になる。したがって (p, q)(p,\,q) を決めると、始点の行の選び方で2通り。
- p=qp=q のとき:左右両方に点が残ると1本の道でたどれないので p=0p=0 か p=np=n で、それぞれ全体を回るU字形の1通り。

よって両端点の xx 座標の差が dd(1≦d≦n1\leqq d\leqq n)のものは、q−p=dq-p=d となる (p, q)(p,\,q) が n−d+1n-d+1 組あるので 2(n−d+1)2(n-d+1) 個、差が0のものは2個。

(1) L1L_{1}:差1が 2⋅1=22\cdot1=2 個、差0が2個の計4個。L2L_{2}:差2が2個、差1が4個、差0が2個の計8個。具体的には答えの欄の通り(曲がり角の点を順に結ぶ)。

(2) 差4が2個、差3が4個の計6個(答えの欄)。

(3) d=n−2d=n-2 のとき 2{n−(n−2)+1}=62\{n-(n-2)+1\}=6 個。

(4) ln=2+∑d=1n2(n−d+1)=2+n(n+1)=n2+n+2l_{n}=2+\displaystyle\sum_{d=1}^{n}2(n-d+1)=2+n(n+1)=n^{2}+n+2。(l1=4l_{1}=4、l2=8l_{2}=8 と合う。)

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 道の構造の場合分け
  • 数え上げ

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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