東京科学大学/2022年度/前期

2東京科学大学 2022年 数学 第2問解答・解説

平面上の曲線と複素数平面積分法図形と方程式

難易度勝負 レベル 7/10 目安 30分編集部の評価

対象医学部医学科

1問題

東京科学大学2022年度第2問
xyxy 平面上の放物線 P: y2=4xP:\ y^{2}=4x 上に異なる2点A, Bをとり、A, Bそれぞれにおいて PP への接線と直交する直線を nA, nBn_{\mathrm{A}},\,n_{\mathrm{B}} とする。aa を正の数として、点Aの座標を (a, 4a)(a,\,\sqrt{4a}) とするとき、以下の各問いに答えよ。

(1) nAn_{\mathrm{A}} の方程式を aa を用いて表せ。

(2) 直線ABと直線 y=4ay=\sqrt{4a} とがなす角の2等分線のひとつが、nAn_{\mathrm{A}} に一致するとき、直線ABの方程式を aa を用いて表せ。

(3) (2) のとき、点Bを通る直線 rBr_{\mathrm{B}} を考える。rBr_{\mathrm{B}} と直線ABとがなす角の2等分線のひとつが、nBn_{\mathrm{B}} に一致するとき、rBr_{\mathrm{B}} の方程式を aa を用いて表せ。

(4) (3) のとき、直線ABと放物線 PP で囲まれた図形の面積を S1S_{1} とし、PP と直線 y=4ay=\sqrt{4a}、直線 x=−1x=-1 および (3) の rBr_{\mathrm{B}} で囲まれた図形の面積を S2S_{2} とする。aa を変化させたとき、S1S2\dfrac{S_{1}}{S_{2}} の最大値を求めよ。

出典:東京科学大学 2022年度 前期 数学 第2問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    y=−a x+aa+2ay=-\sqrt{a}\,x+a\sqrt{a}+2\sqrt{a}
  • (2)
    a≠1a\neq1 のとき y=2aa−1(x−1)y=\dfrac{2\sqrt{a}}{a-1}(x-1)、a=1a=1 のとき x=1x=1
  • (3)
    y=−2ay=-\dfrac{2}{\sqrt{a}}
  • (4)
    12\dfrac{1}{2}(aa によらず一定)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

t=at=\sqrt{a} として A(t2, 2t)\mathrm{A}(t^{2},\,2t) とおく。「法線が、軸に平行な直線とABのなす角を2等分する」のは、ABが焦点 (1, 0)(1,\,0) を通るとき(放物線の反射の性質)。計算では、水平な向きを nAn_{\mathrm{A}} について折り返す。面積は yy で積分すると楽で、u=t+1tu=t+\dfrac{1}{t} でまとめる。

解答

t=a>0t=\sqrt{a}>0 とおくと A(t2, 2t)\mathrm{A}(t^{2},\,2t)。

(1) y2=4xy^{2}=4x を微分して y′=2yy'=\dfrac{2}{y}、Aでの接線の傾きは 1t\dfrac{1}{t}、法線の傾きは −t-t。
nA: y=−t(x−t2)+2t=−a x+aa+2a. n_{\mathrm{A}}:\ y=-t(x-t^{2})+2t=-\sqrt{a}\,x+a\sqrt{a}+2\sqrt{a}.

(2) 直線ABは、直線 y=2ty=2t を nAn_{\mathrm{A}} について折り返した直線である。向き (1, 0)(1,\,0) を、nAn_{\mathrm{A}} の向き e⃗=(1, −t)1+t2\vec{e}=\dfrac{(1,\,-t)}{\sqrt{1+t^{2}}} について折り返すと
2((1, 0)⋅e⃗)e⃗−(1, 0)=(1−t2, −2t)1+t2. 2\left((1,\,0)\cdot\vec{e}\right)\vec{e}-(1,\,0)=\dfrac{(1-t^{2},\,-2t)}{1+t^{2}}.
よってABは傾き 2tt2−1\dfrac{2t}{t^{2}-1} でAを通り、焦点 F(1, 0)\mathrm{F}(1,\,0) を通る(t=1t=1 なら x=1x=1)。
AB: y=2aa−1(x−1)(a≠1),x=1(a=1). \mathrm{AB}:\ y=\dfrac{2\sqrt{a}}{a-1}(x-1)\quad(a\neq1),\qquad x=1\quad(a=1).
このときBはABと PP のもう1つの交点で B(1t2, −2t)\mathrm{B}\left(\dfrac{1}{t^{2}},\,-\dfrac{2}{t}\right)(y2=4xy^{2}=4x と連立すると yy 座標の積が −4-4)。

(3) 同じ計算をBで行うと、焦点を通る直線ABを nBn_{\mathrm{B}} について折り返した直線は、Bを通り軸に平行な直線である((2) の逆向き)。よって
rB: y=−2t=−2a. r_{\mathrm{B}}:\ y=-\dfrac{2}{t}=-\dfrac{2}{\sqrt{a}}.

(4) yy で積分する。PP は x=y24x=\dfrac{y^{2}}{4}。弦ABと放物線の間は −2t≦y≦2t-\dfrac{2}{t}\leqq y\leqq2t で、
S1=∫−2t2t(xAB−y24)dy=14⋅16(2t+2t)3=13(t+1t)3. S_{1}=\displaystyle\int_{-\frac{2}{t}}^{2t}\left(x_{\mathrm{AB}}-\dfrac{y^{2}}{4}\right)dy=\dfrac{1}{4}\cdot\dfrac{1}{6}\left(2t+\dfrac{2}{t}\right)^{3}=\dfrac{1}{3}\left(t+\dfrac{1}{t}\right)^{3}.
S2S_{2} は x=−1x=-1 と PP の間で −2t≦y≦2t-\dfrac{2}{t}\leqq y\leqq2t の部分なので
S2=∫−2t2t(y24+1)dy=23(t3+1t3)+2(t+1t). S_{2}=\displaystyle\int_{-\frac{2}{t}}^{2t}\left(\dfrac{y^{2}}{4}+1\right)dy=\dfrac{2}{3}\left(t^{3}+\dfrac{1}{t^{3}}\right)+2\left(t+\dfrac{1}{t}\right).
u=t+1tu=t+\dfrac{1}{t} とおくと t3+1t3=u3−3ut^{3}+\dfrac{1}{t^{3}}=u^{3}-3u で、S2=23u3S_{2}=\dfrac{2}{3}u^{3}、S1=13u3S_{1}=\dfrac{1}{3}u^{3}。よって S1S2=12\dfrac{S_{1}}{S_{2}}=\dfrac{1}{2} で aa によらず一定、最大値は 12\dfrac{1}{2}。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 放物線の法線
  • 角の2等分線と折り返し
  • y で積分する面積

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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