金沢大学/2026年度

2金沢大学 2026年 数学 第2問解答・解説

平面上の曲線と複素数平面図形と方程式

1問題

金沢大学2026年度第2問
複素数平面上の2点 A(α)A(\alpha)、B(β)B(\beta) に対し、α\alpha は α>1\alpha>1 を満たす実数とし、β\beta は ∣β∣=1|\beta|=1 を満たす複素数とし、β\beta の実部を rr とする。BB を通り、直線 ABAB に直交する直線を ℓ\ell とし、点 P(z)P(z) は ℓ\ell 上を動くとする。次の問いに答えよ。

(1) 点 C(2β−α)C(2\beta-\alpha) とおくとき、BB が線分 ACAC の中点であることを示せ。

(2) zz は方程式 ∣z−α∣=∣z−2β+α∣|z-\alpha|=|z-2\beta+\alpha| を満たすことを示せ。

(3) ℓ\ell が原点を通るとき、rα=1r\alpha=1 であることを示せ。

(4) rα≠1r\alpha\neq1 のとき、w=1zw=\dfrac{1}{z} で表される点 Q(w)Q(w) が描く図形を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら、または詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

β=r+is\beta=r+is とおくと r2+s2=1r^2+s^2=1。また α>1=∣β∣\alpha>1=|\beta| より A≠BA\ne B である。
(1) A,CA,C の中点を表す複素数は
α+(2β−α)2=β.\frac{\alpha+(2\beta-\alpha)}2=\beta.
従って BB は線分 ACAC の中点である。

(2) 直線 ACAC は ABAB と同じ直線である。(1)より ℓ\ell は線分 ACAC の垂直二等分線だから,直線 ℓ\ell 上の点 PP は PA=PCPA=PC を満たす。従って
∣z−α∣=∣z−2β+α∣.\boxed{|z-\alpha|=|z-2\beta+\alpha|}.
逆にこの等式を満たす点も ACAC の垂直二等分線上にある。

(3) 原点が ℓ\ell 上にあるとき(2)に z=0z=0 を代入して二乗すると
α2=∣2β−α∣2=4−4αr+α2.\alpha^2=|2\beta-\alpha|^2=4-4\alpha r+\alpha^2.
よって αr=1\boxed{\alpha r=1}。

(4) z=X+iYz=X+iY とする。(X−r,Y−s)(X-r,Y-s) は ABAB の方向ベクトル (r−α,s)(r-\alpha,s) に垂直なので
(r−α)X+sY=1−αr.(r-\alpha)X+sY=1-\alpha r.
k=1−αr≠0k=1-\alpha r\ne0 とおく。この直線は原点を通らないから,どの PP でも w=1/zw=1/z は定義できる。
w=u+ivw=u+iv とすれば w≠0w\ne0,z=(u−iv)/(u2+v2)z=(u-iv)/(u^2+v^2) なので,直線の式は
(r−α)u−sv=k(u2+v2).(r-\alpha)u-sv=k(u^2+v^2).
平方完成により
(u−r−α2k)2+(v+s2k)2=(r−α)2+s24k2.\left(u-\frac{r-\alpha}{2k}\right)^2+ \left(v+\frac{s}{2k}\right)^2 =\frac{(r-\alpha)^2+s^2}{4k^2}.
従って求める図形は,複素数
β‾−α2(1−αr)\boxed{\frac{\overline\beta-\alpha}{2(1-\alpha r)}}
を中心とし,半径
α2−2αr+12∣1−αr∣\boxed{\frac{\sqrt{\alpha^2-2\alpha r+1}}{2|1-\alpha r|}}
の円から原点を除いたものである。
実際,原点はこの円上にあるが w=1/zw=1/z では到達しない。一方,円上の任意の w≠0w\ne0 について上の変形を逆にたどると z=1/wz=1/w が直線 ℓ\ell 上にあることが分かるため,他に除く点はない。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 中点と垂直二等分線
  • 複素数の逆数
  • 平方完成
  • 必要十分性

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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