東京科学大学/2022年度/前期

1東京科学大学 2022年 数学 第1問解答・解説

平面上の曲線と複素数平面場合の数と確率

難易度勝負 レベル 7/10 目安 30分編集部の評価

対象医学部医学科

1問題

東京科学大学2022年度第1問
nn を自然数とする。整数 i, ji,\,j に対し、xyxy 平面上の点 Pi,j\mathrm{P}_{i,j} の座標を
(cos⁡2πni+cos⁡2πnj, sin⁡2πni+sin⁡2πnj) \left(\cos\dfrac{2\pi}{n}i+\cos\dfrac{2\pi}{n}j,\ \sin\dfrac{2\pi}{n}i+\sin\dfrac{2\pi}{n}j\right)
で与える。さらに、i, ji,\,j を動かしたとき、Pi,j\mathrm{P}_{i,j} の取り得る異なる座標の個数を SnS_{n} とする。このとき、以下の各問いに答えよ。

(1) n=3n=3 のとき、△P0,0P0,1P0,2\triangle\mathrm{P}_{0,0}\mathrm{P}_{0,1}\mathrm{P}_{0,2} および △P1,0P1,1P1,2\triangle\mathrm{P}_{1,0}\mathrm{P}_{1,1}\mathrm{P}_{1,2} を同一座標平面上に図示せよ。

(2) S4S_{4} を求めよ。

(3) 平面上の異なる2点A, Bに対して、AQ=BQ=1\mathrm{AQ}=\mathrm{BQ}=1 であるような同一平面上の点Qはいくつあるか。AB=d\mathrm{AB}=d の値で場合分けして答えよ。

(4) SnS_{n} を nn を用いて表せ。

出典:東京科学大学 2022年度 前期 数学 第1問

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    頂点 (2, 0), (12, 32), (12, −32)(2,\,0),\ \left(\dfrac{1}{2},\,\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right),\ \left(\dfrac{1}{2},\,-\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right) の正三角形と、頂点 (12, 32), (−1, 3), (−1, 0)\left(\dfrac{1}{2},\,\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right),\ (-1,\,\sqrt{3}),\ (-1,\,0) の正三角形(どちらも1辺 3\sqrt{3}、頂点 (12, 32)\left(\dfrac{1}{2},\,\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right) を共有)
  • (2)
    S4=9S_{4}=9
  • (3)
    0<d<20<d<2 のとき 2 個、d=2d=2 のとき 1 個、d>2d>2 のとき 0 個
  • (4)
    nn が奇数のとき Sn=n(n+1)2S_{n}=\dfrac{n(n+1)}{2}、nn が偶数のとき Sn=n22+1S_{n}=\dfrac{n^{2}}{2}+1

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

ω=cos⁡2πn+isin⁡2πn\omega=\cos\dfrac{2\pi}{n}+i\sin\dfrac{2\pi}{n} とすると Pi,j\mathrm{P}_{i,j} は複素数 ωi+ωj\omega^{i}+\omega^{j}。単位円上の2点の和として表したとき、その2点が一通りに決まるかを (3) で調べる。和が0になるとき(向かい合う2点)だけ一通りでない。

解答

ω=cos⁡2πn+isin⁡2πn\omega=\cos\dfrac{2\pi}{n}+i\sin\dfrac{2\pi}{n} とおくと、Pi,j\mathrm{P}_{i,j} は複素数 ωi+ωj\omega^{i}+\omega^{j} を表す。

(1) n=3n=3 のとき ω=−12+32i\omega=-\dfrac{1}{2}+\dfrac{\sqrt{3}}{2}i。
P0,0=(2, 0)\mathrm{P}_{0,0}=(2,\,0)、P0,1=1+ω=(12, 32)\mathrm{P}_{0,1}=1+\omega=\left(\dfrac{1}{2},\,\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right)、P0,2=1+ω2=(12, −32)\mathrm{P}_{0,2}=1+\omega^{2}=\left(\dfrac{1}{2},\,-\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right)。
P1,0=(12, 32)\mathrm{P}_{1,0}=\left(\dfrac{1}{2},\,\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right)、P1,1=2ω=(−1, 3)\mathrm{P}_{1,1}=2\omega=(-1,\,\sqrt{3})、P1,2=ω+ω2=(−1, 0)\mathrm{P}_{1,2}=\omega+\omega^{2}=(-1,\,0)。
どちらも1辺 3\sqrt{3} の正三角形で、頂点 (12, 32)\left(\dfrac{1}{2},\,\dfrac{\sqrt{3}}{2}\right) を共有する(2つ目は1つ目を原点のまわりに 120∘120^{\circ} 回転したもの)。

(2) ω=i\omega=i。ia+ibi^{a}+i^{b} の値は、a=ba=b で ±2, ±2i\pm2,\,\pm2i の4個、a≠ba\neq b で ±1±i\pm1\pm i の4個と 00(1+(−1)1+(-1)、i+(−i)i+(-i))。よって S4=9S_{4}=9。

(3) Qは A, B を中心とする半径1の2円の共有点。中心間の距離 dd と半径の和2を比べて、0<d<20<d<2 で2個、d=2d=2 で1個、d>2d>2 で0個。

(4) {i, j}\{i,\,j\}(0≦i≦j≦n−10\leqq i\leqq j\leqq n-1)の組は n(n+1)2\dfrac{n(n+1)}{2} 個。和 z=ωi+ωjz=\omega^{i}+\omega^{j} から組が決まるかを調べる。u=ωiu=\omega^{i}、v=ωjv=\omega^{j} は ∣u∣=1|u|=1、∣z−u∣=∣v∣=1|z-u|=|v|=1 を満たすので、u, vu,\,v は原点と zz からの距離がともに1の点である。

- 0<∣z∣<20<|z|<2:(3) よりそのような点はちょうど2個で、それが u, vu,\,v。組は一通り。
- ∣z∣=2|z|=2:1個で u=vu=v。一通り。
- z=0z=0:v=−uv=-u となる組すべて。nn が偶数のときだけ起こり、その組は n2\dfrac{n}{2} 個。

よって nn が奇数なら Sn=n(n+1)2S_{n}=\dfrac{n(n+1)}{2}、偶数なら Sn=n(n+1)2−n2+1=n22+1S_{n}=\dfrac{n(n+1)}{2}-\dfrac{n}{2}+1=\dfrac{n^{2}}{2}+1(S4=9S_{4}=9 と合う)。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 1の n 乗根
  • 2円の共有点
  • 重複の数え方

答えと解答は編集部が AI で作成したもので、大学が公表したものではありません。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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