札幌医科大学/2025年度/前期

3札幌医科大学 2025年 数学 第3問解答・解説

場合の数と確率

1問題

札幌医科大学2025年度第3問
右図のようにO, A, B, C, D, E, F, G, HO,\,A,\,B,\,C,\,D,\,E,\,F,\,G,\,Hの9地点と線で描かれた道があり、ある人が地点OOにいる。その人は、一回の移動で道に沿って一つ隣の地点へ移動する。ここで、1回の移動は、以下の確率に従って行われる。

①地点OOにいる場合、地点E, F, G, HE,\,F,\,G,\,Hへ移動する確率はそれぞれ14\dfrac{1}{4}。

②地点A, B, C, DA,\,B,\,C,\,Dにいる場合、2つ存在する隣の地点へ移動する確率はそれぞれ12\dfrac{1}{2}。例えば、地点AAにいる場合、地点EEに移動する確率が12\dfrac{1}{2}、地点FFに移動する確率も12\dfrac{1}{2}である。

③地点E, F, G, HE,\,F,\,G,\,Hにいる場合、地点OO以外に2つ存在する隣の地点へ移動する確率はそれぞれpp、地点OOへ移動する確率は1−2p1-2p。例えば、地点FFにいる場合、地点AAに移動する確率はpp、地点BBに移動する確率もpp、地点OOに移動する確率は1−2p1-2pである。ただしppは0<p<120<p<\dfrac{1}{2}をみたすものとする。

(1) ちょうど2回の移動で地点AAまたは地点CCにいる確率を求めよ。

(2) ちょうど2回の移動で地点OOに戻る場合、その人が地点EEを通過している確率を求めよ。

(3) ちょうど4回の移動で地点AAにいる確率を求めよ。

(4) ちょうど4回の移動で地点AAにいる場合、その人がそれまでに地点OOを通過している確率を求めよ。ただし、最初に地点OOからスタートしたことは「地点OOを通過した」ことにはならない。
道を表す正方形の格子の図。上辺の左端・中点・右端はA・E・D、中央の横線の左端・中央・右端はF・O・H、下辺の左端・中点・右端はB・G・Cである。外周と縦線EOG、横線FOHが実線で描かれている。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    pp
  • (2)
    14\frac14
  • (3)
    p2\frac p2
  • (4)
    1−2p.1-2p.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

図の隣接関係に沿って2歩・4歩の経路を分類する。各経路では移動確率を掛け、互いに排反な経路では確率を足す。条件付き確率は条件事象である「4歩でA」の確率を分母にする。

解答

図の線は,外周の正方形と中心を通る縦横の線である。したがって,OO からは E,F,G,HE,F,G,H へ移り,各隅の点からは隣り合う2つの中点へ移る。また,中点 E,F,G,HE,F,G,H からは,隣り合う2つの隅へ確率 pp ずつ,OO へ確率 1−2p1-2p で移る。

(1) 2回目に AA にいる経路は O→E→AO\to E\to A と O→F→AO\to F\to A であり,それぞれの確率は 14p\frac14p である。同様に,CC にいる経路は O→G→CO\to G\to C と O→H→CO\to H\to C で,それぞれの確率は 14p\frac14p である。これらは互いに排反だから,
P(X2=A または X2=C)=4⋅14p=p. P(X_2=A\text{ または }X_2=C)=4\cdot\frac14p=p.

(2) 2回で OO に戻る経路は O→Y→OO\to Y\to O(Y=E,F,G,HY=E,F,G,H)である。従って,戻る確率は
P(X2=O)=4⋅14(1−2p)=1−2p. P(X_2=O)=4\cdot\frac14(1-2p)=1-2p.
そのうち EE を通る経路は O→E→OO\to E\to O のみで,確率は 14(1−2p)\frac14(1-2p) である。0<p<120<p<\frac12 より分母は正であり,求める条件付き確率は
PX2=O(X1=E)=14(1−2p)1−2p=14. P_{X_2=O}(X_1=E) =\frac{\frac14(1-2p)}{1-2p} =\frac14.

(3) 4回後に AA にいる経路を,2回目の位置で分ける。2回目に OO へ戻る確率は 1−2p1-2p であり,そこからさらに2回で AA に着く確率は,O→E→AO\to E\to A と O→F→AO\to F\to A を合わせて p2\frac p2 だから,この場合の寄与は p2(1−2p)\frac p2(1-2p) である。

2回目が隅の点の場合を数える。隅の点から2回で AA に着く確率は,出発点が A,B,C,DA,B,C,D の順に
p,p2,0,p2 p,\quad \frac p2,\quad 0,\quad \frac p2
である。実際,AA からは E,FE,F のどちらを経由しても最後に AA へ確率 pp で移れる。BB からは FF 経由だけが可能で確率 12p\frac12p,CC からは不可能,DD からは EE 経由だけが可能で確率 12p\frac12p となる。

OO から最初に E,F,G,HE,F,G,H のどれに移ったかで分けると,その中点から隅を経て2回後に AA に至る確率はそれぞれ
Ep⋅p+p⋅p2=32p2Fp⋅p+p⋅p2=32p2Gp⋅p2+p⋅0=12p2Hp⋅0+p⋅p2=12p2 \begin{array}{c|c} E & p\cdot p+p\cdot\frac p2=\frac32p^2\\ F & p\cdot p+p\cdot\frac p2=\frac32p^2\\ G & p\cdot\frac p2+p\cdot0=\frac12p^2\\ H & p\cdot0+p\cdot\frac p2=\frac12p^2 \end{array}
である。最初の移動は各確率 14\frac14 なので,2回目が隅となる経路の合計は
14(32p2+32p2+12p2+12p2)=p2. \frac14\left(\frac32p^2+\frac32p^2+\frac12p^2+\frac12p^2\right)=p^2.
以上より
P(X4=A)=p2(1−2p)+p2=p2. P(X_4=A)=\frac p2(1-2p)+p^2=\frac p2.

(4) 出発点 OO からの移動では,奇数回後は中点,偶数回後は OO または隅にいる。4回後に AA にいる経路が,最初の地点 OO 以外に OO を通るのは2回目だけである。2回目に OO に戻った後,さらに2回で AA に着く確率は (3) の計算から p2(1−2p)\frac p2(1-2p)。これを P(X4=A)=p2P(X_4=A)=\frac p2 で割ると,
PX4=A(2回目に O)=p2(1−2p)p2=1−2p. P_{X_4=A}(\text{2回目に }O) =\frac{\frac p2(1-2p)}{\frac p2} =1-2p.
ここで p>0p>0 なので条件事象の確率は正である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 条件付き確率

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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