九州大学/2026年度/前期
4九州大学 2026年 数学 第4問解答・解説
1問題
九州大学2026年度第4問
【問題】
以下の問いに答えよ。ただし、 が無理数であることは用いてよい。
(1) を示せ。また、 は無理数であることを示せ。
(2) を解にもつ、係数がすべて有理数の4次方程式を1つ求めよ。また、その4次方程式の解をすべて求めよ。
(3) を解にもつ、係数がすべて有理数の2次方程式は存在しないことを示せ。
まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。
タイマー
15:00
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1)
- (2)
- (3)
3解答
解答を見る途中式つきの解答
解答
(1)\ を示す。
である。 であり,また より でもあるから,両辺の正の平方根を考えて
が成り立つ。
次に, が無理数であることを背理法で示す。 が有理数であると仮定し,これを とおく。上の計算より であるから
となる。 は有理数であるから右辺 も有理数であり,したがって は有理数となる。これは が無理数であることに矛盾する。ゆえに, は無理数である。
(2)\ とおく。(1)より であるから
の両辺を平方すると
より
を得る。これは係数がすべて有理数(実際には整数)の4次方程式であり, を解にもつ。したがって,求める4次方程式の一つは
である。
この方程式のすべての解を求める。 とおくと
となり,解の公式より
を得る。 であるから であり, でもあるので,どちらの の値に対しても を満たす実数 が存在する。ここで
であることに注意する(実際 )。よって
であるから,4次方程式 のすべての解は
の4個(すなわち ,複号任意の4通り)であり,これらはすべて相異なる実数である。
(3)\ を解にもち,係数がすべて有理数の2次方程式が存在すると仮定して矛盾を導く。
すなわち,有理数 ()が存在して
が成り立つと仮定する。(1)より であるから,これを代入して整理すると
を得る。
(i)\ の場合。 は となる。 であるから
となり,右辺は有理数どうしの商だから有理数である。これは が無理数であることに矛盾する。よって はあり得ない。
(ii)\ の場合。 より
なので,両辺を で割って
とおける。 より は有理数であり, である。
この両辺を平方すると
すなわち
である。もし ならば,これを と変形でき,右辺は有理数どうしの演算だから が有理数となって矛盾する。ゆえに
でなければならず,このとき残る部分の比較から
も成り立つ。
かつ であるから で, である。これを に代入すると
となり,両辺に ()を掛けて整理すると
を得る。よって または である。しかし は有理数であるから も有理数であり,もし なら となって が有理数であることになり矛盾し,もし なら同様に が有理数であることになって矛盾する。したがって, の場合も矛盾が生じる。
(i),(ii)のいずれの場合も矛盾するから, を解にもち,係数がすべて有理数の2次方程式は存在しない。
である。 であり,また より でもあるから,両辺の正の平方根を考えて
が成り立つ。
次に, が無理数であることを背理法で示す。 が有理数であると仮定し,これを とおく。上の計算より であるから
となる。 は有理数であるから右辺 も有理数であり,したがって は有理数となる。これは が無理数であることに矛盾する。ゆえに, は無理数である。
(2)\ とおく。(1)より であるから
の両辺を平方すると
より
を得る。これは係数がすべて有理数(実際には整数)の4次方程式であり, を解にもつ。したがって,求める4次方程式の一つは
である。
この方程式のすべての解を求める。 とおくと
となり,解の公式より
を得る。 であるから であり, でもあるので,どちらの の値に対しても を満たす実数 が存在する。ここで
であることに注意する(実際 )。よって
であるから,4次方程式 のすべての解は
の4個(すなわち ,複号任意の4通り)であり,これらはすべて相異なる実数である。
(3)\ を解にもち,係数がすべて有理数の2次方程式が存在すると仮定して矛盾を導く。
すなわち,有理数 ()が存在して
が成り立つと仮定する。(1)より であるから,これを代入して整理すると
を得る。
(i)\ の場合。 は となる。 であるから
となり,右辺は有理数どうしの商だから有理数である。これは が無理数であることに矛盾する。よって はあり得ない。
(ii)\ の場合。 より
なので,両辺を で割って
とおける。 より は有理数であり, である。
この両辺を平方すると
すなわち
である。もし ならば,これを と変形でき,右辺は有理数どうしの演算だから が有理数となって矛盾する。ゆえに
でなければならず,このとき残る部分の比較から
も成り立つ。
かつ であるから で, である。これを に代入すると
となり,両辺に ()を掛けて整理すると
を得る。よって または である。しかし は有理数であるから も有理数であり,もし なら となって が有理数であることになり矛盾し,もし なら同様に が有理数であることになって矛盾する。したがって, の場合も矛盾が生じる。
(i),(ii)のいずれの場合も矛盾するから, を解にもち,係数がすべて有理数の2次方程式は存在しない。
読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。
この問題で使う考え方
- 実数と無理数
- 対偶・背理法による証明
- 高次方程式
- 二次方程式とグラフ
答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。
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