慶應義塾大学/2022年度/前期

I慶應義塾大学 2022年 数学 第I問解答・解説

数と式二次関数いろいろな式指数関数・対数関数数列

1問題

慶應義塾大学2022年度第I問
以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。
(1) 方程式 4∣∣x∣−1∣=x+24\left||x|-1\right|=x+2 の解をすべて求めると x=(あ)x=\boxed{\text{(あ)}} となる。
(2) 整式 x5+x4+x3+x2+x+1x^{5}+x^{4}+x^{3}+x^{2}+x+1 は、整数を係数とし、次数が1以上で、かつ最高次の項の係数が1であるような3つの整式 (い)\boxed{\text{(い)}}、(う)\boxed{\text{(う)}}、(え)\boxed{\text{(え)}} の積に因数分解される。
(3) 関数 f(x)=log⁡133x3−2x2f(x)=\log_{\frac{1}{3}}\sqrt{3x^{3}-2x^{2}} と g(x)=log⁡9(3x2−2)g(x)=\log_{9}(3x^{2}-2) の定義域をそれぞれ集合 A,BA,B で表すと、A∩B={x∣x は x>(お) をみたす実数}A\cap B=\{x\mid x\text{ は }x>\boxed{\text{(お)}}\text{ をみたす実数}\} である。実数 xx が集合 A∩BA\cap B の要素であるとき、f(x)+g(x)<0f(x)+g(x)<0 となるための条件は、(お)<x<(か)\boxed{\text{(お)}}<x<\boxed{\text{(か)}} または x>(き)x>\boxed{\text{(き)}} となることである。
(4) 数列 {an},{bn}\{a_n\},\{b_n\}(ただし a1≠0a_1\ne0 かつ a1≠1a_1\ne1)に対して1次関数 fn(x)=anx+bnf_n(x)=a_nx+b_n(n=1,2,⋯n=1,2,\cdots)を定める。また、α=a1\alpha=a_1、β=b1\beta=b_1 とおく。すべての自然数 nn に対して (fn∘f1)(x)=fn+1(x)(f_n\circ f_1)(x)=f_{n+1}(x) が成り立つとき、数列 {an},{bn}\{a_n\},\{b_n\} の一般項を α\alpha と β\beta の式で表すと an=(く)a_n=\boxed{\text{(く)}}、bn=(け)b_n=\boxed{\text{(け)}} となる。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x=−65,−23,25,2x=-\frac65,-\frac23,\frac25,2
  • (2)
    (x+1)(x2+x+1)(x2−x+1)(x+1)(x^2+x+1)(x^2-x+1)
  • (3)
    (お)=23,(か)=1,(き)=1+73(お)=\sqrt{\frac23},\quad (か)=1,\quad (き)=\frac{1+\sqrt7}{3}
  • (4)
    an=αn,bn=βαn−1α−1.a_n=\alpha^n,\quad b_n=\beta\frac{\alpha^n-1}{\alpha-1}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

絶対値は符号が変わる区間ごとに処理する。定義域と対数法則を先に整理し、最後に合成写像を展開して数列の漸化式を解く。

解答

(1) 絶対値の中身が変わる点 −1,0,1-1,0,1 と、右辺が非負となる条件 x≧−2x\geqq-2 を考え、区間ごとに解く。
x≦−1:4(−x−1)=x+2よりx=−65,−1≦x≦0:4(x+1)=x+2よりx=−23,0≦x≦1:4(1−x)=x+2よりx=25,x≧1:4(x−1)=x+2よりx=2. \begin{array}{ll} x\leqq-1:&4(-x-1)=x+2\text{より} x=-\frac65,\\ -1\leqq x\leqq0:&4(x+1)=x+2\text{より} x=-\frac23,\\ 0\leqq x\leqq1:&4(1-x)=x+2\text{より} x=\frac25,\\ x\geqq1:&4(x-1)=x+2\text{より} x=2. \end{array}
それぞれが仮定した区間に入るので、解は −65,−23,25,2-\frac65,-\frac23,\frac25,2 である。

(2) 因数分解すると
(x+1)(x2+x+1)(x2−x+1)=(x+1)(x4+x2+1)=x5+x4+x3+x2+x+1. (x+1)(x^2+x+1)(x^2-x+1) =(x+1)(x^4+x^2+1)=x^5+x^4+x^3+x^2+x+1.
各因数は整数係数で、次数はそれぞれ1,2,2、最高次係数はいずれも1である。

(3) ff の対数の真数が正であるためには
x2(3x−2)>0, x^2(3x-2)>0,
すなわち x>23x>\frac23。一方、gg の真数条件は 3x2−2>03x^2-2>0、つまり x<−23x< -\sqrt{\frac23} または x>23x>\sqrt{\frac23}。両方を満たすのは
A∩B={x∣x>23}. A\cap B=\left\{x\mid x>\sqrt{\frac23}\right\}.
ここでは x>0x>0 なので、対数の底の変換により
f(x)+g(x)=−12log⁡3{x2(3x−2)}+12log⁡3(3x2−2)=12log⁡33x2−2x2(3x−2). f(x)+g(x)=-\frac12\log_3\{x^2(3x-2)\}+\frac12\log_3(3x^2-2) =\frac12\log_3\frac{3x^2-2}{x^2(3x-2)}.
底3は1より大きく、分母・分子も正であるから、これが負となる条件は
3x2−2<x2(3x−2)すなわち3x3−5x2+2>0. 3x^2-2<x^2(3x-2) \quad\text{すなわち}\quad 3x^3-5x^2+2>0.
左辺は
3x3−5x2+2=(x−1)(3x2−2x−2)=(x−1)(3x−1−7)(3x−1+7)/3 3x^3-5x^2+2=(x-1)(3x^2-2x-2) =(x-1)(3x-1-\sqrt7)(3x-1+\sqrt7)/3
と因数分解できる。二次式の根は 1−73<0\frac{1-\sqrt7}{3}<0 と 1+73\frac{1+\sqrt7}{3} である。定義域 x>2/3x>\sqrt{2/3} 上で符号を調べると
23<x<1またはx>1+73. \sqrt{\frac23}<x<1\quad\text{または}\quad x>\frac{1+\sqrt7}{3}.

(4) fn∘f1=fn+1f_n\circ f_1=f_{n+1} より
fn(αx+β)=anαx+anβ+bn=an+1x+bn+1. f_n(\alpha x+\beta)=a_n\alpha x+a_n\beta+b_n =a_{n+1}x+b_{n+1}.
係数を比較して
an+1=αan,bn+1=bn+βan. a_{n+1}=\alpha a_n,\qquad b_{n+1}=b_n+\beta a_n.
初項 a1=αa_1=\alpha だから an=αna_n=\alpha^n。また b1=βb_1=\beta であり、
bn=β+β∑j=1n−1αj=β+βα(αn−1−1)α−1=βαn−1α−1, b_n=\beta+\beta\sum_{j=1}^{n-1}\alpha^j =\beta+\beta\frac{\alpha(\alpha^{n-1}-1)}{\alpha-1} =\beta\frac{\alpha^n-1}{\alpha-1},
ここで α≠1\alpha\ne1 を用いた。
検算 (1) の各根を元の式に代入すると両辺が等しい。(2) を展開すると各次数の係数がすべて1となる。(4) の一般項は n=1n=1 で a1=α,b1=βa_1=\alpha,b_1=\beta を与え、導いた係数漸化式も満たす。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 二次不等式とグラフ
  • 高次方程式
  • 対数とその性質
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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