九州大学/2026年度/前期

5九州大学 2026年 数学 第5問解答・解説

微分・積分の考え極限微分法積分法

1問題

九州大学2026年度第5問

【問題】

関数
f(x)=∫xx+1log⁡(4t2+1) dt f(x)=\int_{x}^{x+1}\log(4t^{2}+1)\,dt
に関して、以下の問いに答えよ。

(1) f(x)f(x) が極値をとるときの xx の値を求めよ。また、そのときの極値を求めよ。

(2) 極限 lim⁡x→∞x{f(x)−f(x−1)}\displaystyle\lim_{x\to\infty}x\{f(x)-f(x-1)\} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x=−12 のとき極小値 π2+log⁡2−2x=-\dfrac{1}{2}\text{ のとき極小値 }\dfrac{\pi}{2}+\log 2-2
  • (2)
    22

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

積分の端点を微分して極値を特定し、部分積分で極小値を求める。極限は積分差を被積分関数の差に直し、単調性によるはさみうちで評価する。

解答

(1) g(t)=log⁡(4t2+1)g(t)=\log(4t^{2}+1) とおくと、gg は全実数で連続であり、積分の上端・下端を微分して
f′(x)=g(x+1)−g(x)=log⁡4(x+1)2+14x2+1. f'(x)=g(x+1)-g(x)=\log\dfrac{4(x+1)^{2}+1}{4x^{2}+1}.
対数関数は増加するから、f′(x)f'(x) の符号は
4(x+1)2+1−(4x2+1)=4(2x+1) 4(x+1)^{2}+1-(4x^{2}+1)=4(2x+1)
の符号と一致する。したがって、x<−12x<-\dfrac{1}{2} で f′(x)<0f'(x)<0、x>−12x>-\dfrac{1}{2} で f′(x)>0f'(x)>0 である。よって ff は x=−12x=-\dfrac{1}{2} まで減少し、その後増加するので、ここで唯一の極小値をとる。

その値は
f ⁣(−12)=∫−1212log⁡(4t2+1) dt. f\!\left(-\dfrac{1}{2}\right)=\displaystyle\int_{-\dfrac{1}{2}}^{\dfrac{1}{2}}\log(4t^{2}+1)\,dt.
α\alpha は tan⁡α=2t\tan\alpha=2t(−π2<α<π2-\dfrac{\pi}{2}<\alpha<\dfrac{\pi}{2})を満たす角であり、その微分は dαdt=21+4t2\dfrac{d\alpha}{dt}=\dfrac{2}{1+4t^{2}} である。部分積分により
∫log⁡(4t2+1) dt=tlog⁡(4t2+1)−2t+α+C \int\log(4t^{2}+1)\,dt=t\log(4t^{2}+1)-2t+\alpha+C
となるので、
f ⁣(−12)=[tlog⁡(4t2+1)−2t+α]−1212=log⁡2−2+π2. f\!\left(-\dfrac{1}{2}\right)=\left[t\log(4t^{2}+1)-2t+\alpha\right]_{-\dfrac{1}{2}}^{\dfrac{1}{2}}=\log 2-2+\dfrac{\pi}{2}.
ここで t=12t=\dfrac{1}{2} のとき α=π4\alpha=\dfrac{\pi}{4}、t=−12t=-\dfrac{1}{2} のとき α=−π4\alpha=-\dfrac{\pi}{4} である。
したがって極小値は π2+log⁡2−2\dfrac{\pi}{2}+\log 2-2 である。

(2) g(t)=log⁡(4t2+1)g(t)=\log(4t^{2}+1)、h(t)=g(t)−g(t−1)h(t)=g(t)-g(t-1) とおく。積分区間をそろえると
f(x)−f(x−1)=∫xx+1{g(t)−g(t−1)} dt=∫xx+1h(t) dt. f(x)-f(x-1)=\int_{x}^{x+1}\{g(t)-g(t-1)\}\,dt=\int_{x}^{x+1}h(t)\,dt.
g′(t)=8t4t2+1g'(t)=\dfrac{8t}{4t^{2}+1} であり、
g′′(t)=8(1−4t2)(4t2+1)2<0(t>12) g''(t)=\dfrac{8(1-4t^{2})}{(4t^{2}+1)^{2}}<0\qquad\left(t>\dfrac{1}{2}\right)
より、g′g' は t>12t>\dfrac{1}{2} で減少する。したがって t>32t>\dfrac{3}{2} では h′(t)=g′(t)−g′(t−1)<0h'(t)=g'(t)-g'(t-1)<0 となる。よって x>32x>\dfrac{3}{2} なら、x≦t≦x+1x\leqq t\leqq x+1 の範囲で hh は減少し、
h(x+1)≦f(x)−f(x−1)≦h(x). h(x+1)\leqq f(x)-f(x-1)\leqq h(x).
端点では
h(x)=log⁡(1+8x−44(x−1)2+1),h(x+1)=log⁡(1+8x+44x2+1). h(x)=\log\left(1+\dfrac{8x-4}{4(x-1)^{2}+1}\right),\qquad h(x+1)=\log\left(1+\dfrac{8x+4}{4x^{2}+1}\right).
ここで u>0u>0 に対し log⁡(1+u)=∫0uds1+s\log(1+u)=\displaystyle\int_{0}^{u}\dfrac{ds}{1+s} だから、u1+u≦log⁡(1+u)≦u\dfrac{u}{1+u}\leqq\log(1+u)\leqq u である。また
8x−44(x−1)2+1⟶0,x⋅8x−44(x−1)2+1⟶2,8x+44x2+1⟶0,x⋅8x+44x2+1⟶2. \dfrac{8x-4}{4(x-1)^{2}+1}\longrightarrow 0,\quad x\cdot\dfrac{8x-4}{4(x-1)^{2}+1}\longrightarrow 2,\qquad \dfrac{8x+4}{4x^{2}+1}\longrightarrow 0,\quad x\cdot\dfrac{8x+4}{4x^{2}+1}\longrightarrow 2.
この不等式から x h(x)→2x\,h(x)\to 2、x h(x+1)→2x\,h(x+1)\to 2 である。上のはさみうちに xx を掛けて極限をとれば、求める極限は 22 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 関数の極限
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 不定積分・定積分の性質
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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