京都府立医科大学/2023年度/前期

1京都府立医科大学 2023年 数学 第1問解答・解説

積分法図形の性質

1問題

京都府立医科大学2023年度第1問
次の条件(a), (b)を満たす凸多面体を考える。

(a) 面は正三角形または正方形である。

(b) 合同な2つの面は辺を共有しない。

このとき、以下の問いに答えよ。

(1) 一つの頂点を共有する面の数は4であることを証明せよ。

(2) 正三角形と正方形の面の数をそれぞれ求めよ。

(3) 正八面体を平面で何回か切断することで条件(a), (b)を満たす凸多面体が得られる。どのように切断するのか説明せよ。

(4) (3)の切断で得られる凸多面体を FF とし、FF の1辺の長さは1とする。FF のすべての正三角形の面に接する球を BB とする。BB と FF の共通部分の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    4面4\text{面}
  • (2)
    8面, 6面8\text{面},\ 6\text{面}
  • (3)
    各頂点から出る4辺の中点を通る平面で切る
  • (4)
    π(273−32)96\dfrac{\pi(27\sqrt3-32)}{9\sqrt6}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

解答

(1)
1つの頂点のまわりで隣り合う2面は1辺を共有する。正三角形どうしが辺を共有すれば、共通辺の長さが両方の1辺の長さなので2面は合同となる。正方形どうしについても同様である。したがって条件(b)より、頂点のまわりでは三角形の面と正方形の面が交互に並ぶ。各頂点には少なくとも3面が集まり、交互に並ぶので、三角形がkk面、正方形もkk面である。
凸多面体の頂点のまわりの面角の和は360∘360^\circより小さいから、
60∘k+90∘k=150∘k<360∘. 60^\circ k+90^\circ k=150^\circ k<360^\circ.
また面の数は偶数で少なくとも4面だからk≧2k\geqq 2である。よって整数kkは2≦k<12/52\leqq k<12/5を満たし、k=2k=2である。したがって、この頂点を共有する面は2+2=42+2=4面である。

(2)
正三角形の面の数をTT、正方形の面の数をSS、頂点の数をVV、辺の数をEEとする。条件(b)と同じ理由により、どの辺も三角形1面と正方形1面に共有される。したがって辺を面から数えると
3T=E,4S=E. 3T=E,\qquad 4S=E.
(1)より各頂点には4面が集まり、頂点のまわりの辺の数も4本である。頂点と辺の端点の組を数えると4V=2E4V=2E、すなわちV=E/2V=E/2である。凸多面体のオイラーの公式V−E+(T+S)=2V-E+(T+S)=2にこれらを代入して
E2−E+E3+E4=2,E12=2,E=24. \frac{E}{2}-E+\frac{E}{3}+\frac{E}{4}=2, \qquad \frac{E}{12}=2, \qquad E=24.
よって
T=E3=8,S=E4=6. T=\frac{E}{3}=8,\qquad S=\frac{E}{4}=6.

(3)
正八面体の6頂点それぞれについて、その頂点から出る4辺の中点を通る平面で切る。各もとの正三角形の面には、その3辺の中点を結ぶ正三角形が残る。各頂点で切り取られてできる断面は、4辺の中点を頂点とする正方形である。得られる面はこの8個の正三角形と6個の正方形であり、各辺は正三角形の面と正方形の面の間にできる。したがって同じ形の面どうしは辺を共有せず、条件(a),(b)を満たす。

(4)
(3)でできる立体の中心を原点OOとし、頂点を(±a,±a,0)(\pm a,\pm a,0)、(±a,0,±a)(\pm a,0,\pm a)、(0,±a,±a)(0,\pm a,\pm a)と表す。辺の長さは2a\sqrt2aなので、2a=1\sqrt2a=1、すなわちa=1/2a=1/\sqrt2である。正方形の面はx=±a, y=±a, z=±ax=\pm a,\ y=\pm a,\ z=\pm a、正三角形の面は±x±y±z=2a\pm x\pm y\pm z=2aで表される(符号の組は8通り)。原点から三角形面の各平面までの距離は等しい。原点中心でこれらの平面に接する球を考え、その半径をrrとする。したがって
r=2a3=23. r=\frac{2a}{\sqrt3}=\sqrt{\frac23}.
この球は三角形面の半空間内に収まっている。一方、r>ar>aなので、球から立体の外に出る部分は6つの正方形面の平面で切られる球冠である。2つの異なる座標について同時に∣x∣>a,∣y∣>a|x|>a, |y|>aとなる点は原点からの距離が2a>r\sqrt2a>rとなるため球内にない。よって6つの球冠は重ならない。
x=ax=aで切られる1つの球冠の高さはr−ar-aであり、その体積は、球の高さxxでの断面積がπ(r2−x2)\pi(r^2-x^2)であることから
C=π∫ar(r2−x2) dx=π3(2r3−3ar2+a3). C=\pi\int_a^r(r^2-x^2)\,dx =\frac{\pi}{3}(2r^3-3ar^2+a^3).
したがって求める体積は
4πr33−6C=π(−8r33+6ar2−2a3)=πa3(6−6493)=π(32−3296)=π(273−32)96. \begin{aligned} \frac{4\pi r^3}{3}-6C &=\pi\left(-\frac{8r^3}{3}+6ar^2-2a^3\right)\\ &=\pi a^3\left(6-\frac{64}{9\sqrt3}\right)\\ &=\pi\left(\frac{3}{\sqrt2}-\frac{32}{9\sqrt6}\right) =\boxed{\frac{\pi(27\sqrt3-32)}{9\sqrt6}}. \end{aligned}
これは球全体の体積から、互いに重ならない6個の球冠を引いた値である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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