京都府立医科大学/2023年度/前期

4京都府立医科大学 2023年 数学 第4問解答・解説

平面上の曲線と複素数平面微分法微分・積分の考え積分法極限

1問題

京都府立医科大学2023年度第4問
a,ba,b は 0<b<1<a0<b<1<a を満たす実数とする。xyxy 平面上で方程式
x2a2+y2a2−1=1 \frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{a^2-1}=1
で表される楕円を CC とする。CC と同じ焦点をもち、点 (b,0)(b,0) を通る双曲線を DD とする。CC と DD の共有点のうち第1象限にあるものを PP とし、その xx 座標を ss とする。CC で囲まれる部分と領域 0≦x≦s0\leqq x\leqq s との共通部分を KK とし、直線 x=sx=s と DD で囲まれる部分を LL とする。KK と LL を xx 軸のまわりに1回転してできる立体の体積をそれぞれ VKV_K、VLV_L とする。

(1) ss を a,ba,b を用いて表せ。

(2) 点 PP における CC の接線と DD の接線は垂直であることを証明せよ。

(3) VKV_K を a,ba,b を用いて表せ。

(4) s=1s=1 であるとき、極限
lim⁡a→∞VLVK \lim_{a\to\infty}\frac{V_L}{V_K}
を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。解けたら「答え」、詰まったら「解答」で確かめられます。

タイマー

15:00

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) s=ab,(2) 垂直,(3) VK=πa(a2−1)(b−b33),(4) 13\text{(1)}\ s=ab,\quad \text{(2)}\ \text{垂直},\quad \text{(3)}\ V_K=\pi a(a^2-1)\left(b-\frac{b^3}{3}\right),\quad \text{(4)}\ \frac{1}{3}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

考え方

同焦点条件から二次曲線を式で表し,交点条件から s を求める。陰関数の微分で接線の傾きを比較し,円盤法による定積分で体積を計算した後,s=1 の条件で比を a の有理式に直して極限を求める。

解答

楕円 CC の焦点距離の2乗は a2−(a2−1)=1a^2-(a^2-1)=1 だから,焦点は (±1,0)(\pm1,0) である。したがって,点 (b,0)(b,0) を頂点とする双曲線 DD は
x2b2−y21−b2=1 \frac{x^2}{b^2}-\frac{y^2}{1-b^2}=1
である。ここで 1−b2>01-b^2>0 を用いた。

(1) C,D の式からそれぞれ y2y^2 を表すと,交点では
(a2−1)(1−x2a2)=(1−b2)(x2b2−1). (a^2-1)\left(1-\frac{x^2}{a^2}\right)=(1-b^2)\left(\frac{x^2}{b^2}-1\right).
これを整理して
a2−b2=x2(a2−1a2+1−b2b2)=x2a2−b2a2b2. a^2-b^2=x^2\left(\frac{a^2-1}{a^2}+\frac{1-b^2}{b^2}\right) =x^2\frac{a^2-b^2}{a^2b^2}.
a>1>b>0a>1>b>0 より a2−b2>0a^2-b^2>0 なので,x2=a2b2x^2=a^2b^2 である。第1象限の交点では x>0x>0 より x=abx=ab となる。また,このとき y2=(a2−1)(1−b2)>0y^2=(a^2-1)(1-b^2)>0 だから第1象限の交点が確かに存在し,s=abs=ab である。

(2)  C,D の式をそれぞれ x で微分すると,接線の傾きは
mC=−(a2−1)xa2y,mD=(1−b2)xb2y. m_C=-\frac{(a^2-1)x}{a^2y},\qquad m_D=\frac{(1-b^2)x}{b^2y}.
点 PP では x2=a2b2x^2=a^2b^2,y2=(a2−1)(1−b2)y^2=(a^2-1)(1-b^2) であるから
mCmD=−(a2−1)(1−b2)x2a2b2y2=−1. m_Cm_D=-\frac{(a^2-1)(1-b^2)x^2}{a^2b^2y^2}=-1.
y>0y>0 なので両接線の傾きは定まり,積が −1-1 であることから2直線は垂直である。

(3)  x 座標が xx の位置での回転断面は半径 yy の円盤であり,CC の上半分では y2=(a2−1)(1−x2/a2)y^2=(a^2-1)(1-x^2/a^2) である。したがって
VK=π∫0ab(a2−1)(1−x2a2) dx=π(a2−1)[x−x33a2]0ab=πa(a2−1)(b−b33). \begin{aligned} V_K&=\pi\int_0^{ab}(a^2-1)\left(1-\frac{x^2}{a^2}\right)\,dx\\ &=\pi(a^2-1)\left[ x-\frac{x^3}{3a^2}\right]_0^{ab}\\ &=\pi a(a^2-1)\left(b-\frac{b^3}{3}\right). \end{aligned}

(4)  s=1s=1 より (1) の結果から ab=1ab=1,すなわち b=1/ab=1/a である。a>1a>1 の範囲で a→∞a\to\infty とする。LL は双曲線の右枝の頂点 x=bx=b から直線 x=1x=1 までの部分なので,断面半径の2乗は (1−b2)(x2/b2−1)(1-b^2)(x^2/b^2-1) である。よって
VL=π∫b1(1−b2)(x2b2−1) dx=π(1−b2)[x33b2−x]b1=π(1−b2)(13b2−1+2b3)=π(1−1a2)(a23−1+23a). \begin{aligned} V_L&=\pi\int_b^1(1-b^2)\left(\frac{x^2}{b^2}-1\right)\,dx\\ &=\pi(1-b^2)\left[\frac{x^3}{3b^2}-x\right]_b^1\\ &=\pi(1-b^2)\left(\frac{1}{3b^2}-1+\frac{2b}{3}\right)\\ &=\pi\left(1-\frac{1}{a^2}\right)\left(\frac{a^2}{3}-1+\frac{2}{3a}\right). \end{aligned}
また (3) より
VK=π(a2−1)(1−13a2). V_K=\pi(a^2-1)\left(1-\frac{1}{3a^2}\right).
したがって
VLVK=a2−3+2/a3a2−1=1−3/a2+2/a33−1/a2. \frac{V_L}{V_K}=\frac{a^2-3+2/a}{3a^2-1} =\frac{1-3/a^2+2/a^3}{3-1/a^2}.
ここで a→∞a\to\infty とすると,分子は 11,分母は 33 に近づくので,求める極限は 13\displaystyle\frac13 である。

読み終えたら解答を閉じて、もう一度自分の手で解いてみましょう。

この問題で使う考え方

  • 楕円
  • 双曲線
  • 合成関数の微分
  • 曲線の接線
  • 不定積分
  • 定積分
  • 定積分による体積
  • 関数の極限

答えと解答は AI で作成したものです。誤りに気づいたらお問い合わせから教えてください。

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